赤ちゃんの乾燥性湿疹とは?原因と症状・治療方法は?【症例写真付&専門医解説】

 専門家監修
公開日:2017/10/16
更新日:2018/11/02
赤ちゃんの乾燥性湿疹とは?原因と症状・治療方法は?【症例写真付&専門医解説】
監修
加藤さき子先生
高野医科クリニック副院長

赤ちゃんの肌は、もともと、とてもデリケート。さまざまな原因で皮膚が乾燥してくると、少しの刺激でも皮膚が傷つき、湿疹ができやすくなります。赤ちゃんに多い「乾燥性湿疹」の原因や症状を知って、治療とケアの方法を確認しておきましょう。

赤ちゃんにできる乾燥性湿疹ってなに?

赤ちゃんの乾燥性湿疹とは

「乾燥性湿疹」は、名前のとおり皮膚が乾燥することで起こる湿疹です。赤ちゃんの肌は、みずみずしくしっとりしている、という印象がありますが、実はかなり乾燥ぎみなのです。
皮膚には、細菌やウイルス、アレルゲン(アレルギーの原因物質)といった有害なものが侵入しないようにする「バリア機能」があります。でも、赤ちゃんはもともとこのバリア機能が未熟で弱いため、肌の水分が外に出やすく乾燥しやすい状態です。乾燥でカサカサした肌は、そのすき間から有害物質が侵入しやすく、肌トラブルが起こりやすくなっています。

なぜ乾燥性湿疹になるの?原因について

皮脂の分泌量が減って、皮膚が乾燥するのが原因

皮膚から分泌される皮脂は、肌の表面をおおって有害物質の浸入や水分の蒸発を防ぐ役割をしています。赤ちゃんも、生まれてしばらくの間はママのおなかの中にいたときにもらったホルモンの影響で、皮脂の分泌がとても盛ん。皮膚は脂っぽくなりがちで、「乳児脂漏性湿疹」や「新生児ニキビ」などがよくできます。
ところが、生後3~6ヶ月ぐらいになるとママからもらったホルモンの影響がなくなるので、今度は皮脂の分泌量が急速に減っていきます。こうした原因から、赤ちゃんの肌はカサカサして乾燥しやすい状態になっていきます。もともとバリア機能が未熟なうえに、乾燥ぎみになった赤ちゃんの肌は、刺激にとても弱くかゆみが出やすい状態。かいたり衣類などでこすれたりした結果、「乾燥性湿疹」ができてしまうことがよくあります。
特に、寒くなって空気が乾燥してくると、皮膚の乾燥もひどくなるので要注意です。

乾燥肌との違いはなに?

乾燥性湿疹は、皮膚の乾燥が原因で起こる湿疹ですが、乾燥肌は肌の状態のことをいいます。乾燥性湿疹ができたからと、必ずしも元の肌が乾燥肌だからというわけではありません。一時的に肌状態が乾燥していることにより、湿疹ができることもあります。

乾燥肌はトラブルの起こりやすい肌質のこと

健康でバリア機能がしっかり働いている皮膚は、水分が保たれてうるおった状態。細菌やウイルスなどの有害物質もはね返し、肌をこするなどの刺激にも強いのです。
一方、乾燥肌は「ドライスキン」ともいい、肌質の一種のこと。体質的にもともと皮膚にうるおいが少なくバリア機能も弱いため、乾燥ぎみでカサカサしているのが特徴です。
乾燥肌自体は病気ではありませんが、乾燥のために常に肌トラブルを起こしやすい状態なので、それを防ぐためには毎日のケアが必要です。

乾燥性湿疹の症状を写真で確認!

乾燥性湿疹は、皮膚の表面が乾燥してカサカサ・ザラザラしていたり、粉をふいたようになったりしているところに何らかの刺激が加わり、湿疹ができて赤くなります。湿疹はポツポツしている場合もありますが、湿疹同士がくっついて広い範囲が赤くなることもあります。

太ももにできた乾燥性湿疹

太ももにできた乾燥性湿疹カサカサしていた太ももに赤い湿疹が。さわるとザラザラしています。

乾燥性湿疹の赤ちゃん Before→After

【Before】乾燥性湿疹の赤ちゃん(生後1ヶ月)

【Before】乾燥性湿疹の赤ちゃん(生後1ヶ月)両親がアレルギー体質のせいか、冬生まれで新生児期から顔はガサガサ。顔や頭の皮がポロポロむけたようになったところがやがて赤くなり、1ヶ月健診で「乾燥による湿疹」と言われました。

【After】乾燥性湿疹の赤ちゃん(生後3ヶ月)

【After】乾燥性湿疹の赤ちゃん(生後3ヶ月)入浴後に全身にベビーオイルを塗るなど保湿を徹底。暖かくなったこともあって、3ヶ月になるとかなりよくなりました。それ以降もスキンケアは日課。

監修
加藤さき子先生
高野医科クリニック副院長
1984年日本医科大学卒業。同大学日本医科大学付属病院皮膚科助手、複数のクリニック勤務などを経て、2003年から現職。日本皮膚科学会認定専門医。葛飾区にあるクリニックは、アトピー性皮膚炎をはじめとした肌トラブルの診療やスキンケアの指導が評判で、幅広い年齢層の患者でにぎわっています。

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