神崎恵さん 子どもとの「濃い」時間はたった数年。見方が変わると育児もラクになる ~mama’s LIFE Vol.12 第2回~

神崎恵さん 子どもとの「濃い」時間はたった数年。見方が変わると育児もラクになる ~mama’s LIFE Vol.12 第2回~

連載 MAMA'S LIFE〜Vol.12〜神崎恵さん

24歳で第1子を、その後28歳で第2子を出産。そして40歳で3人の男の子のママとなった神崎恵さん。10年以上ぶりの妊娠・出産を経験し、今は母として、美容家として多忙な日々を送っています。連載mama’s LIFE神崎恵さん第2回目は、年の離れた兄弟を育てるなかで感じていること、高校生の子を持つ母だからこそわかることを、赤裸々に語っていただきました。


3人目育児は「楽しい!」のひとこと。仕事をしていることも、いいバランスがとれる要因

第3子を無事に出産し、その3日後には退院。自宅に帰ってからはのんびり過ごすこともなく、すぐに出産前の「通常モード」の毎日が始まった神崎さん。

「自宅に戻ってからは、洗濯や掃除などの家事に加え、長男のお弁当づくりもあったので、まったくふつうの毎日(笑)。母からは『大丈夫そうに思えても、妊娠・出産で体には相当な負担がかかっているから、母親として責任をもって、自分の体を大事にしなさいね』と言われました。でも、やらなきゃいけないことが溢れていて、なかなかゆっくり休めず……」

出産予定日の1ヶ月前から産休をとるつもりだった神崎さんでしたが、前期破水による入院と出産で、産休開始は1ヶ月前倒しに。その間の仕事をキャンセルしてしまったこともあり、お産の3週間後から仕事を再開しました。

「やり残してしまったことがあって気がかりだったのもありますし、初めて長いお休みをいただいたぶん、仕事に対する気持ちがまた引き締められ、『やっぱり仕事がしたい』と改めて感じたんです。仕事をしていると子どもたちに会いたくなるし、私は育児と仕事があるからこそいいバランスがとれるタイプなので、そのサイクルがまた始まったという感じです」

次男と三男の年の差は11歳。年齢が離れた子どもたちを育てるのは大変かと思いきや、「こんなにゆったりした気持ちで育てられるなんて」と久しぶりの育児ライフはとても楽しいよう。

「もう孫のようにかわいいです(笑)。今はイヤイヤ期真っただ中なのですが、なぜイヤなのか、まずは息子の気持ちを聞いてあげられるし、ひとつひとつ、余裕をもって接することができていると思います。お兄ちゃんたちも弟がかわいいようで、いつも笑いながら関わってくれているし、とくに長男は保育園のお迎えに一緒に行ってくれたり、とてもよくお世話をしてくれます。並んでいると、まるで長男の子どもみたいです(笑)。これだけ兄弟の年齢が離れているから、きっと将来も3人で支え合いながら生きてくれるんじゃないかと、今から安心しています」

もっとゆとりを持って育児をすればよかった。ときには上の子たちに申し訳ない気持ちに

生活時間帯や環境の違う3人の男の子のママとして、朝は5時半から、夜は11時すぎまで家事に追われる毎日。でも、子どもたちのことを語るときの表情は、あたたかく穏やか。そこには、母親歴18年の「自信」のようなものも感じさせます。ただそんな神崎さんも、初めての育児は「真っ暗闇の中を歩いているようだった」といいます。

「0~2歳くらいの、一番大変な時期の子育てをしているママが感じているように、私も真っ暗闇の中に放り出され、出口もなければ助けてくれる人もいない、ただ赤ちゃんと私だけが取り残されてしまったような気持ちになりました。でも2人目になると暗闇がぼんやりと明るくなり、3人目の今は、もうパーンッと明るくて。今だからこそ言えることですが、心の持ちようもあるのかな、と思います。ただ、今、すごく余裕をもって育児をできているぶん、お兄ちゃんたちには申し訳ない気持ちになります。長男のときは私も精一杯で、親の気持ちを押しつけてしまっていたなとか、次男のときは2人育児で、いっぱい抱っこをしてあげられなかったなとか、今となってはどうにもならないけれど、すごく後悔しています。気持ちにゆとりがあれば、もっと育児を楽しめたし、もっとコミュニケーションをとれたし、お互いにいい形でたくさん話しができたのかなって……」

成長した子どもたちが、ひとりの人間として自分の道を歩み始めたころから見えた世界は、神崎さんを少し切ない気持ちにさせることもあります。

「生まれてから幼稚園の年中くらいまでは毎日本当に大変で、『早くこの時間が終わってほしい、早く大きくなってほしい』と思っていたのに、子どもたちが5歳をすぎたころから、時間の流れがすごく早くなったんです。小学生になったらもうあっという間で、慌ただしく過ごしている間に、長男は今年大学受験。大学生になって一人暮らしを始めたら、毎日顔を合わせるのは当たり前のことではなくなるし、先が見えてくると、母としてもっといろんなことをできたのではないか、と思えてきてしまうんです。でもこれは、過ぎてしまわないとわからないことで、よく『子育てはいつかラクになる』『子どもはいつか離れていく』とか言いますけど、真っ最中のときに言われても実感はわかないし、そんなふうには思えないんですよね。もちろん、子どもが大きくなるのって、予想以上に早いんだということにも気がつかない。

小学生、中学生と成長するにつれ、塾や予備校もあり、だんだんと一緒に夜ごはんを食べる回数が減ってきて、だんだん会話の時間も少なくなっていく、いろいろなものがだんだん少なくなってきて、でもそのぶん、子どもたちそれぞれの世界は広がっていく。切ない気持ちになって初めて、子どもの成長の早さに気づくんですよね。私、子育てどっぷりというタイプでは決してないんです。それなのにこんなことを思ってしまうのだから、それ以上に寂しさや切なさを感じているママは多いんじゃないかなと思います」

「あと何年しかない」。逆算すると育児への気持ちに少し変化が生まれるかも

これまでの子育ての経験から神崎さんが大切にしているのは、「ママの気持ちをやわらかく持つこと」だといいます。今、子育てに奮闘するママたちには、先輩として、こんなメッセージを贈ってくれました。

「『あと何年こんな毎日が続くんだろう』と思ったら、ちょっとだけ『こうして一緒にいられるのはあと何年だろう』と視点を変えてみると、子育てへの気持ちがきっと変わってくると思います。そんなことを考えるのも難しいかもしれないけれど、いろいろな意味で子どもとの濃い時間はあっという間に過ぎてしまいます。それは子どもだけじゃなく、自分の親に対しても同じで、大切な人と過ごせる時間は、思っている以上に少ないかもしれないんです。そんなふうに考えて、少しママの気持ちがやわらかくなれば子育てがラクになると、3人の育児を通じて感じています」

第3回へ続きます

撮影/朴 玉順/ヘア&メイク/赤羽麻希(Un ami)/取材・文/長澤幸代


この連載について

美容家として数々の雑誌やセミナーを通じてリアルで説得力のある情報や知識を発信し、これまでに執筆した書籍は累計発行部数118万部超え! 同世代だけではなく、幅広い年代の女性から支持される神崎恵さん。そのやわらかな笑顔やしなやかな雰囲気からは想像できませんが、高校生、中学生、3歳の男の子を育てるスーパーワーキングマザーです。年齢の離れた子どもたちを育てながら、仕事にも全力で挑む毎日をクローズアップ。

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PROFILE
神崎恵さん
神崎恵さん
1975年生まれ。美容家であり、3人の息子をもつ母。アイブロウ/アイラッシュデザインのディプロマ取得。何気ない日常から特別な瞬間まであらゆる場面での女性の美しさを叶える応援をしている。ひとりひとりに合わせたメイクやビューティスタイルを提案するアトリエ「mnuit」を主宰しながら、美容誌をはじめ、幅広い世代の雑誌で連載を持つ他、全国各地にてイベントやメイク講座も数多く行っている。また、複数のコスメブランドのアドバイザーを務め、女性を美しく導くアイテムの開発、プロデュースなど活動の幅を広げている。
自らあらゆるものを試し、ほんとうにいいと実感できるものだけをすすめる、というスタンスが世代を問わず支持されている。書籍も数多く執筆し、累計発行部数は118万部を超える。最新刊「あの人がいつも色っぽいワケ」(大和書房)も好評発売中。

神崎恵さんオフィシャルブログ https://ameblo.jp/kanzakimegumi/
公式インスタグラム https://www.instagram.com/megumi_kanzaki/

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