産後の生理、こないのは大丈夫?対処法は?

 専門家監修
公開日:2018/05/17
更新日:2018/06/18
産後の生理、こないのは大丈夫?対処法は?
監修
天神尚子先生
三鷹レディースクリニック 院長

妊娠中はとまっていた生理も、産後は再開します。その時期には大体の目安があっても、人それぞれ。けれど、いつごろ再開するのか気になるところ。再開する時期は産後どのくらいなのか、産婦人科に相談したほうがいいのはどんな場合かなどを解説します!

先輩ママに聞きました!

産後の生理はいつ再開しましたか?

8割のママが産後1年以内に再開したという結果に。早いママだと産後2~3ヶ月で再開していますが、再開の時期はいろいろで、個人差が大きいことがわかりますね。

産後は生理がこない?どうして?原因は?

妊娠中大きくなった子宮は、出産後4~6週間ほどで元の大きさに戻るといわれています。また、「悪露」といって胎盤がはがれたあとの出血、分泌物が排出されますが、悪露がなくなるまで産後6~8週間くらいかかるのが一般的です。このように、産後しばらくは子宮を回復させるため、すぐに生理が再開しません。また、生理の再開には母乳の分泌量が大きく関わっています。授乳をしているとプロラクチンというホルモンが多く分泌され、その影響で排卵が抑えられて生理がこないのです。

母乳育児だと産後の生理はこない?

生理の再開する時期は一般的に産後5~8カ月といわれていますが、ママの年齢や産後の体の状態、出産回数などさまざまな要因が関係していて個人差があります。なかでも授乳が大きく関係していて、母乳育児のママのほうが、ミルク育児のママと比べ再開の時期が遅い傾向が。これは、先にも述べたとおり授乳中、大量に分泌されるプロラクチンに排卵を抑える働きがあるため。赤ちゃんが母乳を飲む刺激によってプロラクチンが分泌され、排卵も生理も起こらなくなります。

授乳中でも生理が再開することも!

授乳をしていると排卵が抑えられるといっても、産後2~3カ月を過ぎると、授乳時間以外はプロラクチンがあまり分泌されなくなり、卵巣が働きはじめます。卵巣の働きが完全に戻るまでは、排卵をともなわない生理が起こることもありますが、一方で排卵のある生理が再開することもあります。産後間もなく、生理が再開していなくても妊娠する可能性があることを知っておき、家族計画はパパときちんと考えておきましょう。

アンケートでは、まだ授乳中だったのに生理が再開してびっくりした!という声も。
「2回お産しましたが、2回とも産後3ヶ月で再開しました。悪露が続いているのかと思ったら、大量に出血したので生理だと気づきました!! 授乳中だったのでびっくり」
「完全母乳育児だったので、産後3ヶ月で再開した時にはびっくり!!」

産後どのくらい生理がこないと心配なの?病院に行く目安は?


産後の生理の再開は個人差が大きいため、この時期までに生理がこないといけない、というはっきりとした定義はありません。育児による疲れや、生活リズムの変化でホルモンバランスが崩れ、生理の再開が遅れている可能性も。次の妊娠を考えている場合、生理の再開は気になりますが、あまり神経質になりすぎないで。産後1年半を過ぎても生理が始まらない、または授乳をやめて3ヶ月以上過ぎても始まらない場合は、念のため産婦人科で相談してみましょう。

産後2年過ぎても生理がこない!病気なの?

赤ちゃんが2才近くまで授乳しているケースもあり、産後2年たっても生理がこないという場合も。問題ないことが多いですが、あまりにも長い期間生理が再開しない場合は、卵巣機能低下や、脳下垂体に腫瘍があったり、甲状腺の機能が低下したりしてプロラクチンが過剰に分泌される「高プロラクチン血症」が起きている可能性もあります。高プロラクチン血症の場合は、プロラクチンの分泌を抑える薬などで治療が必要になります。授乳をやめてもなかなか再開しなくて心配…という場合は、産婦人科を受診してみましょう。

産後の生理がこないとき、自宅でできることは?対処法って?

産後、生理がすぐに再開しないからといって、心配することはありません。再開するためにできることもとくにありません。妊娠、出産でママの体は大きく変化したのですから、元に戻るには時間も必要です。赤ちゃんのお世話でなかなかゆっくりできないかもしれませんが、無理はせず、休めるときは少しでも体を休めることが大切。睡眠とバランスのとれた食事をとるようにして、体を整える生活を心がけることが生理のリズムを戻すことにつながります。

次の妊娠を考えているママにとって、産後、生理が再開する時期は気になりますね。自分の体の変化に気をつけることは産後に限らず大切なことですが、あまり気にし過ぎるとストレスになり、かえって悪循環に。心も体もリラックスして過ごしましょう。

取材・文/ムトウハルコ

監修
天神尚子先生
三鷹レディースクリニック 院長
日本医科大学付属病院、同大学産婦人科を経て、2004年に現クリニックを開院。年齢によって異なる女性のライフステージを考慮した治療を行っています。2人の子育てをした経験からくるアドバイスは頼りになると評判です。

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