赤ちゃんや新生児がよくしゃっくりをする原因と止め方【医師監修】

 専門家監修 公開日:2018/01/08
赤ちゃんや新生児がよくしゃっくりをする原因と止め方【医師監修】
監修
木下智恵先生
成城木下病院

しゃっくりが出て長く続くと、大人でも苦しくなったりしますね。赤ちゃんがしゃっくりをしていると特に苦しそうに見えるので、何とか早く止めてあげなくちゃ!と焦ってしまうかもしれません。しゃっくりは、なぜ出るのでしょうか。そして、止めるのはどうしたらいいのかをまとめました。

しゃっくりって、なぜ出るの?

横隔膜のけいれんにより起こります

しゃっくりは、何らかの原因で横隔膜がけいれんすることで起こります。 横隔膜というのは、肺の下にあっておなかと肺をへだてている、薄い膜のような筋肉のことです。この横隔膜がけいれんすると、声帯の筋肉が収縮するため、狭くなった声帯に吐く息が通るときに「ヒック」などといったしゃっくり特有の音がします。

赤ちゃんにしゃっくりが多いのはなぜ?原因は?

横隔膜が未発達なので、少しの刺激でしゃっくりが出ます

しゃっくりの原因はさまざまですが、大人の場合は、早食いや食べ過ぎなどが原因で、横隔膜のけいれんが起こることが多いようです。勢いよく、またはたくさん飲んだり食べたりしたものが、横隔膜を刺激してしまうのでしょう。

赤ちゃんのしゃっくりが出るメカニズムも、大人と同じです。ただ、赤ちゃんは横隔膜が十分に発達していないので、大人と比べると少しの刺激でもけいれんが起こりやすいのです。赤ちゃんは次のようなことが刺激となって、しゃっくりがよく出ます。

赤ちゃんにしゃっくりが多いのはなぜ?原因は?

授乳で空気も一緒に飲み込む

母乳やミルクをゴクゴクと勢いよく飲むと、空気もたくさん飲み込んでしまいます。すると、飲んだものや空気で胃がふくらみ、横隔膜を圧迫するためにしゃっくりが出やすくなります。

おしっこやうんちをする

赤ちゃんがうんちやおしっこをしておむつが濡れると、冷えて体温が下がります。それによって体が縮こまると、横隔膜が刺激を受けてしゃっくりが起こることがあります。新生児赤ちゃんは、特に1日何回もおしっこやうんちをするので、そのたびにしゃっくりをすることもあります。

赤ちゃんがしゃっくりをしているとき、ほっといてもいいの?

しゃっくりがよく出たり続いても、元気なら放っとく…で大丈夫!

赤ちゃんは横隔膜が未発達で、ちょっとしたことでも刺激となって横隔膜がけいれんを起こし、しゃっくりが出やすいのです。そのため、生まれてしばらくは、頻繁にしゃっくりをしたり、しばらく続いたりするのはよくあること。しゃっくりをしたからといって、赤ちゃんの体に悪い影響があるわけではないので、心配いりません。しゃっくりをよくしていても、赤ちゃんが元気で体重も増えているなら、基本的には何もしなくて大丈夫。受診の必要もありません。

ただし、しゃっくりが1時間に何回も起こってなかなか止まらないうえ、赤ちゃんに元気がないときや、母乳やミルクを飲まなくなったり、飲む量が減ってきたときなどは、小児科で相談するといいでしょう。ごくまれなことですが、しゃっくりの出る原因が、何らかの病気だったり、アレルギー症状の一つだったりすることがあるからです。

しゃっくりの止め方が知りたい!

何かを飲ませたりゲップをさせると、たいてい止まります

赤ちゃんがしゃっくりをしていても、実はママが思うほど苦しくありません。そして、しゃっくりは放っておいても自然に止まるので、無理に止めようとしなくてもいいのです。でも、しゃっくりが続いていて、赤ちゃんが落ち着いて母乳やミルクを飲めなかったり、眠れなかったりするときは、何とか早く止めてあげたくなりますね。そんなときは、次のような方法を試してみるといいでしょう。

しゃっくりの止め方が知りたい!

何か飲ませる

大人の場合も、しゃっくりが出たときにはゆっくりお水を飲むと、飲み込んだ刺激で止まりやすいですよね。赤ちゃんも同じです。湯ざましや麦茶などを少しずつ、ゆっくり飲ませてみましょう。

新生児時期には母乳やミルクだけで、まだ湯ざましやお茶などを飲んでいない赤ちゃんも多いでしょう。その場合は、授乳時間でなくても母乳をミルクを飲ませてかまいません。

授乳後にゲップをさせる

勢いよく母乳やミルクを飲んだためにしゃっくりが出たようなときには、縦抱きにしてゲップをさせてみましょう。ゲップをして、胃にたくさん入った空気が出ることで、しゃっくりが止まることがあります。

おむつ替えをする

濡れたおむつで体が冷えると、それが刺激となってしゃっくりが出ることがあります。特に寒い時期、濡れたおむつは思った以上に体を冷やすので、紙おむつでもこまめに替えてあげることが大切です。

温かくする

しゃっくりが出るのは、寒い環境にいて、体が冷えて縮こまることが原因になることもあります。寒い時期は、赤ちゃんの体が冷えていないか、ときどき背中に手を入れてチェックするといいですね。その際は、赤ちゃんがビックリしないよう、ママの手を温めておくことを忘れずに。また、目覚めた後やお風呂上りなどの着替えは、体が冷えないように温かい部屋でするようにしましょう。

監修
木下智恵先生
成城木下病院
2001年、横浜市立大学医学部卒業。東京大学医学部産婦人科、順天堂大学医学部産婦人科勤務を経て2005年より現職に。専門は周産期学のほか、婦人科腫瘍、不妊症、月経異常。元気で気さくな1男2女のママドクターです。

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