【医師監修】赤ちゃんのRSウィルス感染症の症状とは?潜伏期間・治療法・予防法を教えて!

 専門家監修 公開日:2017/11/17
【医師監修】赤ちゃんのRSウィルス感染症の症状とは?潜伏期間・治療法・予防法を教えて!
監修
渋谷紀子先生
総合母子保健センター愛育クリニック

2歳までにほぼ100%の子が感染するといわれているRSウィルス。かぜと症状が似ているため軽く考えがちですが、赤ちゃんがかかると重症化しやすいため注意が必要です。RSウィルス感染症の症状や潜伏期間、治療法などについてドクターに伺いました。予防法やホームケアの方法についてもチェックしておきましょう。

RSウィルス感染症に赤ちゃんがかかったときの症状は?

RSウィルスによる呼吸器の感染症で、ウィルスを持っている人のせきやくしゃみ、ウィルスのついているものにふれることなどでうつります。4~6日の潜伏期間ののち、鼻水やせきが数日続きます。生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の子が一度は感染するといわれています。軽いかぜ症状ですむことが少なくありませんが、はじめて感染した赤ちゃんの3割は細気管支炎や肺炎などの重い症状を引き起こします。 その後も生涯に何度も感染しますが、再感染以降はかぜ症状程度で軽くすみます。

RSウィルス感染症の重症化リスクの高い赤ちゃんとは?

一般的な「かぜ」は、のどから鼻にかけての「上気道」といわれる部分に炎症が起きますが、RSウィルス感染症は下部気管支や肺などの「下気道」に炎症を起こします。そのため、はじめて感染した赤ちゃんの3割は、細気管支炎や肺炎になり、呼吸するときにゼーゼーしたり呼吸困難になったりします。特に注意したいのは、3ヶ月未満の赤ちゃん、早産の赤ちゃん、先天的に心臓、呼吸器、筋肉、神経などに問題のある赤ちゃんです。重症化リスクが高く、無呼吸発作、急性脳症などの合併症を起こすと命にかかわります。

赤ちゃんにRSウィルス感染症を引き起こす原因とは?

RSウィルス感染症は、RSウィルス(respiratory syncytial virus)の感染による呼吸器の感染症です。RSウィルスは、日本を含めた世界中に分布しているものです。RSウィルスを持っている人のせきやくしゃみ、感染している人との直接の濃厚接触や、ウィルスのついているものにふれたり、なめたりすることによる間接的な接触で感染します。RSウィルスが空気感染するといった報告はありません。

RSウィルス感染症に赤ちゃんがかかったときの潜伏期間は?

潜伏期間は4~6日です。そののち、発、鼻水・鼻詰まり、せきが出る、呼吸が苦しくなるなどの症状があらわれます。

RSウィルス感染症に赤ちゃんがかかったときの感染期間は?

潜伏期間を経て、5~6日間かぜのような症状が続きます。

保育園などへの登園の目安は?

厚生労働省の「2012年改訂版保育所における感染症対策ガイドライン」では、RSウイルス感染症の登園のめやすは「呼吸器症状が消失し、全身状態が良いこと」とされています。 かかりつけの医師の診断に従い、保育園での集団生活に適応できる状態に回復してから登園しましょう。登園する際には、保護者が記入する登園届を提出するなど、各自治体や保育園によってルールが決められている場合もありますので、確認しておくことが必要です。

RSウィルス感染症かどうかの検査方法

RSウィルス感染症かどうか診断するには、鼻に綿棒を入れて粘膜を採取し、試薬を使って調べる迅速検査キットを使用します。このほかに、血液検査や胸部レントゲンなどを用いて検査する場合もあります。

出典 :はじめてママ&パパの 0~6才 病気とホームケア※情報は掲載時のものです

出典 :Baby-mo 2016-2017年冬春号※情報は掲載時のものです

監修
渋谷紀子先生
総合母子保健センター愛育クリニック
東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院、山王病院、NTT東日本関東病院などの勤務を経て、現職。専門は小児アレルギー。私生活では四女の母でもある、やさしくパワフルなドクターです。

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