【医師監修】生後5ヶ月の赤ちゃんの成長や育児のポイントと授乳・離乳食は?

 専門家監修 2017/12/06更新
【医師監修】生後5ヶ月の赤ちゃんの成長や育児のポイントと授乳・離乳食は?

渡辺とよ子 わたなべ医院院長。札幌医科大学医学部卒業後、国立小児病院新生児科(NICU)や東京都立墨東病院周産期センター新生児科部長、同病院副院長をへて2014年より現職に。多くの乳幼児をみてきた渡辺先生ならではの、的確で親切な助言が好評。これまで『母乳育児 ミルク育児の不安がなくなる本』(主婦の友社)など監修に携わった育児本多数。また、育自誌『Baby-mo』では連載「育児ダイアリー」の監修も長年行っている。

生後5ヶ月~6ヶ月未満の赤ちゃんの成長や育児のポイントなどをご紹介していきます。この時期、寝返りができるようになってきて、目が離せなくなります。ママやパパの顔も識別できるようになり、大きな声を出すようになりますます可愛さいっぱいです。夜泣きが始まる赤ちゃんもいるので、そういった場合はママもお昼寝して体力を温存しておきましょう。

生後5ヶ月の赤ちゃんの様子

●寝返りができる子も。行動範囲が広がります。
●様子を見ながらそろそろ離乳食をスタート
●ママやパパとほかの人の区別がついてきます。夜泣きがスタートすることも。

首がすわって遠くのものが見えるようになり、手の動きも上達し、手を伸ばして物を口に運ぶ動作をします。人の顔が識別できるようになり、ママやパパなど親しい人にはニッコリすることもあるでしょう。反対にはじめて見る人には不安そうな顔や不思議そうな顔を見せるなど表情にも違いが出てきます。

生後5ヶ月~6ヶ月未満の赤ちゃんの身長や体重について

母子健康手帳に記載されている生後5~6ヶ月未満の身長と体重の目安

男の子 身長61.9~70.4cm 体重6100~9200g

女の子 身長60.1~68.7cm 体重5740~8670g

上の数字はあくまで目安となっています。生後5ヶ月ごろになると体重の増加もこれまでよりはゆるやかになります。また、体重が数十グラム増えた減ったと気にしたり、他の子より小さいと神経質になりすぎないようにしましょう。それよりも、赤ちゃんのごきげんがいいか、顔色がいいかどうかをよく観察してください。身長・体重ともに母子健康手帳に記載されいる成長曲線内で増えているのであれば心配することはありません。体重の増え方が緩慢になってきた場合、母乳やミルクを増やすことより、離乳食開始と考えてください。

生後5ヶ月の赤ちゃんの成長の様子や特徴について

生後5ヶ月ごろの赤ちゃんの成長の様子や特徴について紹介していきます。個人差があるので、神経質になりすぎずおおらかに見守りましょう。

寝返り

コロコロと盛んに寝返りする子がいる一方、一生懸命トライするのになかなかできない子、のんびりおっとりしてあまり体を動かさない子と、だんだん赤ちゃんの個性が際立ってきます。首がしっかりすわる時期なので、体を動かす遊びを一緒に楽しんでください。寝返りがうまくできない赤ちゃんには、最後のひと押しを手伝ってあげましょう。赤ちゃんはニコニコ大喜びのはず。のんびりやさんはギュッとだっこしたりお腹をちょこちょこくすぐったり。ただし、激しく頭を動かすのおは危険ですから避けてください。

夜泣き

生後5ヶ月くらいになると、それまでよく寝ていたはずの赤ちゃんが突然泣き出す、夜泣きが始まることがあります。残念ながら夜泣きの原因はよくわかっていませんが、脳は眠っている間に昼間の体験を整理しています。遊びのバリエーションが増え、お出かけや初めての体験も多くなったことで脳の興奮が残っているのでしょう。また、母乳やミルクだけでは足りなくなっている可能性も。生後5ヶ月になると、そろそろ離乳食をはじめてみてもいいころです。また、これまで通りの生活をしていても、成長に伴ってリズムは変わっていくもの。しばらくするとグンと成長の階段を上り、リズムも安定していきます。つらい時期もいつかは必ず終わります。パジャマや寝具を気持ちよく眠れるように整え、あせらず、しばらくの間は気長につきあってあげましょう。

声を出すように

声を出すことが盛んになり、声を出して注意をひこうとします。ママ・パパが赤ちゃんの声の真似をすると、赤ちゃんはその声を聞き、さらに声を返します。こうして自分の発声を少しずつ理解していきます。

生後5ヶ月の赤ちゃんの1日の様子や生活リズム

生後5ヶ月の赤ちゃんは1日をどのように過ごしているのでしょうか。育児誌『Baby-mo』で紹介されたKちゃん(生後5ヶ月15日目)の様子をみてみましょう。現在は、完全ミルクで、この日ミルクを4回飲んで離乳食を1回食べています。

AM00:00 ねんね | パパ・ママ就寝
AM01:00 ↓↓
AM02:00 ↓↓
AM03:00 ↓↓
AM04:00 ↓↓
AM05:00 ↓↓
AM06:00 ミルク | ママ・パパ起床 
AM07:00 ねんね | ママ家事・パパ出勤
AM08:00 ↓↓ 
AM09:00 ↓↓ 
AM10:00 離乳食+ミルク
AM11:00 ねんね | ママ自由時間・昼食
PM00:00 ↓↓
PM01:00 ママと遊ぶ
PM02:00 ミルク
PM03:00 お散歩+お買い物
PM04:00 ねんね | ママ夕食準備
PM05:00 ↓↓
PM06:00 ミルク
PM07:00 ママとお風呂
PM08:00 ねんね | パパ帰宅 ママ・パパ夕食
PM09:00 ↓↓
PM10:00 ↓↓
PM11:00 ↓↓

生後5ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間

昼夜の区別がつくようになり、夜はまとめて眠る時間が長くなり朝まで寝てくれる子も。その一方で、非常に個人差があるので夜泣きが始まる赤ちゃんもいるでしょう。生活のリズムを崩さないよう早寝早起きの規則正しい生活を心がけましょう。パパやママの都合に合わせて、寝るタイミングが遅れないように注意しましょう。

お昼寝

生後5ヶ月時期は生活リズムに一定の傾向はあっても、日々違いがあるのが普通です。午前と午後にしかりとお昼寝する日もあれば、昼のお昼寝がなくなって午後1回になることも。朝起きる時間や夜寝る時間も考えて、少し疲れたかなと思ったら眠らなくても静かに添い寝して過ごしてみるとよいでしょう。

生後5ヶ月の赤ちゃんの育児ポイントや気をつけること

生後5ヶ月ごろの赤ちゃんの育児ポイントや気をつけることをみていきましょう。

転落事故に注意

このころ多いのが、ベビーベッドからの転落事故。ベッドやソファーに寝かせた赤ちゃんから目を話している間に、寝返りで移動して落下!というのがよくあるパターンです。ママやパパのベッドとベビーベッドを並べている場合は、ベッドとベッドの間に落ちると大変危険です。赤ちゃんのそばを離れる時は少しの間でもベビーベッドの柵を上げて、事故を防ぎましょう。

服装は薄着育児を心がけて

寒い時期でもなるべく薄着育児を心がけて少しぐらいの寒さには負けない元気な体をつくりましょう。特に最近の住宅は暖房効率がいいので、「寒くないように」よりも「着せすぎてないか」に注意を払う必要があります。冬は、肌着にプラスして上下つながったコンビタイプのウエア(カバーオール)を基本に、ベストなどで調節を。足もとが冷たそうな時は、ベビー用のレッグウォーマーや靴下をはかせましょう。足元まで覆うタイプのカバーオールも歩く前だけのものでかわいいものです。

暖房器具は過剰にならないよう使い方に注意

寒い時期に注意したいのが、暖房器具の過剰な使用。電気毛布は寝る前につけて暖めておき、赤ちゃんを布団に入れたらスイッチを切りましょう。湯たんぽは低音やけどの原因になることもあるので、赤ちゃんの足に直接ふれないようにおきます。

生後5ヶ月の赤ちゃんの母乳・ミルクの回数や量、授乳間隔など

離乳食スタートの時期です。これから少しずつ必要な栄養を離乳食からとれるようになっていきます。とはいえ、まだ母乳やミルクが主な栄養源なので、たっぷり飲ませてあげましょう。離乳食開始後しばらくは食べる量は少なくていいので、母乳やミルク以外の味に慣らしていきましょう。食後に好きな母乳やミルクを飲ませて。飲む量や回数は、減らさなくてもかまいません。授乳のリズムや離乳食の量は個人差があるので、体重の増えを判断材料にしましょう。ただし、この時期は体の発達の個人差が顕著に出てくるため、ほかの子とくらべて飲む量に不安を感じることがあるかもしれませんが、あせらずマイペースで。

■母乳の場合の授乳の量と回数→1日の授乳量はトータルで1000ml~1100ml/回数は5回程度

■ミルクの場合の授乳の量と回数→1日の授乳量は1回200~220ml/回数は4(+1)回

※(  )内は離乳食後に飲ませるミルクの回数です。

母乳育児のママは母乳の「安定期」

母乳のママにとっては「安定期」といえる時期です。慣れない離乳食スタートでとまどうこともあるかもしれませんが、夜中の授乳は減り、心も体も出産の疲れから回復して、本来の元気を取り戻す頃です。卒乳はまだ先なので、スキンシップでもある授乳タイムを楽しんで。

生後5ヶ月の赤ちゃんの離乳食について

首がしっかりすわるころになると、大人の食事をじっと見つめたり、よだれを流したりすることがあります。こんな「食べたい」サインが出たら、そろそろ離乳食スタートです。なめらかなトロトロ状にしたコメがゆひとさじから始め、3~4日続けたら野菜類、また数日後にとうふのすり流しなど、炭水化物→くせのない野菜→タンパク質の順で追加していきます。少しずつかたさや量を幼児食に近づけ、「かむ」練習をしながらおっぱいやミルクでは補い切れない栄養をとれるようにするのが目的です。まだ舌が前後にしか動かないため、スプーンが口に入ると押し出すことも。いやがるのを無理やりやらせることはありません。赤ちゃんが乗り気でない時は、様子を見ながらもうしばらくスタート時期を待ちましょう。

10倍粥の作り方の記事
https://millymilly.jp/column/31099

生後5ヶ月の赤ちゃんのおもちゃや遊び

この時期は、いつもお世話をしてくれるママやパパの顔も識別できるようになります。「たかいたかい」や「いないいないばあ」などの、遊びを一緒にしてあげましょう。また、ものを自分から「握る」動作ができるようになってきます。軽くて持ちやすいおもちゃを目の前で振ったりすると興味をもつでしょう。

生後5ヶ月の予防接種

予防接種は生後2ヶ月から接種を始めましたね。最初は種類が多くて戸惑ったりされたお母さんも、5ヶ月になるとだいぶ慣れてきたでしょう。ここでは生後5ヶ月から接種できるBCGワクチンについて紹介します。

生後5ヶ月から接種可能 BCG

【予防する病気】結核
【接種する回数】1回
【接種時期の目安】1歳になるまでに接種する
【副反応】接種後1ヶ月ごろに部位が赤くなり、ウミを持つのは、うまく接種できたことを示していますので、心配ありません。100人に1人は、接種後1~3ヶ月して摂取した腕の付け根のリンパ節がはれることもありますが、数ヶ月で治ります。接種後10日以内に接種部位が赤くはれたときは、すぐに予防接種を受けた医療機関か地区町村に報告をしましょう。

結核の予防接種BCGは、針のついたスタンプを腕に押しつけワクチンを皮下に押し込みます。以前は、摂取前にツベルクリン反応検査を行っていましたが、今は結核菌に感染している赤ちゃんがほぼいないため、全員接種が原則。1歳まで公費接種ができるので、かかると重症化しやすいヒブと肺炎球菌を2ヶ月から接種し、BCGは5~8ヶ月で受けることがすすめられています。結核菌にに感染すると、原因不明の発熱が数週間続く、顔色が悪くなる、食欲が落ちるなどの症状が見られます。進行すると、重症の粟粒結核になり、結核性髄膜炎を併発することも。結核の予防接種は普及していますが、日本では毎年約2万人もの人が結核にかかっています。赤ちゃんは、結核に感染した大人からうつされることがほとんどなので、感染予防のためにBCGをきちんと受けておきましょう。

生後5ヶ月の赤ちゃんの心配・不安をドクターがアンサー!教えてとよ子先生

赤ちゃんのよだれ

Q.急によだれが多くなり口まわりがただれます

A.こまめにタオルでふくように心がけましょう
よだれの量には個人差がありますが、離乳食の時期から1歳ごろまでは、赤ちゃんはよだれや食べカスによって、口のまわりやあご、首から胸にかけてまでただれやすくなるのです。こまめにお湯でしぼったタオルを用意し、よだれや食べカスをふくように心がけましょう。そしてワセリンで保護してあげて。1歳ぐらいからはよだれが落ち着いてきますよ。

BCGの予防接種のあと

Q.BCGの予防接種を受けたのですがあとがはれているようで気になります

A.赤くなるのが正常な反応。但しリンパ腺がはれていたら小児科を受診
BCGは接種して1ヶ月くらいたつと赤くはれます。ひとつひとつの針あとが真っ赤になって、かさぶたができたり、ジュクジュクして血がついたりも。心配になるかもしれませんが、これが正常な反応。自然に治るので、接種部位を清潔に保つようにしましょう。ただし、わきのリンパ腺がはれて大きくなっていたら、結核が疑われることも。その場合は小児科を受診してください。

便秘について

Q.便秘気味です。ママの体質が遺伝した?

A.便秘は遺伝性のものではなく、うんちの回数は個人差が
便秘は体質だけでなく、生活習慣なども関係してくるもの。遺伝性のものではありません。うんちの回数には個人差があり、毎日出ない子もいます。便秘気味のときには、おなかをマッサージしたり、綿棒にオイルをつけて肛門をくるくる刺激したりして、うんちを誘導してあげるといいでしょう。また、離乳食が始まる時期。離乳食を食べるようになると、一般的にうんちの回数は増える傾向にあります。離乳食を進めながら、様子を見て。

生活リズムの正解とは?

Q.何時に寝て何時に起きるのが理想的ですか?

A.明るくなったら起きて、暗くなったら寝るというのが基本
明るくなったら起きて、暗くなったら寝るというのが基本です。夜しっかり眠ることが、成長発達にも大切です。ただ、それぞれの家族なりの生活リズムというのも大事です。パパやママの生活時間帯が極端に夜型でないなら、赤ちゃんだけ特別扱いするのではなく、ある程度ママやパパに合わせてもいいでしょう。ただし、夜はなるべく早く寝かせて、早起きを心がけてくださいね。

先輩ママの泣いた!笑った!がんばった!生後5ヶ月の体験談

生まれてから毎日バタバタして、目の前のことを片付けるので精一杯。50cmサイズのコンビ肌着を着せたら、股のスナップが留まらなくなっていました。この瞬間、成長したな、とうれしくなり、ホッとしました。(Hちゃんママ)

離乳食をスタート。初日は不思議そうにしていましたが、2日目からは、手を出して自分でスプーンを握って口に運びました! 食いしん坊で、足りないと怒るくらい食べてくれたので作りがいがありました。(Nちゃんママ)

もともと髪が薄かったうえ、寝返りしたり、後頭部をズリズリしながら動くので、後頭部が薄毛に! 女の子なのに大丈夫!?と心配な日々でした。その後、おすわりが始まると毛が抜けることもなくなり、元に戻りました。(Aちゃんママ)

初めてベビーマッサージに。なぜかギャン泣きでしたが、先生がバランスボールを貸してくれて、しっかり抱っこしながら、ボヨンボヨンと縦ゆれでエクササイズしたら、ピタリと泣き止みました。楽しい上に、一石二鳥!(Kちゃんママ)

高年初産だったので、ママ友ができるかドキドキしながら離乳食講座へ。結果、20~40代の友達ができました。育児の大変なときを乗り越えてきたママ友とは、今でも悩んだら語り合う仲間。子育てが運んできた友情に感謝(Yちゃんママ)

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