生後4ヶ月の「昼寝が短い&夜中に何度も起きる…」~赤ちゃんの寝ない泣き止まないを解決!~【連載第3回子どもの睡眠コンサルタント愛波文】

 専門家監修 公開日:2017/10/25
生後4ヶ月の「昼寝が短い&夜中に何度も起きる…」~赤ちゃんの寝ない泣き止まないを解決!~【連載第3回子どもの睡眠コンサルタント愛波文】
監修
愛波 文さん
子どもの睡眠コンサルタント

アメリカのIMPI公認、日本人初の子どもの睡眠コンサルタントとして活動する愛波 文さんの連載の第3回め。科学的根拠に基づいた睡眠のためのメソッドは、赤ちゃんの睡眠まわりの悩みをもつママが実行すると、今まで困っていた問題がすっきり改善すると評判。まだ生活リズムが不安定な生後4ケ月、どんな点に注意すれば夜中にたびたび起きてしまう赤ちゃんがぐっすり寝るようになるのでしょうか? 実際に寄せられた生後4ケ月の赤ちゃんの睡眠についての悩みに、愛波さんが具体的解決策を提案! 

今月の「赤ちゃんの睡眠についてのお悩み」

昼寝が短い&夜中に何度も起きてしまうようになった…

生後4ヶ月半の娘がいます。今までよく寝てくれていたのですが、このところ40分で昼寝から起きてしまうようになりました。夜の就寝後は続けて3時間ほど寝てくれるのですが、その後は1時間半おきに目を覚ましてしまいます。寝かしつけは授乳後、抱っこをしてベビーベッドに寝かしています。しかし頻繁に夜起きるため、夜中は親のベッドに連れ込み添い寝をしてしまっています。月齢的に夜中はまだ授乳が必要かなと思うのですが、1時間半おきに起きてしまうのをどうにかしたいと思っています。(Bママ・生後4ヶ月女児)

子どもの睡眠コンサルタント・愛波 文先生からのアドバイス

「睡眠退行」といわれる成長過程によくみられるものです

ご質問ありがとうございます。毎晩お疲れさまです。
いままでよく寝てくれていたのに、いきなり生後4ヶ月頃から睡眠が不安定になることは、実はよくあることなんです。これは生後4ヶ月の睡眠退行というのが原因になります。
睡眠退行とは今までよく寝ていた子が、いきなり夜中何度も起きたり、昼寝が短くなったり、寝付きが悪くなったりすることです。1週間で終わる子もいれば1ヶ月ほど続く場合もあります。
生後4ヶ月・8ヶ月・11ヶ月・18ヶ月・2歳と睡眠退行の時期は頻繁に現れます。お子さん一人一人違うので全ての子が経験するわけではありません。しかし、数々の睡眠退行の中で多くの赤ちゃんが経験するのが生後4ヶ月の睡眠退行です。
生後4ヶ月の睡眠退行の原因にはお子さんの成長があります。「成長している」と思うと嬉しいことなのですが、睡眠サイクルがいきなり乱れてしまうので悩みを抱えるママ&パパは多いようです。
生後4ヶ月頃になると赤ちゃんの五感が一気に敏感になり、今まで以上にもっと周囲のものが見えるようになったり、音が聞こえるようになります。そして睡眠サイクルが徐々に確立されてきます。赤ちゃんの1回の睡眠サイクルは45~50分ほどで、その中で浅い睡眠から深い睡眠に入りまた浅い睡眠に移行していきます。生後4ヶ月の赤ちゃんは寝入りして20~30分ぐらいで深い眠りに入りますが、45~50分ほどでまた浅い眠りになってしまうため、45分前後で相談者のお子さんみたいに起きてしまうことがあります。

では睡眠退行の時期はどのように過ごせばよいのでしょうか。

寝ついた時と同じ環境をキープしてあげて

まず最初に睡眠環境を整えてあげることが大切です。部屋を暗くして、ホワイトノイズ(テレビの砂嵐の音)を使用し、暑すぎずない/寒すぎない環境作りが大切です。更に、活動時間(起きていられる時間)を目安にして寝かしつけをしてみてください。生後4ヶ月半ですと、1時間15分から1時間30ほどしか起きていられません。起きている時間が長すぎると、疲れ過ぎてしまい寝付きが悪くなったり、寝てもすぐ起きてしまい、夜泣きに繋がることがあります。睡眠サイクルで浅い眠りになり、少し目をあけたときに寝入った時と同じ状況であればそのまま次の睡眠サイクルに入ってくれる可能性が高くなります。 それが逆に寝入ったときと違った環境だと「寝た時と違う!なんで?!」と赤ちゃんは不安になり、泣いて起きてしまうのです。睡眠環境の整え方は第2回目のこちらの記事をご確認していただければと思います。

睡眠環境と活動時間が整ってきましたら、次は寝かしつけを改善していきましょう。

自力で眠りにつけるように授乳も抱っこも切り上げどきが大事

寝かしつけに授乳や抱っこをしてもよいのですが、完全に寝落ちしてしまう前にベビーベッドに置くことが重要です。授乳の際に心がけてほしいのは、おっぱいの吸う力が弱くなってきて、ただくわえている状態の時に、お子さんの口からおっぱいを外してみてください。最初の頃は、お子さんはびっくりしておっぱいをまたくわえてくるかもしれません。そんなときは、外してすぐ赤ちゃんの口を閉じるように、優しく指で顎を抑えてみてください。同時に、少しゆらゆらやとんとんをしてあげてもよいでしょう。もし、「おっぱいが欲しい!!」とぐずったり、泣いたりしたら再度おっぱいをあげ、また吸う力が弱くなってきたら同じことを繰り返してみてください。
お子さん一人一人異なってきますが、再度おっぱいを吸わせるのは10秒から60秒にとどめてください。おっぱいを外すタイミングは秒数よりお子さんの吸う力を目安に行ってください。吸う力が弱くなったり、ペースが遅くなってきたら外すタイミングです。

外す行為が2回から5回、お子さんによってはもっとかかる場合もあります。これを繰り返し、ベビーベッドに起きたまま置くことで、最後は自力で眠りに付いてくれるようになり、浅い眠りになったときも、自力でまた寝付いてくれる可能性が高くなってきます。その結果、夜中起きる回数も減ってきます。この方法をはじめてしばらくは、置いては泣く…を何度も繰り返してママ&パパは苦労するかもしれませんが、とにかく一貫性を持って繰り返すことがとても大切です。

では、次に夜中起きたときの対応を見ていきましょう。

授乳以外のあやし方・落ち着かせ方を試しましょう

赤ちゃんの睡眠環境や活動時間が整い、自力で眠れるようになると、起きる回数は減ってくるでしょう。しかし、まだ生後4ヶ月半なのでおなかが空いて起きることはあるかと思います。成長が順調であれば、夜に6~7時間まとまって寝てくれる子もいますが、多くの場合は5時間ほどでおなかが空いてきます。授乳をしてから4~5時間たっていてギャン泣きをしている場合は、おなかが空いている可能性が高いので授乳をしてあげてください。しかし、まだ1時間~2時間しかたっていないのにギャン泣きをしている場合は、授乳以外のあやし方を試しましょう。抱っこをして落ち着いたらベビーベッドに置く、そしてとんとんをする。それでもギャン泣きが収まらない場合は、再度抱っこをして落ち着いたらベビーベッドに置く……を繰り返してください。抱っこする行為は寝かせるためではなく落ち着かせるためなので、赤ちゃんがウトウトするまで抱っこするのは避けてください。

もしお子さんが夜中「あーあー」や「うーうー」というギャン泣きではないけど、声を出している場合は少し様子をみましょう。“寝言泣き”だけかもしれないので、そこで親がすぐ反応してしまうと、逆に赤ちゃんを起こしてしまう可能性があります。もしベビーモニターを付けているなら、声を出しているときにモニターを確認してみてください。赤ちゃんが目を閉じて声を出している場合は反応せず様子を見てください。

即効性がなくても続けていくと少しずつ改善していくもの

お伝えしたこと全てを一気に行うのではなく、まずは環境や活動時間を改善してみてください。その後、寝かしつけの時におっぱいを外すことを試してみてください。これらのことを継続していくことで、徐々に改善がみられるようになります。

睡眠アドバイスを実践してみたママの感想

愛波先生、ありがとうございます。
ホワイトノイズを流して睡眠環境を整え、赤ちゃんの活動時間を目安にして生活をしてみたら劇的に睡眠が改善されました。授乳しながらおっぱいを外す行為も、最初は何度も嫌がってまたおっぱいをくわえさせていたのですが、続けてみたらおなかがいっぱいになると自分からおっぱいを離すようになり、そのままベビーベッドに置けるようになりました。夜中は4~5時間でおなかが空いて泣いて起きますが、それまでは1時間半おきに起きていたので、4~5時間まとまって私も眠れるようになり大変助かっています。また、ベビーモニターを購入し、夜中に声をあげていたときに見てみたら、確かに目を閉じて声を出しているだけでした。今まではこれを「泣き」だと思ってすぐ抱っこをしていたのですが、きっと私が赤ちゃんを起こしてしまっていたんですね。大反省です。そして、ベビーモニターで「泣き」の種類を判断するためにまずは様子を見るようにしたら、おなかが空いていないかぎり自力で眠りについてくれるようになりました。びっくりです。本当にありがとうございました。

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写真:愛波 文先生と息子さんたち

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監修
愛波 文さん
子どもの睡眠コンサルタント
長男の夜泣きや子育てに悩んだことから睡眠について学び、アメリカで働きながら米国IMPI(International Maternity and Parenting Institute)公認資格を日本人で初めて取得。IMPI日本代表。APSCアジア/インド代表。現在、ニューヨークで6歳と2歳の男の子のママとして子育てをしながら、子どもの睡眠に悩む保育者のコンサルティングや子どもの睡眠教育プログラムをオンラインで提供。IMPIと提携し、日本語での妊婦と子どもの睡眠コンサルタント資格取得講座(オンライン)を開催し、講師も務めている。
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