「睡眠の土台」を整えると、夜泣き&寝ぐずりする赤ちゃんが変わる!【連載第6回子どもの睡眠コンサルタント愛波文】

 専門家監修 公開日:2018/01/25
「睡眠の土台」を整えると、夜泣き&寝ぐずりする赤ちゃんが変わる!【連載第6回子どもの睡眠コンサルタント愛波文】
監修
愛波 文さん
子どもの睡眠コンサルタント

アメリカのIMPI公認、日本人初の子どもの睡眠コンサルタントとして活動する愛波 文さんの連載の第6回め。科学的根拠に基づいた睡眠のためのメソッドは、赤ちゃんの睡眠まわりの悩みをもつママが実行すると、今まで困っていた問題がすっきり改善すると評判です。今回は過去の連載でもふれてきた「睡眠の土台」について、より詳しくまとめて解説。

あなたのおうちは「睡眠の土台」、整っていますか?

今までの連載で何度もお伝えしている「睡眠の土台の確立」は、私が睡眠改善で一番大切にしているもの。今回はより詳しくお伝えしていきたいと思います。「睡眠の土台の確立」がなぜそこまで大切かというと、睡眠の土台を少し調整したり、改善するだけで、いま抱えている睡眠にまつわる問題が解決することがあるからです。多くのお母さんがたは、赤ちゃんの睡眠の悩みは“ねんねトレーニング”をしないと解決しないと思っているようですが、必ずしもそうではありません。私のメソッドでは、睡眠の土台を整えても悩みが改善されない場合のみ、“ねんねトレーニング”を一つの手段として取り入れていきます。睡眠の土台を整えるだけで、赤ちゃんの「泣き」に対しての理解や対応の仕方がかわってきます。お母さんが赤ちゃんの夜泣きに不安感や恐怖心を持つようなこともなくなります。

睡眠の土台は、
①身体的要因
②成長的要因
③睡眠環境
④社会的要因
⑤親子の幸福度

の5つの要素で構成されています。
「身体的要因」には眠い合図、各月齢にあったスケジュールや活動時間(起きていられる時間)、運動・遊び、習慣があります。「成長的要因」には各月齢にあった成長をしているか、分離不安(親と離れることに対して不安になること)、などがあります。「睡眠環境」には光、音、温度、安全性があります。「社会的要因」には保育園や幼稚園の環境や出来事、出産時の経験、家族構成、親や兄弟との関係、保育者へのサポート、などがあります。最後の「親子の幸福度」は親子(保育者)共にどれだけ心が満たされているかになります。
そんなことも影響してくるの?と思われがちですが、赤ちゃんや子どもも私たちと同じで一人の人間であり、いろんな感情を持っているため、様々なことが睡眠にかかわっているのです。

赤ちゃんがぐっすり眠るための「睡眠の土台」は5つ

① 身体的要因

新生児から生後6ヶ月ぐらいまでは月齢にあった活動時間(起きていられる時間)を目安に寝かし付けをすることがとても大切です。なぜかというと、赤ちゃんは活動時間が長すぎると疲れすぎてしまい、ストレスホルモンのコルチゾールが分泌されます。すると、本当は眠たいのに逆に興奮状態になったり、なかなか寝てくれなかったり、寝ても短時間で起きてしまうことになります。6ヶ月以降は、ある程度決まった一日のスケジュールに沿って毎日過ごすことをお勧めします。
また、月齢にあった遊びや運動をしていることも大切です。例えば、低月齢児の場合はタミータイム(腹ばいをして首を強化する運動)*をしたり、分離不安の時期は“いないいないばぁ”をして遊んだりと月齢にあった刺激を与えてみましょう。

* 「タミータイム」は赤ちゃんの発達に合わせて行ってください。また、必ずそばで大人が安全かどうかを見守り、サポートするようにしてください。

② 成長要因

赤ちゃんがきちんと月齢にあった成長をしているのか、身長・体重は順調に伸びているかということも大切になってきます。また、成長と共に現れる分離不安や急成長期(急速な成長にともない、よく泣いたり授乳量が増える時期のこと)の関わり方なども影響してきます。もし成長面で不安なことがある場合は小児科に確認をしましょう。

上記は月齢別の活動時間ですが、早産の場合は修正月齢を用いて考えるようにしましょう。

③ 睡眠環境

安全な睡眠環境を整えることはとても大切です。米国小児科学会では最初の半年、できれば1年は「親と同室で別の寝床で寝る」ことが一番安全な寝床と伝えています。添い寝は危険と言われていますが、安全な環境作りをすることで添い寝も可能とノートルダム大学の ジェイムス・マッケーナ人類学教授は伝えています。別の寝床でも、添い寝でもメリット、デメリットはありますが一番大切なのは赤ちゃんに安全な寝床を確保してあげることです。

寝室の温度は20℃-22℃と大人が肌寒く感じるぐらいが最適です。新生児の場合は、極端に暑すぎると乳幼児突然死症候群のリスクがあがるという研究結果もあるので、着させすぎには注意をしましょう。

外の車の音、犬の泣き声や生活音で起きてしまっていると感じたら、「ホワイトノイズ」を使用してみましょう。ホワイトノイズはテレビの砂嵐のザーザーという音でも、水が流れる音、波の音でもよいですが、寝かし付けから朝起きるまで連続して同じ音を鳴らしておきましょう。ホワイトノイズの機械、換気扇、携帯やタブレットのアプリを使用してもよいでしょう。

④ 社会的要因

保育園や幼稚園に通い始めると今までとは違う刺激があり、赤ちゃんは不安になることがあります。担任の先生が変わるだけでも環境は変化するので、慣れるまで心が不安定になり、それがきっかけで夜泣きをしてしまうこともあります。そういう時は「昼間の環境変化のせいなのね」と理解して、焦らず慣れるまで時間をかける心づもりでのぞみましょう。

また、新しい兄弟の誕生は家族にとって大きな変化です。今までよく寝ていた子がいきなり夜泣きをしたり、睡眠が不安定になることはよくあります。どのように対応していくかについては、今後の連載でみなさんにお伝えしていきたいと思います。

⑤ 親子(保育者)の幸福度

これは日本人のお母さん・お父さんに対して、私が特に重要だと思っていることです。親の心が満たされていないと子どもの心を満たすことは難しくなってきます。親が寝不足でイライラしているとそのイライラが子どもに伝わり、なかなか寝てくれなかったり、心が不安定になり夜泣きに繋がることがあります。親が自分の時間を作り自分を満たすことで、子どもに対しても優しく接することができるのです。その結果、子どもも安定するようになります。

この5つの睡眠の土台を整えることが睡眠改善をしていく中で最も大切なことです。この土台を確立してもまだ悩みが改善されない場合のみ、私は“ねんねトレーニング”を行っていきます。ただし、“ねんねトレーニング”は改善策の一つの手段で、悩み改善はトレーニング以外の多方面から探っていきます。
ぜひ、みなさんもこの睡眠の土台を振り返ってみて改善をしてみてください。

写真:愛波 文先生と息子さんたち

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監修
愛波 文さん
子どもの睡眠コンサルタント
「ママと赤ちゃんのぐっすり本」(講談社出版)著者。子どもの睡眠コンサルタント。APSCアジア/インド代表。IMPI日本代表。Sleeping Smart®代表。慶應義塾大学卒業。 2012年に長男出産。夜泣きや子育てに悩んだことから子どもの睡眠科学の勉強をはじめ、アメリカで米国IMPI公認資格(国際認定資格)を日本人で初めて取得。2015年に次男を出産。2人の男の子の子育てをしながら、子どもの睡眠に悩む保育者のコンサルティングや個別相談、日本人向けに子どもの睡眠教育プログラムを提供。IMPIと提携し、妊婦と乳幼児の睡眠コンサルタント資格取得講座の講師も務めている。
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