母乳育児のイメージに現実とのギャップが!?お悩み解決法も大調査

コラム 公開日:2018/08/10
母乳育児のイメージに現実とのギャップが!?お悩み解決法も大調査

「母乳で赤ちゃんを育てたい」というのは、多くのプレママ&ママの願い。しかし、いざ赤ちゃんが生まれてみると、母乳育児の始まりは想像していたよりも山あり谷あり、苦難の連続!妊娠中に抱いていたイメージとのギャップに悩むママも多いようです。そこで今回は、母乳育児に関する悩みやトラブルに関するアンケートデータと、母乳育児ママのリアルな声を大公開。母乳育児に詳しい産婦人科医・善方裕美先生のアドバイスとともにお届けします。

「母乳ってすごい」「母乳育児をしたい」プレママが大多数!

母乳育児をしたいプレママは約83%

2018年6月 ピジョンinfo調べ

産前・産後のママたちに母乳育児についての考えを聞いたところ、赤ちゃんに母乳を与えたいと答えた女性は全体の約75%。妊娠中の女性だけに限ると、なんと82.8%の人が「母乳しか与えたくない」「できるだけ母乳を与えたい」と考えています。
産前・産後を問わず、母乳育児への関心はかなり高め。そしてプレママの多くは「母乳を与えると、ママや赤ちゃんにとって、いいことがたくさんある!」と感じているようです。
それでは、母乳育児に対して、プレママたちは具体的にどのようなイメージを抱いているのでしょうか。

母乳育児って、いいことづくめ!?

2018年6月 ピジョンinfo調べ

続いて、母乳育児に対し、出産前に抱いていたイメージを調査した結果が上のグラフです。ピンクの文字で書かれた項目はポジティブなイメージ、黒い文字はネガティブなイメージ。上位から、様々な免疫物質が入っている・栄養素がいっぱい・ミルクより経済的など、ポジティブな項目がずらりと並びました。

■「出産前に持っていたイメージは、ダイエットになる、栄養価が高いというもの。1人目のときはあまり出ていなくて、正直やせなくて。今2人なんですが、1人めとくらべると体重の落ち方が違います」(1ヶ月男の子ママ)

■「免疫物質がたっぷり入っているということで、赤ちゃんが強くなってくれるんじゃないかというイメージを持っていました」(5ヶ月男の子ママ)

その他にも「愛情ホルモン」「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンが出て赤ちゃんとの絆が深まる、ママが幸せな気持ちになれるなど、母乳育児にはさまざまな長所があります。母乳のメリットについては、以前Millyで特集したことも。こちらで一度おさらいしておきましょう。

母乳で育てるメリットとは

母乳育児には乗り越えなければならない壁がある!?

母乳育児のギャップ「こんなにつらいの?」に直面

2018年6月 ピジョンinfo調べ

妊娠中は良いイメージが先行していた母乳育児。けれど実際に始まってみると、悩みやトラブルを抱えたというママが約74%にも上ります(ピジョンinfo調べ)。特にギャップが大きかった項目は、「胸が張って痛くなる」「誰でもすんなりできるものだと思っていたらそうではなかった」「出産したら母乳はすぐに出てくると思っていたが実は違っていた」などでした。

■「産前は『出るか出ないかの二択』だと思っていて、出ればOKと思っていました。でも実際は赤ちゃんがうまく飲んでくれなくて、すごく飲ませるのが大変だったりとか、乳首が力いっぱい吸われてすごく痛いとか、快適な母乳育児ができるようになるまでに、努力が必要だったり、道のりが長いんだなっていうことを産後になって初めて知りました」(3ヶ月女の子のママ)

■「出産後すぐに母乳が出て、すんなり母乳育児ができると思ってんですけど、全然出ないし、乳首が切れていたくなるし……。なかなか、予想していたものとは違うなっていうすごいギャップがありました」(6ヶ月男の子のママ)

■「赤ちゃんは生まれたら、母乳をすぐ吸ってくれる、ちゃんと飲めるものだと思っていたんですが、実際にはうまく飲めなくて、吸う力が弱くて、なかなか体重が増えないというような悩みもありました」(5ヶ月男の子のママ)

たくさんの人が希望している母乳育児ですが、予想外のさまざまなトラブルを抱えるママが多いことがわかりますね。

乳腺炎や睡眠不足、母乳育児の悩みはママの体に関すること

2018年6月 ピジョンinfo調べ

続いて、母乳育児の具体的な悩みを産後ママに聞いた結果が上のグラフです。特に目立ったのが、睡眠不足になる、乳房や乳首が痛いなど、ママ自身の体に関する悩み。その他、赤ちゃんが飲んでいる途中で寝てしまったり、上手に乳首をくわえられないなどの項目が続きます。いずれも、特に初産のママにとっては予想外のことばかりかもしれませんね。

母乳の悩みは人に相談、ネット検索、搾乳器などを利用

2018年6月 ピジョンinfo調べ

予想外のトラブルや悩みが起きたとき、母乳育児中のママたちはどのような方法で解決しているのかを聞いてみると、①助産師さんや先輩ママなど、人に相談して解決 ②ネットで情報収集 ③搾乳器や保護オイルといった育児用品などの「モノ」を利用という3つの方法で解決していることがわかりました。

■「里帰り中にインフルエンザのような高熱が出て、胸だけではなく、ふくらはぎや足腰がすごく痛くなったんです。ネットで調べたり、3人子供がいる従妹に相談したら『乳腺炎ではないか』と言われて。そのときは里帰りをしていたので、安静にして親に子供を見てもらいました。でも自宅に戻ってから2回ほど同じ症状が出たので、里帰り中に保健所に行って相談しておけばよかったです」(3ヶ月女の子のママ)

■「私は出産後、子供がしばらく入院していたので、直接母乳をあげる機会が少なく、母乳を維持するために3時間ごとに搾乳するのがとても大変でした。搾乳器で絞って保存した母乳を病院に運ぶという大変な行為を乗り越え、退院後に直接母乳を上げる機会も増えてじょじょに赤ちゃんも上手く吸えるようになった今、母乳育児をあきらめなくてよかったなぁと思っています」(5ヶ月男の子のママ)

■「産後しばらく母乳が十分に出ず赤ちゃんも上手に飲んでくれなかったんですが、便利なモノで解決できました。赤ちゃんが飲みきれなかった分を搾乳器で絞って次回与えたり、乳首が痛くなってしまったら保護用のオイルを塗ることで何とか母乳育児を続けることができました」(3ヶ月女の子のママ)

母乳育児は人それぞれ、トラブルのパターンもいろいろありますが、皆さん上手に調べたり、便利グッズを利用しながら乗り越えているようです。大変なこと、不安になることもありますが、赤ちゃんが頑張って飲む姿はとても愛おしく、成長していく姿に感動することも多いことでしょう。

母乳育児は千差万別。失敗も成功もありません
~善方先生からのメッセージ~

都内イベントでお話をされている善方裕美先生。
年間850人の赤ちゃんが生まれる「よしかた産婦人科」で、
母乳育児まっただ中のママたちに向き合い、サポートを続けています。

産後1ヶ月は「母乳育児の修行の時期」なんです

「妊娠中から、母乳の素晴らしさを把握しているママが多いのはとても良いことですね。しっかりと免疫物質が入っていますし、栄養も豊富。カロリーもたっぷりなので、ママにとってはダイエットにもなります。ただ、生まれる前に思っていたイメージって、生まれてみると『あれ、こんなに大変なのかなぁ』に変化するんですね。

産後すぐは、赤ちゃんに何度も吸ってもらう『頻回授乳』が大切です。乳頭を吸われるときの刺激がママの脳に伝わり、脳の下垂体からはオキシトシン・プロラクチンというホルモンが出てくる。するとオキシトシン・プロラクチンの作用で乳腺が張ってくる。で、張ってきた乳腺からは、オキシトシンの働きでひゅーっと乳汁が吹き出し、ようやく赤ちゃんが飲めます。

この母乳分泌ホルモンサイクルを作るために、何度も吸ってもらわないとダメなんですよ。初めの1ヶ月は、ある意味、修行の時期なんです。しかも、悩み自体はママによって1人1人違います。赤ちゃんとママのペアによっても違うんですよ。赤ちゃんを3人産んでも4人産んでも『4人めだから大丈夫でしょ!』というわけではないんです」

母乳育児が大変な理由は『人と動物の違い』

「思っていたよりもうまくいかないのは『人と動物の違い』があるから。例えば、牛はすごく乳が出ますね。牛の乳房って、重力にともなった形なんです。ちょうど綺麗に下向きになっていますよね。しかも牛の赤ちゃんは生まれた途端に歩いて、自分でママの胸のところまで行って、食いついて、しっかり飲むことができる子どもです。馬とか、他の哺乳類たちも、生まれてすぐ自分でできるわけです。

一方人間の胸は、本来下向きなものを上に持ち上げてしまった状態。なおかつ人間の赤ちゃんというのは、脳がいわゆる他の動物より発達しているので、体のほうは早産と同じ状態で生まれてくると言われています。頭が大きいので、早く出てこないと骨盤が通れないんですよ。そうすると、ふにゃふにゃで、首がすわってなくて、口もまだ小さいし、乳房に自分で行ってほしくてもうまくいかない。しかもママの胸は、四足の動物とは違って下を向いていないから『よっこらしょ』って赤ちゃんを抱き上げなきゃいけないし、赤ちゃんの口の状態と向きを合わせてあげなきゃいけない。

それと、人間の女性は小学校高学年からずっとブラジャーをするので、乳頭がなかなか育っていかないんです。いわゆる吸われるための乳頭ではないですね。短小、扁平、陥没乳頭が、母乳を与える障壁になるパターンが多くなってしまうんです。だから、牛の赤ちゃんみたいに『生まれてすぐラクに吸わせられる』とはいかなくて大変なんですね。大変なところを乗り越えなきゃいけないからちょっと時間がかかるし、そこをサポートするのが私たちの仕事だと思っています。もちろん、悩みを誰かに相談したあと自分でケアするのに『モノを使う』というの1つの方法です。乳頭保護器やクリームなどのケアグッズや搾乳器などは、ママにとってのお助けアイテムになると思います」

搾乳器の役割を知って便利に使いましょう

①乳頭を休ませる

「人間の赤ちゃんは生まれたときに首がすわってないし、口が小さいし、うまく飲めないし、顔もまだ小さい。しかも、何度も泣いて、何度も吸わせるっていうことやらなくてはいけないので、まず最初にママの乳頭が切れちゃうし、痛くなっちゃう。初めの1ヶ月間の授乳は『せ~の!』って感じですよ、吸われるとき痛いから。『痛いぞ痛いぞ~、えいっ!』みたいな感じ。で、ぎゅっと吸われると『わぁ痛い!』って思いながらあげますよね。でも、それを繰り返さないと母乳分泌ホルモンのサイクルができていかないので、繰り返すしかないんですが、壊れちゃうんですよ、乳頭が。

赤ちゃんの『吸い』って強いんです。特に1回めは、乳首を引きちぎっちゃうかと思うくらい強い。でもそれが逆に『赤ちゃんて生きてる!』と思ってジーンと喜べる瞬間でもあるんですけど、それを1日に10回も20回もやってると痛いですから、ママも涙が出てきます。だから、ママのおっぱいを休ませてあげるために搾乳器を使います。搾乳器がやんわり引圧をかけて吸ってくれることで、乳頭を休ませながら搾乳し、その母乳を赤ちゃんにあげることができるんです」

②母乳の分泌量を保つ・増やす

「搾乳器には『搾乳することで母乳の分泌量を増やす』という役割もあります。ママと赤ちゃんが一緒にいられる母子同室であれば、いくらでも頻回授乳ができるのですが、赤ちゃんが入院して離れ離れになってしまう場合は大変です。ママが自分でプロラクチンやオキシトシンなどのホルモンを出すってすごくツラい作業。それを搾乳器が助けてくれます。手絞りで自分で赤ちゃんにあげるために搾乳しようと思ったら、同じ姿勢で数十分続けるので、肩がこっちゃいますよね。よく『入院している赤ちゃんに飲ませるために、母乳を運びました』と聞きますが、運ぶ前にとらなきゃいけないんですよ。それって本当に大変なことなんです。そこで搾乳器が、私たち医療従事者にとってもママにとってもサポートになってくれます」

ママにとっても、母乳育児をサポートする医療従事者にとっても便利な搾乳器。その目的や役割は「一部のママだけが使うもの」と思われて、あらゆるママをサポートしてあげるものだということは意外と知られていないようです(2018年6月 ピジョンinfo調べ)。

母乳育児はみんな違ってみんないい!

「先日、卒乳されたママから『母乳育児というのは、自分をお母さんとして認めていいんだよ!っていう安心とか、自信とか幸せをくれた』と手紙をいただきました。どうしても母乳育児って、赤ちゃんを大きくするために母乳を出してあげなきゃいけない、栄養を与えるためのもの、そんな風なイメージにもなりがちです。でも、それだけじゃなくてママも赤ちゃんから、自信や幸せなどいろいろな物をもらうんです。
モノや人など、いろいろなサポーターがあって、たくさんの母乳育児があって、それぞれ違って、でもみんないい! 母乳育児に成功も失敗もありません。赤ちゃんとママとで頑張るからこそ、卒乳をしたあとも『ママと赤ちゃんが一緒に頑張ったね!』って、お互いの心にずっと残るものなんです」

搾乳器が進化!アプリ連携で吸引リズムも強さもカスタマイズ

ピジョンの新しいさく乳器「母乳アシスト®電動Pro Personal」。

母乳アシスト®電動Pro Personalは新登場のアプリとも連動し、吸引リズムが選べます。

母乳育児の強い味方になってくれる搾乳器、実はこの数年でとても進化しています。

例えばピジョンの「さく乳器 母乳アシスト 電動Pro Personal」は、まるで赤ちゃんが飲んでいるような自然さで搾乳できる「赤ちゃんここちリズム」という新機能付き。搾乳前に、準備段階として弱い吸引刺激を与えて母乳を乳管の出口に集める「準備ステップ」と、シンプル・ナチュラル・カスタム3つの「さく乳ステップ」を搭載。「準備ステップ」には赤ちゃんがママのおっぱいを優しく速く吸ったり休んだりするリズムが。そして「さく乳ステップ」には、従来の一定の吸引リズムだけではなく、リズムの速さと吸引圧の強さが変わる、変化するリズムも搭載されています。さらに強さも6段階に調節でき、そのときどきの乳房の状態や体調に合わせて、さまざまな吸引リズムが選べるので、いろいろなママのおっぱいに合った「ここちよいさく乳」が可能です。

さらにBlootooth®で、新登場のアプリ「Pigeon Switch」と連動すれば、アプリにしかないリズムが選べて、選択肢が広がるのだとか。その他、「Pigeon Switch」で授乳量や体重・身長なども記録しながら、母乳育児を楽しく続けてみませんか?

くわしくはこちら→

※搾乳の必要性や正しい搾乳方法については、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。搾乳って必要?どんなメリットがあるの?

取材協力/ピジョン株式会社
お話/善方裕美先生(よしかた産婦人科副院長)

あなたにおすすめ

MAMA's TRIP 近藤千尋さんと行く「クラブメッド バリ」 詳細はこちら
注目コラム