離乳食の果物はいつから?量やレシピ、保存方法を紹介!

 専門家監修
公開日:2018/09/05
更新日:2019/10/08
離乳食の果物はいつから?量やレシピ、保存方法を紹介!
監修
上田玲子先生
帝京科学大学教育人間学部教授 栄養学博士

果物は赤ちゃんが好きな甘味があって食が進みやすいので、苦手食材の克服に活用するのも◎。ただし、与える時の形状や量には注意が必要!中には、アレルギーの可能性がある果物もあるので、与える前にはチェックを。今回は、与える時の注意点、月齢別の目安量、果物を使ったレシピ、保存方法などをまとめて紹介します。

離乳食の果物はいつからOK?

ビタミンが豊富な果物は、離乳食初期から与えることができます。野菜を中心にして適量を食べさせましょう。アレルギー予防のため、最初は加熱すると安心です。
また、果物に関わらずどんな食材も、月齢によってすりつぶしたり刻んだりして、成長に合わせた形状にすることが大切。りんごを参考に形状をチェックしてみましょう。

離乳食初期(生後5~6ヶ月)

やわらかく加熱して裏ごしするか、すりつぶす。

やわらかく加熱し裏ごし(すりつぶした)果物

離乳食中期(生後7~8ヶ月)

指で軽く力を入れてつぶせるかたさに加熱し、こまかく刻む。

加熱して細かく刻んだ果物

離乳食後期(生後9~11ヶ月)

指で軽く力を入れてつぶせるかたさに加熱し、5mm角に切る。

加熱して5㎜角に切った果物

果物に含まれる栄養は?

果物には鉄の吸収を助けるビタミンCなど、ビタミン・ミネラルが豊富。りんごに多く含まれるペクチンには整腸作用があるので、体調が悪いときにもおすすめ。バナナは糖質が多いため、離乳食では主食としても使えます。各果物にそれぞれの栄養があるので、バランスよく取り入れましょう。

離乳食の果物を食べさせる量の目安はどのくらい?

果物の甘味やさわやかな酸味は、離乳食の風味づけとしてもおすすめです。加熱するとさらに甘味がまして、赤ちゃん好みの味わいに。ただし、果物には糖分が多いので与えすぎには注意!月齢にあった容量を守ることが大切です。

離乳食初期(生後5~6ヶ月)

●りんご…5g

加熱して、なめらかにすりつぶして使います。ラップに包んでレンジでチンすれば、下ごしらえも簡単。ペクチンを含むりんごは、うんちがゆるいときにもおすすめの食材です。

一口大にカットしたリンゴ

離乳食中期(生後7~8ヶ月)

●いちご…10g

甘くてジューシーないちごは、赤ちゃんに大人気の果物です。つぶしてヨーグルトにまぜたり、パンがゆに加えたり、離乳食の味に変化をつけるのにもおすすめ。

半分にカットしたいちご

離乳食後期(生後9~11ヶ月)

●みかん…10g

薄皮をむけば、そのまま手づかみで食べられます。はじめて与えるときは、加熱してからの方が安心。慣れてきたら、加熱せずに与えても◎。

みかん2ふさ

離乳食におすすめの果物の種類は?

果物は、できるだけ旬の新鮮な、完熟したものを選びましょう。熟した新鮮なものなら、りんご、いちご、みかん、オレンジ、かき、梨、ぶどう、すいかなど、ほとんどの果物が離乳食初期から与えることができます。中でも、りんご、いちご、みかん、メロンなど甘味の強いものが好まれ、離乳食にも簡単にとり入れやすいのでおすすめ!あわせて注意したい果物もチェックを。

おすすめの果物

●バナナ

甘くてつぶしやすく、離乳食では主食にもなります。離乳食初期から与えることができます。

●りんご

加熱することで、甘味と風味が増してさらに食べやすくなります。

●冷凍ブルーベリー

熟した果実を収穫して急速冷凍するため、風味がよく、いつでも使えて便利です。低温保存しているため、自然解凍すればビタミンCの損失もわずかですが、赤ちゃんには加熱・解凍し、皮を除いて与えましょう。離乳食初期から与えることができますが、下ごしらえを忘れずに。

注意したい果物

以下の果物は与える時期に注意をしましょう。

●パイナップル

繊維が多く離乳食には不向きです。離乳食後期(生後9~11ヶ月)以降は細かく刻んで少量与えることができます。

●桃缶

やわらかくてつぶしやすく、ソースにしても◎。シロップは糖分が多いので水で洗い流しましょう。離乳食中期以降がおすすめです。

●ドライフルーツ

レーズンやプルーンなどは鉄分が非常に多く栄養価は高いのですが、糖度も高いため、量に注意して。お湯で洗ってやわらかくもどし、こまかく刻んでサラダや煮物、パンやプリンなどに少量加えると風味がよくなり栄養もアップ。離乳食中期から様子を見ながら与えることができますが、あえて与えなくても大丈夫。

離乳食の果物を食べさせる時の下ごしらえが知りたい

離乳食初期から与えることができる果物は、他の食材と同様、裏ごしをしたりやわらかくしたりと、月齢にあった下ごしらえが必要です。よく使われる下ごしらえの方法を紹介します。

裏ごし器を使う

いちごのツブツブを嫌がる離乳食初期は、裏ごしして種を除きます。ほかのフルーツも、すべて皮と種をのぞき、はじめて食べるときは加熱して、1さじから食べさせましょう。

裏ごし器で裏ごしするいちご

皮と種を取り除く

りんごは赤ちゃんに食べさせる分だけ、薄いくし形に切りとるのがおすすめです。皮をむき、種があれば取り除いて。与える時は、必ず加熱しましょう。

薄くくし形に切ったりんごの皮をむく写真

電子レンジで加熱

りんごの加熱は、電子レンジがラク!耐熱容器に薄いくし形切り1個(10g)、水大さじ1を入れ、ふたかラップをして1分30秒加熱(500W)が目安。水を加えると、しっとりします。その後、ふた(またはラップ)を少し開けて、そのまま冷めるまでおいて蒸らします。やわらかくなったら、裏ごししたり、刻んだり、食べやすく調理を。スプーンでざっくりほぐしてもOK。

離乳食で果物を食べさせる時の注意点は?

生の果汁や果肉を早期から大量にとると、アレルギー症状が見られることもあるので注意しましょう。最初に与える時は、加熱することが大切です。
ビタミン類が豊富に含まれますが、糖分も多いため与えすぎに注意を。離乳食後期になっても1回の目安量は10g程度です。目安量を守って、上手に取り入れましょう。
果物は、離乳食の材料やおやつとしてはもちろん、さわやかな風味を利用して味つけがわりにも使えますが、野菜のかわりにはなりません。野菜3に対して果物1くらいの割合を目安に、バランスを大事にして与えてください。

離乳食初期のおすすめ果物レシピ・作り方が知りたい

いちご豆乳

離乳食 いちご豆乳

◆材料◆
いちご…10g(大1/2個)
豆乳…大さじ1

◆作り方◆
1、いちごはへたをとり、裏ごしする。(はじめて食べさせる場合は熱々に加熱してから冷ます)
2、①に豆乳を加えてまぜる。

なすバナナ

◆材料◆
なす…10g(中1/8本)
バナナ…20g(中1/6本)

◆作り方◆
1、なすは皮をむき、ラップで包んで電子レンジで15秒ほど加熱する。(※アクが出ないように、むいたらすぐにレンジで加熱をする)
2、①をなめらかに裏ごしし、なめらかにすりつぶしたバナナとまぜる。作ってから時間をおくと色が変わるので注意。

豆腐みかん

離乳食 豆乳みかん

◆材料◆
みかん(果汁)…大さじ1
豆腐…20g
水どきかたくり粉…ごく少々

◆作り方◆
1、豆腐をなめらかにすりつぶし、水大さじ1(分量外)とみかん果汁を加えてまぜ合わせる。
2、①を鍋に入れ、弱火にかける。煮立ったら、水どきかたくり粉を加えてとろみをつける。

ホットソイバナナ

離乳食 ホットソイバナナ
◆材料◆
バナナ…10g(小1/10本)
豆乳…大さじ1

◆作り方◆
1、バナナはなめらかにすりつぶす。
2、鍋に豆乳、水大さじ1(分量外)をあたため、①に加えてなめらかになるまでまぜる。

いちご豆腐

離乳食 いちご豆腐

◆材料◆
いちご…10g(中1個)
絹ごし豆腐…20g(2㎝角2個)

◆作り方◆
1、豆腐はラップで包み、電子レンジで20秒ほど加熱する。
2、あら熱がとれたら、いちごとともに裏ごしする。

離乳食中期のおすすめ果物レシピ・作り方が知りたい

アップルシリアルヨーグルト

離乳食 アップルシリアルヨーグルト

◆材料◆
りんご…10g(1cm幅のくし形切り1個)
コーンフレーク…4g(大さじ2強)
プレーンヨーグルト…40g
水…大さじ1.5

◆作り方◆
1、りんごは皮をむいてすりおろし、耐熱容器に入れ、水を加えてラップをかけ、電子レンジで約50秒加熱する。
2、コーンフレークはこまかく砕いて①に加え、よくまぜて5分ほどおく。
3、②にヨーグルトを加えてまぜる。

すいかとかぼちゃのマッシュ

離乳食 すいかとかぼちゃのマッシュ

◆材料◆
すいか…5g(1.5㎝角1個)
かぼちゃ…15g(2.5㎝角1個)

◆作り方◆
1、かぼちゃは皮と種を除いてラップで包み、電子レンジで1分ほど加熱し、あら熱がとれたら、もみつぶす。
2、すいかは種を除いてみじん切りにし、①をまぜ合わせ、かたいようであれば少量の湯冷まし(分量外)でのばす。

桃ヨーグルトがゆ

離乳食 桃ヨーグルトがゆ
◆材料◆
桃…10g
プレーンヨーグルト…大さじ4
5倍がゆ…60g

◆作り方◆
1、桃は皮をむき、果肉をこまかく刻む。
2、①とヨーグルト、5倍がゆをまぜ合わせる。

ヨーグルトいちごパンがゆ

離乳食 ヨーグルトいちごパンがゆ

◆材料◆
いちご…10g
プレーンヨーグルト…50g
食パン…20g(6枚切り1/3枚)

◆作り方◆
1、いちごを裏ごししてヨーグルトとまぜ合わせる。
2、パンをこまかくちぎり、①に加えてしばらくおいてから、トロトロになるようにまぜる。

離乳食後期のおすすめ果物レシピ・作り方が知りたい

りんごのソテー きな粉がけ

離乳食 りんごのソテーきな粉がけ

◆材料◆
りんご…30g(中1/8個)
きな粉…小さじ1/2
バター…少々

◆作り方◆
1、りんごは皮をむいて7㎜角に切り、ラップに包んで電子レンジで約30秒加熱する。
2、フライパンにバターを中火でとかし、①を加えて1分ほどいため、きな粉を振り入れて全体になじませる。

食パンのオレンジピカタ

離乳食 食パンのオレンジピカタ

◆材料◆
オレンジ(果汁)…大さじ1/2
食パン…25g(6枚切り1/2枚)
バター…少々
とき卵…1/2個分

◆作り方◆
1、パンは食べやすい長さに切り、オレンジ果汁にひたしておく。
2、フライパンを弱火の中火にかけてバターを入れ、①の表面に卵液をくぐらせ、並べる。両面をじっくり焼いて火を通す。

キウイそら豆トースト

離乳食 キウイそら豆トースト

◆材料◆
キウイ…20g(1/8個)
そら豆…25g(5個)
食パン…15g(サンドイッチ用1枚)

◆作り方◆
1、そら豆はやわらかくゆでて皮をむき、皮をむいたキウイとともにあらくつぶす。
2、パンを食べやすく切ってトーストし、①をのせる。

すいかヨーグルトパフェ

離乳食 すいかヨーグルトパフェ

◆材料◆
すいか…10g(1.5㎝角2個)
プレーンヨーグルト…大さじ3
コーンフレーク(プレーン)…大さじ4

◆作り方◆
1、すいかは種をのぞき、あらみじんに切る。
2、コーンフレークをこまかくつぶし、ヨーグルトとまぜ合わせる。
3、器に②を盛り、①をのせる。

果物の離乳食の保存方法は?冷凍してもOK?

フルーツもほかの食材と同様、冷凍保存が可能です。フルーツによって、生のままか、加熱をしてから冷凍をしましょう。
りんごは加熱してから食べやすい形状で冷凍を。キウイは生で半月切りにし、解凍時に加熱するのがラク。ぶどうは皮つきのまま冷凍すれば、水にさらすとつるっと皮がむけます。

フリーザーバッグにいれて冷凍したぶどう

果物の離乳食を作るのに便利な調理道具が知りたい

果物も月齢に合わせた形状で与えることが大切。離乳食初期から使える調理道具を紹介します。

●すりおろし器
りんごなどの下ごしらえに使います。整腸作用のあるペクチンを含むりんごは下痢や便秘に効きますが、すりおろすと効果大。繊維のあらい梨も、すりおろして。

●裏ごし器
離乳食初期の赤ちゃんには、いちごの表面のブツブツした小さな種も気になります。裏ごししてなめらかに与えます。

先輩ママの口コミ&体験談! 果物の離乳食を食べる時に便利なグッズが知りたい

口あたりがよく、加熱してからトロトロにすりつぶしたりするなどして、おかゆやヨーグルトに混ぜて与えることができる果物類。家事や育児に忙しいママたちは、どんなアイテムを利用しているのでしょうか。

傷みやすい果物はペースト&小分けして冷凍

「フルーツは、ハンドミキサーでペースト状にして、小分けの容器に入れて冷凍しています。写真のように、いちごペーストにバナナをプラスしても◎。」(生後10ヶ月 男の子のママ)

いちごペーストにばななをプラスした離乳食

バナナはつぶして冷凍で変色しらず

「バナナはフリーザーバッグでつぶして冷凍。空気を抜けば変色しませんよ。好きな量を折って出せます。」(生後8か月 男の子のママ)

フリーザーバッグにいれたバナナをつぶす写真

出典 :はじめてママ&パパの離乳食※情報は掲載時のものです

出典 :野菜嫌いがなくなる! 超カンタン! 離乳食※情報は掲載時のものです

監修
上田玲子先生
帝京科学大学教育人間学部教授 栄養学博士
栄養学博士・管理栄養士。小児栄養学の第一人者として活躍するかたわら、トランスコウプ総合研究所取締役として栄養コーチングの手法を開発。日本栄養改善学会評議員や日本小児栄養研究会運営委員なども務める。『はじめてママ&パパの離乳食』『離乳食大全科』(主婦の友社)など監修書多数。

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