【医師監修】着床出血の時期はいつ?症状(色・量・痛み)や生理との違いや見分け方

 専門家監修 公開日:2017/11/22
【医師監修】着床出血の時期はいつ?症状(色・量・痛み)や生理との違いや見分け方
監修
天神尚子先生
三鷹レディースクリニック 院長

妊娠の兆候の一つといわれるのが着床出血。妊活中の女性が待ち望んでいる症状だとも言われています。でも本当に受精卵が着床すると出血があるの? 実際、妊娠した女性にはどんな着床出血があったの? わかりやすく紹介します!

着床出血とは?

受精卵が子宮内膜に着床した後、ごく少量出血することがあります。これを着床出血といいます。どのような理由で出血するか説明しましょう。

卵子と精子が受精し、一週間程度かけて受精卵が子宮内膜に着床すると妊娠が成立します。着床すると、胎盤がつくられる元となる絨毛(じゅうもう)が子宮内膜の粘膜に潜り込みます。このとき子宮内膜が傷つき、出血すると考えられています。

着床出血の時期や期間はいつ?

着床出血の多くは、生理開始予定日の数日前あたりに見られます。このため、生理が来たと思ってしまい、妊娠の初期症状に多いだるさや熱っぽさを、体調不良や風邪だと勘違いしてしまう人もいるようです。

ただ、生理と違って出血量が増えることはなく、ほとんどが2、3日で治まります。

着床出血の特徴は?色や量はどんな感じ?

着床出血の色は、薄いピンク色や生理の初めのような暗い赤褐色であることが多いですが、ごくまれに真っ赤な鮮血である場合もあります。いずれにしても、個人差があるものです。また量は、ごく少量であることがほとんどで、生理並みの出血量になることはまずないでしょう。月経血と比べると量が少なく、長く続かないのが特徴だと言えるでしょう。

ただ、着床出血と生理の出血とを量や色だけで見分けるのは難しいでしょう。

着床出血後の妊娠検査薬の反応

着床出血だと自己判断して、すぐに妊娠検査薬で調べる人もいますが、時期が早すぎると陽性反応が出ないこともあります。ここで「妊娠していなかった」と判断して放っておいたら、実は妊娠していた、ということもないわけではありません。もし「着床出血かもしれない」と思って妊娠検査薬で調べ、一度は陰性反応が出ても、その後、生理が来ていなかったら、一週間後あたりにもう一度妊娠検査薬で調べてみてください。

着床出血と生理の違い・見分け方

着床出血か生理の出血かを見分けるのに役立つのが、基礎体温です。基礎体温とは、体温を変動させるようなことがないとき、つまり運動したり、食事をしたり、精神的な作用のないときの体温のことをいいます。

着床出血かどうかでわからず不安になったり、妊娠したかしないかで一喜一憂したりするよりも、基礎体温を測るほうが確実に妊娠の可能性がわかります。

着床出血のときの基礎体温の変化

妊娠すると体温を上げるプロゲステロンという黄体ホルモンが分泌されます。プロゲステロンは、子宮内膜を厚くしたまま保ったり、乳腺を発達させたり、体温を上昇させたりして、妊娠を維持しやすくします。このプロゲステロンの働きによって、基礎体温が下がらず、高温期が続くのです。高温期が2週間以上続いていたら、妊娠の可能性はかなり高く、3週間続いていたら、確実に妊娠しているでしょう。

妊娠が成立しなければ、プロゲステロンの分泌量は減っていき、基礎体温が下がります。

基礎体温は、朝起きてすぐ、起き上がらずに布団の中で測りましょう。測る時刻はなるべく一定にします。着床出血かどうかを調べるためだけではなく、妊娠を希望している人は日ごろから基礎体温をつけることをおすすめします。

最近ではアプリで基礎体温を管理できるものもあり、非常に便利ですが、産院に持って行く場合は、できるだけ紙の状態にして、基礎体温の変化が数ヶ月にわたってひと目でわかるようにすると医師も把握しやすいでしょう。

着床出血は痛みを伴うの?

着床出血と同時にチクチクといった痛みを感じる人もいるようです。「着床痛」などと呼ばれていますが、その根拠は明らかになっていません。着床出血があったからといって、必ず痛みがあるわけではなく、むしろ何も感じない人のほうが多いでしょう。

いずれにしても、痛みがあったかどうかで妊娠を判断することはできません。基礎体温表や妊娠検査薬などで判断したうえで、妊娠の可能性があれば産院を受診しましょう。

着床出血がない人はいる?ない時の妊娠可能性は?

妊娠した人すべてに着床出血が見られるわけではありません。むしろ、着床出血がない人のほうが多いでしょう。どのくらいの割合で着床出血が見られるかは、一概には言えませんが、私の印象では、妊娠した人全体の数%から10%くらいではないでしょうか。

日ごろから生理不順だったり、不正出血がある人は、着床出血があってもそうとは気がつかないかもしれません。また、着床出血があって妊娠した人の中には、そのときは着床出血と思わず、「あのときの出血がそうだったのか」と後で気がつくケースも多いようです。

もちろん、着床出血がなくても、妊娠が成立していれば、その後の妊娠経過には何の問題もありません。

取材&文/樋口由夏

監修
天神尚子先生
三鷹レディースクリニック 院長
日本医科大学付属病院、同大学産婦人科を経て、2004年に現クリニックを開院。年齢によって異なる女性のライフステージを考慮した治療を行っています。2人の子育てをした経験からくるアドバイスは頼りになると評判です。

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