生後6ヶ月「寝かしつけに2時間かかるのに、夜中も何度も起きる」~赤ちゃんの寝ない泣き止まないを解決!~【連載第5回子どもの睡眠コンサルタント愛波文】

 専門家監修 公開日:2017/12/25
生後6ヶ月「寝かしつけに2時間かかるのに、夜中も何度も起きる」~赤ちゃんの寝ない泣き止まないを解決!~【連載第5回子どもの睡眠コンサルタント愛波文】
監修
愛波 文さん
子どもの睡眠コンサルタント

アメリカのIMPI公認、日本人初の子どもの睡眠コンサルタントとして活動する愛波 文さんの連載の第5回め。科学的根拠に基づいた睡眠のためのメソッドは、赤ちゃんの睡眠まわりの悩みをもつママが実行すると、今まで困っていた問題がすっきり改善すると評判です。実際に寄せられた生後6ケ月の赤ちゃんの睡眠についての悩みに、愛波先生が具体的解決策を提案! 

今月の「赤ちゃんの睡眠についてのお悩み」

娘は現在、生後6ヶ月。4ヶ月ごろから夜間に起きる回数が4回になり、多い日は8回も起きる日もありました。どうにかしたいと思い、本やネットの情報を参考に、5ヶ月からねんねトレーニングを開始しました。授乳間隔が開きすぎると乳腺炎のトラブルがおきてしまうという理由で、ねんねトレーニング中も夜間に娘が起きたときは授乳して寝かせていました。
しかし、一向に起きる回数は減らなかったので、ドリームフィーディング * を22:30、3:00にして、夜間もトントンで寝かせるトレーニングを開始しました。起きる回数は2、3回になったものの、1週間経った今も夜間に目が覚めると寝付くまでに1時間くらいかかってしまうことが多いです。昨日は2時間かかりました。本やネットではねんねトレーニングの効果がわりと早くでたとか、日に日に泣く時間が短くなるとかそういうコメントばかりで、私の場合は努力しているのになぜ成果が出ないのかと落ち込んでしまいます。(Dママ・生後6カ月女児)

* (注)ドリームフィーディング…赤ちゃんが夜中に空腹で目を覚ます前に、眠っている状態で抱き上げて授乳をすること。

子どもの睡眠コンサルタント・愛波 文先生からのアドバイス

ご質問ありがとうございます。ご自身で色々と新しい方法を試していくのは勇気が必要で、なかなか踏み出せないことがありますよね。お勉強して、試しているのは素晴らしいなと思いました。毎日お疲れさまです!

ねんねトレーニングをしたからといってすぐ効果が現れるわけではありません。なかなか効果がでないのには、睡眠の土台が整っていないことや時期的なことも多少はあります。睡眠退行の時期(睡眠退行の詳細は第3回目を参照)だったり、急成長期だったり、風邪だと時間がかかることだってあります。私が行っているコンサルテーションも2~3週間で効果がでる方もいれば、1ヶ月以上かかることもあります。子ども一人一人違いますので焦る必要はありません。

さて、夜中に起きてしまうと寝付くのに1~2時間かかる問題ですが、覚醒してしまう原因を探っていきましょう。まず①日中の過ごし方 ②睡眠環境 ③ドリームフィードの時間帯に原因にあると感じています。

① 日中の過ごし方

活動時間(起きていられる時間)が長すぎると寝ぐずり、夜泣き、夜中の覚醒、早朝起きなど様々な問題が発生することがあります。
生後6~7ヶ月に必要な睡眠量は夜10~11時間、朝寝・昼寝・夕寝の合計3~4時間、1日の合計が13~15時間です。6ヶ月になると徐々に日中の睡眠が朝寝、昼寝、夕寝の3回になってきます。まだ4回必要な子もいますので、むりやり3回にする必要はありません。私の息子たちは7ヶ月と2週目ぐらいでやっと日中の睡眠が3回になってきました。
生後6ヶ月の場合、睡眠と睡眠の間の活動時間が約2時間ぐらいになります。朝寝は起床後約1時間30ぐらいで寝かし付けをはじめ、1時間45分ぐらいで寝ている状態が理想です。
6~7ヶ月になると活動が今まで以上に活発になってきます。疲れすぎてしまわないように心がけましょう。もし起きている時にいつも以上に活動をした場合、1回の活動時間のめやすである2時間よりも10~15分早めに切り上げて、活動時間が短めになるように調整をしてみてください。お子さんが疲れすぎる前に寝かし付けを始めてみましょう。
このように少しスケジュール調整をするだけで、夜中の覚醒が改善されることもありますのでぜひ試してみてください。

② 睡眠環境

夜中起きてしまう原因の一つに環境が整っていないことも考えられます。寝室は真っ暗、必要な場合は足元が見えるように暖色系の豆電球(ナイトライト)を使用してもよいでしょう。温度は大人が部屋に入っていき、肌寒いぐらいがちょうどよいと言われています。だいたい20~22℃ぐらいを目安にしましょう。夜中起きたときに背中に手を入れて汗をかいている場合は暑すぎなので薄着にさせるか、温度調整をしましょう。
あと、注意したいのが音です。毎日同じ時間帯に起きている場合、その時間帯に何か音がしていることはないでしょうか? 外の車の音、犬の鳴き声なども起きてしまう原因に繋がります。ホワイトノイズ * を試すのもよいかもしれません。ホワイトノイズはホワイトノイズの機械以外にも換気扇や空気清浄機でもよいでしょう。寝かし付けの時から起きるまで連続して同じ音を付けるのが大切です。この時期でしたら、水が流れる音や波の音でもよいでしょう。音量の目安はご自身がシャワーを浴びている時のシャワーの音ぐらいの大きさがよいといわれています。
また、生後6~7ヶ月ですと早い子はハイハイを始める頃なので、硬いものにぶつかったり、物が落ちてこないように寝室を安全な睡眠環境にしてくださいね。

*(注)ホワイトノイズ…テレビの砂嵐の音のこと。ホワイトノイズを発生させる専用機などもありますが、携帯のアプリ、水の流れる音、波の音などを代用するのも可能です。

③ ドリームフィードの時間の変更

ドリームフィードとは赤ちゃんが寝ている間に体を抱き上げ、授乳又はミルクを与える方法です。目的は空腹を満たし、そのまま寝続けてくれるようにすることです。ドリームフィードは科学的根拠はまだないものの、米国では多くの小児科医が勧めている手法です。私もコンサルテーションで何回もこの方法で乳腺炎の回避やお子さんの連続睡眠時間を長くしてきました。乳腺炎のトラブルがある場合、ドリームフィードは効果的なのですが、相談者のお子さんのように覚醒してしまうことが続く場合は、ドリームフィードはむいていないかもしれません。ドリームフィードをやめてしまう前に、一度時間帯を変更してみましょう。
朝方の4時から6時の睡眠は一番浅い睡眠になりますので、3時はきわどい時間帯だなと感じます。3時にドリームフィードをすることもあるのですが、今回の場合、22時と2時または2:30にドリームフィードを数日間試してみてください。そして、6時~7時の間に起きたら20分時間をあけてから授乳をしましょう。
夜中に覚醒してしまった場合は、「夜中は寝る時間」ということを教えていくため、目を合わせず、相手をせず自分は寝てください。相手をしてしまうと起きてもいいんだ!と思ってしまいます。上記の日中の過ごし方、睡眠環境、ドリームフィードの時間の変更の3つに集中し焦らず徐々に改善していきましょう。

監修
愛波 文さん
子どもの睡眠コンサルタント
「ママと赤ちゃんのぐっすり本」(講談社)著者。 子どもの睡眠コンサルタント。APSCアジア/インド代表。IMPI日本代表。一般社団法人日本妊婦と乳幼児睡眠コンサルタント協会代表理事。Sleeping Smart®代表。慶應義塾大学卒業。2012年に長男出産。夜泣きや子育てに悩んだことから乳幼児の睡眠科学の勉強をはじめ、米国IMPI公認資格(国際認定資格)を日本人で初めて取得。2015年に次男を出産。現在、2人の男の子の子育てをしながら、子どもの睡眠に悩む保育者のコンサルティングや個別相談、日本人向けに子どもの睡眠教育プログラムを提供。IMPIと提携し、オンラインで妊婦と子どもの睡眠コンサルタント資格取得講座の講師も務めている。
 

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