スリングで新生児を抱っこする際の正しい使い方と選び方

 専門家監修
公開日:2018/04/12
更新日:2019/07/05
スリングで新生児を抱っこする際の正しい使い方と選び方
監修
園田正世さん
北極しろくま堂 代表取締役

ピッタリ寄り添いながら赤ちゃんを抱っこできる「スリング」。赤ちゃんが生まれたら、ぜひ使ってみたいと考えている妊婦さんも多いことでしょう。でも、中には「スリングってちょっと難しそう……」と使い方に不安を感じる人も。そこで今回は、スリングで新生児を抱っこする際の正しい使い方と上手に使うためのコツをご紹介していきます。

そもそもスリングとはどんなものなの?

スリングは、正式には「ベビースリング」と呼ばれるもので、赤ちゃんを抱っこするための道具の一つです。多くの場合は、1枚の連続した布でできていて、主に次の3つのタイプに分けることができます。

リングスリング

長い一枚布の片側にリングが2つついたスリング。リングに反対側の布を通すことによって輪を作り、たすき掛けにしてポーチと呼ばれる袋部分に赤ちゃんを入れて抱っこします。

バックルスリング

リングではなく、バックルでサイズや赤ちゃんとの密着度を調節するタイプのスリング。

パウチ/リングなしスリング/チューブ式スリング

リングやバックルがなく、最初から輪っか状になっているタイプのスリング。パウチとはカンガルーのおなかのポケットのことを指しますが、このタイプのスリングでは赤ちゃんがポケットに入っているような格好になります。

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出産準備品の一つとして、妊娠中に用意しておきたい「スリング」。「赤ちゃんがよく寝てくれる」といった先輩ママたちのクチコミもあって人気ですが、何をポイントに選べばいいのか、また実際にどうやって使えばいいのかよくわからないという人も多いのではないでしょうか? 今回は、スリングの選び方や使い方、また人気のおすすめ商品をご紹介していきます。
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スリングはいつからいつまで使えるの?

製品として売られているスリングは、基本的に赤ちゃんが生まれてすぐから3歳くらいまで使えるように強度設計されています。ただ、製品やスリングのタイプによっても異なるので、使用可能な年齢や体重を取扱説明書できちんとチェックしてから使うようにしてください。

一般的に、リングスリングであれば、生まれてすぐから使用することが可能です。ただ、日本では小児科医の意見として、呼吸が完全に安定する生後2週間までは、素手だけで抱っこするのがいいという考え方もあるため、「生後2週間から」となっているスリングも一部にあります。

日本の赤ちゃんの体格は世界的に見ても小さめなので、リングスリングで新生児を抱っこする場合は、「膝から下をスリングの外に出して開脚させる」という正しい抱き方をするのが難しい場合もあります。このようなときは無理にスリングを使わずに、おくるみ等で赤ちゃんをくるんでから、素手で斜め上方向にたて抱きをしてあげるといいでしょう。

スリングで新生児を抱っこする際の注意点

生まれたばかりの新生児をスリングで抱っこする場合は、股関節脱臼や窒息を防ぐために、脚の開き方と呼吸の維持に特に注意する必要があります。これらを防ぐためには、新生児をスリングで抱っこする際は、赤ちゃんをたてに抱く「新生児の基本抱き」のスタイルで抱っこしてあげるのがもっともおすすめです。

この「新生児の基本抱き」は、日本小児整形外科学会股関節研究会とともに検討したもので、日本では2007年からこの抱き方が紹介されるようになりました。ただ、いま現在もこの抱き方に準拠していないスリングはたくさんあります。なお、アメリカ・カナダ、ヨーロッパでも、2010年よりこの抱き方が勧奨されています。

「新生児の基本抱き」抱き方のポイント


・ママなど赤ちゃんを抱っこする人の胸に赤ちゃんをたてに寄り添うように抱く

・赤ちゃんのおしりがママのおへそよりも下がらない位置で抱く

・赤ちゃんの脚をM字開脚にして膝から下をスリングの外に出す

もしも、新生児を横抱きにする場合は、股関節脱臼や窒息の危険を防ぐために、以下の3つの点に注意する必要があります。


①赤ちゃんの姿勢が丸くなりすぎないようにする

②アゴを曲げすぎて気管支を圧迫しないようにする

③脚を閉じないようにする

ちなみに、バックルスリングやパウチの取扱説明書には「生後すぐから使える」と書かれているものがほとんどだと思いますが、これは「横抱き」をする場合ですので、上記3点に注意しながら赤ちゃんを抱っこするようにしてください。 

監修
園田正世さん
北極しろくま堂 代表取締役
2000年に抱っことおんぶの専門店「北極しろくま堂」を立ち上げ、2001年よりスリングのネット販売を開始。2010年にはNPO法人「だっことおんぶの研究所」を立ち上げ理事長に就任。日本各地で抱っこ育児の素晴らしさやスリングの正しい使い方などを幅広く伝える。

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