つわりはいつからいつまで続く?辛い症状(吐き気・痰)の対処法&体験談

 専門家監修
公開日:2017/11/06
更新日:2018/10/26
つわりはいつからいつまで続く?辛い症状(吐き気・痰)の対処法&体験談
監修
天神尚子先生
三鷹レディースクリニック 院長

妊娠すると、最初に悩まされる症状がつわり。吐き気がしたり、ムカムカしたり……。
いったいいつからいつまで続くの? 気になるつわりの時期と症状、つわりのときの食事の仕方から、先輩ママの乗り切りテクまでを紹介。ぜひ、参考にしてみてください。

つわりとは?

つわりは妊娠初期に見られる、胃がムカムカする、吐き気がする、食欲不振などの不快症状のこと。原因はまだはっきりとはわかっていません。ただ、妊娠によってホルモンの急激な変化が起こるため、体がその状態に慣れることができず、自律神経のバランスが悪くなることが原因の一つといわれています。

つわりの症状はいつからいつまで続く?ピークはいつ?

つわりの症状はいつからいつまであるの?

つわりの症状は、一般的には妊娠5、6週くらいから始まることが多く、10週頃にピークを迎えます。そして、胎盤が形成される妊娠16週くらいになると、症状が落ち着いてくる人が多いといわれています。ただ、つわりの症状や時期は個人差が大きいもの。体調や気候によっても変わるほか、疲れやストレスがあるとひどくなる人や、長引く人もいます。メンタル面が影響することも多いでしょう。人それぞれなので、自分のタイプを知って、つらい時期を乗り越えたいものです。

★関連記事はこちら

【産婦人科医監修】妊婦の便秘解消方法!原因や対策は?薬は飲んでも大丈夫?
【産婦人科医監修】妊婦の便秘解消方法!原因や対策は?薬は飲んでも大丈夫?
妊娠すると体の変化に伴って、さまざまなマイナートラブルが発生しますが、つら~い便秘もその一つ。便秘を放っておくと、おなかが張って苦しいだけでなく、トイレで強くいきむことによって痔になってしまったり、おなかが張る危険性などもあります。今回は、妊娠中の便秘について、原因や対策、解消法や注意点などをご紹介していきます。
記事を読む

生理予定日前などつわりの症状が早い人はいるの?

生理不順などがなく、生理周期が順調な人であれば、生理予定日よりも前につわりの症状が出ることはありません。生理予定日前につわりのような症状が出ているとしたら、それはおそらく月経前症候群(PMS)の一つでしょう。月経前症候群とは、生理の前の3〜10日間程度続く、精神的または身体的症状のことをいいます。

排卵日から生理予定日までの間には、黄体ホルモンというホルモンが多く分泌されます。黄体ホルモンは腸の動きを鈍らせる作用があるため、便秘になりやすく、場合によっては吐き気をもよおすことがあります。これがつわりの症状とよく似ているのです。

つわりの症状が出るのが遅い人やまったくない人もいるの?

つわりの症状が出るのが遅い人や、まったくない人もいるの?

つわりの症状が出る時期は、個人差が大きく、その人の感じ方、性格、生活環境などによってもまったく違います。ほとんどの人が、妊娠初期に何らかのつわりの症状を感じているでしょう。ただ、「つわりが始まるのが遅い」というよりは、つわりだということを感じにくい、自覚しにくい人はいるかもしれません。

つわりの症状には、一般的によく知られている吐き気や食欲不振以外にも、眠い、だるい、熱っぽい、頭痛、においに敏感になる、食べものの好みが変わる、お腹がすくと気持ち悪くなる、唾液が出るなどさまざまあります。吐くことはないにしろ、このような症状があれば、それもつわりの一つです。

また、なかにはつわりの症状がまったくないという人もいます。つわりがないと、かえって心配になってしまうものですが、妊婦健診で赤ちゃんが順調に育っていることが確認できていて、出血や腹痛などの異常がなければ、とくに心配する必要はないでしょう。

つわりはいつから軽くなるの?

つわりの始まりと終わりに個人差があるように、つわりの症状が軽くなる時期も人によって違います。つわりの症状が重い人にとっては、いつになったら軽くなるのか知りたいところですが、一般的につわりが落ち着くといわれる妊娠16週くらいになっても治まらない人も珍しくありません。またよく、出産直前までつわりが治らなかったという話をする人がいます。妊娠後期以降に胃がムカムカしたり、食欲不振になったりするのは、つわりではなく、大きくなった子宮が胃を圧迫することによる症状でしょう。後期になり、一度にたくさん食べられない場合は、1日の食事を小分けにして少しずつ食べるといいでしょう。

つわりの症状が突然なくなったら?

妊娠初期に、それまでつわりの症状があったのに、あるとき突然、ピタッとなくなり、急に気分がよくなったなど急な変化があった場合は、念のためかかりつけの産院を受診してみましょう。赤ちゃんが残念な結果になることもないとはいえないからです。「つわりは赤ちゃんが元気な証拠」だとよく言われますが、その通りです。つわりの症状はつらくても、つわりがあることでママが安心できる一面もあるのです。

つわりの時期の食事はどうする?

つわりの時期の食事はどうする?

つわりの時期は1日3食にこだわらず、基本的に食べたいものを食べればOK。さっぱりしてほどよい酸味のついたトマトや、水分の多い果物、冷たいおにぎりなどもおすすめです。思うように食べられないと、おなかの赤ちゃんに栄養が届かないのでは、赤ちゃんが育たないのでは、などと心配になるかもしれません。でもつわりの時期は食べられるものだけ食べていれば十分。おなかの赤ちゃんが育たないということはありません。

つわりは必ず終わります。症状がつらい時期は長く感じるかもしれませんが、つわりのことばかり考えると余計につらくなるので、本を読んで赤ちゃんのことを考えたり、体調がよければ外に出て散歩をしたりして、気分転換をすることが大切です。

つわりの程度は遺伝する?

つわりの程度は遺伝する?

母親がつわりが重いと、自分も重くなるのでは? と思う人もいるかもしれません。ですが、つわりの有無やその程度が遺伝することはありません。「母親が重かったから、きっと私も重いだろう」と思い込むと、それがストレスになり、本当につわりが重くなることも。つわりは一時的なことなので、あまり深刻に考えすぎないようにしましょう。

二人目以降のつわりの症状は?

二人目以降のつわりの症状は?

つわりの症状は1回ごとの妊娠によって違います。たしかに1人目の妊娠のときにつわりが重かった人は、2人目の妊娠以降でも重くなることは多いかもしれません。でも、1人目のつわりは軽かったのに、2人目では重かった人、またはその逆の人もいます。また一人目では吐きづわりだったのに、2人目では食べないと気持ちが悪くなる食べづわりになった、という人もいます。妊娠ごとにつわりの重さや症状が違う理由は、そのときの体調や環境、ストレスなどさまざまなことが影響しているため、はっきりとしたことはわかりません。いずれにしても、1人目、2人目ということにこだわらず、できるだけゆったりとした気持ちで過ごすことが大切です。

つわりの症状と対処法!こんなときは受診を!

食事がほとんどできない、水分もとれない、立っていられないほどつらい、体重が急に減ったなどの状態なら、すぐにかかりつけの産院を受診しましょう。その状態が続くと体内のエネルギーが不足して、おなかの赤ちゃんどころかママにも影響があるからです。放っておくと、肝臓と腎臓の働きが悪くなるだけでなく、意識障害を起こすことも。通院をして点滴をする場合もありますが、症状によっては入院することもあります。

つわり経験者のおすすめ対処法&体験談

妊娠2カ月ごろら始まり、吐きけ、倦怠感などがありました。水や食べ物のニオイがダメになり、夫にはキッチンの換気扇の下で食事をしてもらったり、外食したりしてもらいました。空腹時に気持ち悪くなるので、吐きけがしたら果物を食べるように。外出するときはマスクをしてアメをなめ、ニオイ対策をしていました。(Kさん)

妊娠判明直後から6カ月まで、24時間ずっと吐きけが続きました。仕事に集中しているときは治るのですが、帰宅すると悪化。電車の中でも突然吐くので、外出時はポリ袋とおしぼりを持参。料理をするのがつらく、塩やしょうゆをかけた豆腐ばかり食べていました。つらいときはあおむけになり、ひんやりするボディクリームを塗るとラクに。(Sさん)

妊娠超初期から熱が出てだるく、風邪だと思っていました。2カ月ごろから魚のニオイで気分が悪くなるように。症状が変わるので、そのつど対策を考えて過ごしました。だるくてデスクワークがきついときに役に立ったのがかためのクッションです。姿勢がラクになり、落ち着きました。口寂しいときには、酸っぱいお菓子をつまんでしのぎました。(Aさん)

胸やけ、倦怠感、吐きけ、食欲低下、頭痛が10週から始まりました。朝に頭痛になることが多く、つらかったです。好きなお茶を持ち歩いたり、抱き枕を抱いてリラックスするように心がけました。夏だったので、食べるのは大好きなスイカばかり。ニオイにも敏感になったので、仕事中はマスクをしてニオイを防御。感染予防もできて一石二鳥でした。(Mさん)

7週から16週まで空腹時に二日酔いのような状態が続きました。歯磨き粉のニオイがダメで歯磨きが苦痛に。酸っぱいもの、しょっぱいものが食べたくなり、梅のグミをいつも持ち歩き、夜は駄菓子のスナックをどか食い。トイレにはグレープフルーツのアロマオイルを置いて吐いたときにニオイを嗅いでいました。16週に入ると、嘘のようにすべての症状が治まりました。(Eさん)

上の子のときは平気だったのに、下の子の妊娠中はつわりでダウン。空腹を感じると吐きけと胃痛で炭酸水しか飲めず。周囲のタバコやごはん、焼き魚、煮物、カレーやシチューのニオイがダメに。吐きけがひどいときは、凍らせたフルーツや冷たいそうめん、炭酸水、アイスやゼリーをヘビロテ。枕にはアロマを吹きかけて寝ていました。(Hさん)

★関連記事はこちら

取材&文/樋口由夏

監修
天神尚子先生
三鷹レディースクリニック 院長
日本医科大学付属病院、同大学産婦人科を経て、2004年に現クリニックを開院。年齢によって異なる女性のライフステージを考慮した治療を行っています。2人の子育てをした経験からくるアドバイスは頼りになると評判です。

あなたにおすすめ

注目コラム