神崎恵さん 育児もメイクも完璧がいいとは限らない。大切なのは「自分にあったさじ加減」~mama’s LIFE Vol.12 第4回~

神崎恵さん 育児もメイクも完璧がいいとは限らない。大切なのは「自分にあったさじ加減」~mama’s LIFE Vol.12 第4回~

連載 MAMA'S LIFE〜Vol.12〜神崎恵さん

第1子を出産後、雑誌「Como」のモデルとして活動し、また美容家としてのキャリアもスタートした神崎さん。ママメイク・ママ美容という、新しいジャンルを切り拓いた先駆者的存在であり、今では世代を問わず、その美容法や生き方を通じ、多くの女性を応援し続けています。mama’s LIFE 神崎恵さん最終回は、テクニックだけじゃない、ママにとっての「キレイ」についてインタビュー。産後のメイクに自信がない、メイクがつまらない、そう感じているママも必読です!


メイクは誰かのためではなく自分のもの。その日を心地よく過ごせるための準備

子どもや家族のために忙しく動き回るママの1日。ファッションやメイクは、以前のように時間をかけられない。でも、周囲のママはなんだかキラキラしていて、メイクもちゃんとしている。今の世の中、キレイでいることにプレッシャーを感じているママが多い気がするのですが……。

「雑誌はもちろん、SNSなどでも美容情報がどんどん発信され、何歳でもどんな立場でもキレイでいるのが当たり前、といった風潮になっていると思います。でも『キレイ』になるまでには時間も気力も使うし、モノを買わなければならないし、産後はそんな余裕はないのが現実です。そんな中でだんだんメイクに対して後ろ向きな気持ちになったり、『しなきゃいけない』ものになってくると、メイクをする本来の意味とは違ってしまうと思うんです」

3人の子のママだからこそ感じているのは、「ママにとってはメイクは気持ちの余裕を作るもの」だということ。

「私も、ふと鏡を見たときに、疲れた表情をしていたり、なんだか冴えない顔をしていると、怒りやすくなったり落ち込んだり、気持ちがザラザラします。でもメイクがうまくいったときなど、自分のなかで『今日はキレイになれたな』という日は、朝から余裕ができて心がやわらかくなったり、体も軽くなって行動範囲が広がったり、そんなふうに楽しく過ごせる。メイクは、心地よく過ごすための準備のようなものだと思うんです。他人からどう見られているかも大事だし、メイクは自己表現のひとつでもあるけれど、究極は自分に言い聞かせるもの。誰かのものじゃなく、自分のものだと思っています」

ママはその時々でピッタリなメイクが変わるから、決して合格点はつけないで

神崎さんによると、「メイクは手抜きバンザイ。いかに手抜きをしてキレイになれるか、楽しめるかがママメイクの醍醐味」だといいます。

「女性にとって『メイク』というものは、下地を塗って、アイラインを引いて、マスカラを塗って、と、フルメイクのことを指すと刷り込まれている部分があるんですよね。もしかしたら、産後の自分のメイクに自信がない、納得できないと感じているママほど、産前や独身のころにしていたフルメイクの顔を無意識のうちに記憶していて、そうでなければメイクをしたとは言えない、と思ってしまうのかもしれません。自分なりの合格点があって、気持ちの面でも仕上がりの面でも、いまいち満足ができていない、というように……。でもメイクはそうじゃなくていいんです。フルメイク以外はメイクじゃない、0か100かのようになってしまうと、メイクをするのが面倒になったり、イヤなものになってしまいます。ママのライフスタイルに合わせて、今日はマスカラだけ、今日はリップだけ、という日があってもいい。メイクに対する意識を少し緩めると、ママはもっと楽しくキレイと向き合えると思うんです」

ママのメイクに大切なのは、眉もまつ毛もチークもぬかりない完璧なメイクよりも、必要に応じて時間と気持ちに合うものを選んでいく「さじ加減」。

「私もふだんは、フルメイクをすることなんてなくて、クッションファンデを塗ったらチークとリップで終わり、という日も多いんです。『メイクをした顔』は決してひとつじゃなくていいと思います。眉だけを整えた顔があってもいいし、リップだけを塗った顔があってもいい。自分のメイクにバリエーションが持てると、公園やお買い物に行くのも、より楽しめると思うんです」

「無理」にしていることをひとつなくしてみる。すると育児がもっと楽しくなるかも!

メイクによって気持ちの余裕が生まれるように、育児、家事、仕事など、常に時間に追われているママだからこそ、自分の時間も大切にすべきだと感じている神崎さん。

「ママはどうしても自分のことを後回しにしてしまうけれど、1時間でも30分でもいいから、自分のために使える時間を持ってほしいと思います。それはメイクでもファッションでも読書でもなんでもいい。そういう時間を持つのは悪いことじゃないし、子育てするうえでも大事なことです。あとは制限を自らかけすぎないこと。子どもがいるからできないことを数えるのではなく、子どもがいるからこそ楽しめることを数えられるようになれたらいいですよね。『~~でなきゃいけない』と自分を縛ってしまうのも同じで、もし公園へ行くのに気が進まないなら、その日は無理して行かなくたっていいし、ママ友とのお付き合いに少し疲れてしまったら、無理に仲良くしなくてもいいと思います。『無理に』ということを省き、いかに楽しく、心やわらかく子どもと接していけるかを基準にいろいろなことを選択できたら、ママはもっと幸せになれると思います!」

撮影/朴 玉順/ヘア&メイク/赤羽麻希(Un ami)/取材・文/長澤幸代


この連載について

美容家として数々の雑誌やセミナーを通じてリアルで説得力のある情報や知識を発信し、これまでに執筆した書籍は累計発行部数118万部超え! 同世代だけではなく、幅広い年代の女性から支持される神崎恵さん。そのやわらかな笑顔やしなやかな雰囲気からは想像できませんが、高校生、中学生、3歳の男の子を育てるスーパーワーキングマザーです。年齢の離れた子どもたちを育てながら、仕事にも全力で挑む毎日をクローズアップ。

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PROFILE
神崎恵さん
神崎恵さん
1975年生まれ。美容家であり、3人の息子をもつ母。アイブロウ/アイラッシュデザインのディプロマ取得。何気ない日常から特別な瞬間まであらゆる場面での女性の美しさを叶える応援をしている。ひとりひとりに合わせたメイクやビューティスタイルを提案するアトリエ「mnuit」を主宰しながら、美容誌をはじめ、幅広い世代の雑誌で連載を持つ他、全国各地にてイベントやメイク講座も数多く行っている。また、複数のコスメブランドのアドバイザーを務め、女性を美しく導くアイテムの開発、プロデュースなど活動の幅を広げている。
自らあらゆるものを試し、ほんとうにいいと実感できるものだけをすすめる、というスタンスが世代を問わず支持されている。書籍も数多く執筆し、累計発行部数は118万部を超える。最新刊「あの人がいつも色っぽいワケ」(大和書房)も好評発売中。

神崎恵さんオフィシャルブログ https://ameblo.jp/kanzakimegumi/
公式インスタグラム https://www.instagram.com/megumi_kanzaki/

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