離乳食はいつからいつまで?各時期の進め方やコツとおすすめ献立メニュー

 専門家監修 公開日:2017/11/13
離乳食はいつからいつまで?各時期の進め方やコツとおすすめ献立メニュー
監修
上田玲子先生
帝京科学大学教育人間学部教授 栄養学博士

離乳食は、母乳やミルクなどの「飲む食事」から、かんで食べる固形食に移るための練習。赤ちゃんのかむ力や消化機能の発達に合わせて、半年~1年くらいかけて少しずつ進めていきます。初めの一歩から離乳食完了まで、どんなステップを踏んでいくのでしょうか。時期別の進め方や食材の大きさ、レシピ・メニューとともに参考にしてください。

離乳食はいつから?始める目安は?

離乳食を始める目安は生後5~6ヶ月ごろ。早すぎると赤ちゃんの体に負担がかかり、遅すぎても栄養不足になってしまいます。体調のいい日を見計らい、ゆっくりめでも生後6ヶ月にはスタートしましょう。

そのほかの離乳食を始めるチェックポイント

●首がすわり、支えがあればおすわりができる

●人が食べているのを見て食べたそうにする

●赤ちゃんの口を指で刺激しても押し出さない→舌や唇にふれたものを反射的にくわえようとする動きが少なくなってきたら、離乳食を初めていいというサインです

離乳食はいつまでに終わらせるの?

離乳食は赤ちゃんの食べる能力の発達に合わせて、離乳食初期・中期・後期・完了期の4期にわけられています。離乳食はその子のペースで進め、1歳6ヶ月ごろまでに完了すれば大丈夫です。

離乳食の上手な進め方ってどんなの?

離乳食初期(生後5~6ヶ月ごろ)

離乳食は1日1回からはじめ、1ヶ月くらいたって慣れてきたら1日2回食へ。この時期は栄養よりも、トロトロ状の食べ物をスプーンでゴックンと飲み込むことに慣れるのが目標。初日は10倍がゆ小さじ1からスタートし、1週間かけて小さじ3くらいまで増やします。慣れたころに30~40g(大さじ2~3)が目安です。次に、10倍がゆに慣れたら2~3週間かけて、野菜を1種類、豆腐や白身魚などタンパク質源食品を1種類の順でプラスしていきます。

離乳食初期(生後5~6カ月頃【ゴックン期】)の進め方・量・おすすめレシピ

離乳食中期(生後7~8ヶ月ごろ)

離乳食は1日2回。まぐろや鮭、鶏ささ身肉、プレーンヨーグルトなど、たんぱく質源食品のバリエーションが豊かになります(アレルギーの心配がある場合は医師に相談を)。野菜やおかゆと組み合わせていろいろなメニューにチャレンジを。赤ちゃんの舌は前後だけではなく上下にも動き、舌と上あごで押しつぶして食べます。しっかりモグモグできるよう、足に力を入れて踏ん張れる食事椅子に座らせましょう。

離乳食中期(生後7~8カ月頃【モグモグ期】)の進め方・量・おすすめレシピ

離乳食後期(生後9~11ヶ月ごろ)

離乳食は1日3回に。決まった時間帯に食べさせ、食生活のリズムを整えていきます。栄養のメインは母乳・ミルクから離乳食へスイッチします。ごはんなどのエネルギー源、野菜などのビタミン・ミネラル源、肉や魚、乳製品などのたんぱく質源3つの栄養源を意識して献立を考えましょう。手づかみ食べや遊び食べも盛んに。小さな手でも持ちやすいひと口サイズのメニューもおすすめです。

離乳食後期(生後9・10・11カ月頃【カミカミ期】)の進め方・量・おすすめレシピ

離乳食完了期(1歳~1歳6ヶ月ごろ)

1日3回の離乳食が定着し、大人と同じ食事リズムに移行するころ。1才代は手づかみ食べが中心。手づかみしやすいひと口大のおにぎり、ハンバーグ、スティック状の野菜など、いろいろな食感や形のものを試してみましょう。

離乳食完了期(1歳~1歳6ヶ月ごろ・パクパク期)の進め方・量・おすすめレシピ

離乳食の時期別・主な食材の固さと量の目安は?

※各時期とも「ビタミン・ミネラル源食品グループ」「たんぱく質源食品グループ」の同じグループから2つ以上の食材をメニューに組み合わせるときは、半量ずつにするなど調整をしましょう。

離乳食初期の固さの目安

ざらつきのない、なめらかなポタージュ状か、プレーンヨーグルトくらいが理想的です。慣れたら水分を減らし、ベタベタ状にしていきます。

ごはん

米1:水10の割合で炊いた10倍がゆを裏ごしするか、すりつぶしてなめらかなトロトロ状に。小さじ1から始めて、30~40gくらいを目安に。

にんじん

やわらかく加熱して裏ごしするか、すりおろし、とろみをつける。野菜・果物は1さじから15~20gを目安に。

豆腐

絹ごし豆腐を湯通しし、裏ごしするかすりつぶす。小さじ1さじから25gまでを目安に。

白身魚

熱湯でゆでて、なめらかにすりつぶし、とろみをつける。アレルギーの少ない真鯛1さじから始めて5~10gを目安に。

離乳食中期の固さの目安

親指と人さし指でつまむと、力を入れなくてもラクにつぶれるふわふわ状にします。前半は絹ごし豆腐、後半は木綿豆腐が目安です。

ごはんの固さの目安

米1:水5の割合で炊いた5倍がゆをそのまま。前半は米1:水7の割合で炊いた7倍がゆでも。50~80gが目安です。

めんの固さの目安

2mm大に刻み、指で力を入れてつぶれるくらい、くたくたに煮る。40~50gを目安に。

鶏ささみ肉の固さの目安

はじめての肉は、熱湯でゆでてなめらかにすりつぶし、とろみをつける。慣れたら細かく刻む。10~15gを目安に。

小魚の固さの目安

熱湯で塩抜きし、こまかく刻む。10~15gを目安に。

離乳食後期の固さの目安

親指と薬指でつまみ、軽く力を入れるとつぶれるバナナのかたさが目安。木綿豆腐、やわらかく煮た薄切り・角切りのにんじん、大根などもお手本に。

ごはんの固さの目安

5倍がゆ、または米1:水2~3の割合で炊いた軟飯。80~90gを目安に。

にんじんの固さの目安

指で軽く力を入れてつぶせるかたさに加熱し、5mm角に切る。30~40gを目安に。

鶏肉の固さの目安

鶏胸ひき肉を1cm大に丸め、熱湯でゆでる。1日に15gが目安です。

離乳食完了期の固さの目安

歯ぐきでかめる肉だんごくらいのかたさに。手づかみしやすく、歯ぐきでかめるかたさが、かむ練習にぴったりです。

パンの固さの目安

手づかみしやすい大きさに切り、軽くトーストする。30~40gを目安に。

ブロッコリーの固さの目安

小房をやわらかくゆで、1cm大に切り分ける。野菜は1回40~50gが目安。

の固さの目安

熱湯でゆでて、1cm大にほぐす。1日の目安量は20g。

離乳食で使う食器や調理器具はどんなものがいい?

少量の離乳食作りには、専用の道具があると便利です。直径14~16cmの小鍋や、直径20cmくらいの樹脂加工のフライパンのほか、裏ごし器、おろし器、すり鉢があるとラクに調理できます。

食器類は最低限からのスタートで大丈夫。スプーンは離乳食に適したものがあると便利です。ママが赤ちゃんに食べさせる用のスプーンは、柄が長くて皿の溝が浅いものが、赤ちゃんの下唇に乗せやすく使いやすいのでおすすめです。

離乳食を与えるときの注意点はある?

赤ちゃんは細菌に対する抵抗力が未熟です。豆腐や野菜も生のままではなく加熱殺菌をします。特に刺し身は厳禁です。また、生後6ヶ月の赤ちゃんの腎臓機能は大人の半分ほど。多すぎる塩分は赤ちゃんの未熟な腎臓に大きな負担がかかります。基本は薄味で、離乳食初期は味つけなしで調理しましょう。

卵や乳製品、小麦粉などの食物アレルギーが怖いからと離乳食を遅らせるケースもありますが、ママの自己判断は禁物です。湿疹や皮膚炎などの症状が赤ちゃんに出ていて「食物アレルギーかも?」と思うならば、早めに受診をしましょう。

出典 :はじめてママ&パパの離乳食※情報は掲載時のものです

監修
上田玲子先生
帝京科学大学教育人間学部教授 栄養学博士
栄養学博士・管理栄養士。小児栄養学の第一人者として活躍するかたわら、トランスコウプ総合研究所取締役として栄養コーチングの手法を開発。日本栄養改善学会評議員や日本小児栄養研究会運営委員なども務める。『はじめてママ&パパの離乳食』『離乳食大全科』(主婦の友社)など監修書多数。

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