赤ちゃんの目やにの原因と症状は?上手な取り方のコツ&病院受診の目安と対処法

 専門家監修
公開日:2017/10/09
更新日:2019/10/08
赤ちゃんの目やにの原因と症状は?上手な取り方のコツ&病院受診の目安と対処法
監修
米山万里枝先生
東京医療保健大学大学院医療保健学研究科 教授

この記事では、赤ちゃんの目やにケアの方法や目の病気について解説します。ねんねから起きたばかりの赤ちゃんの目に、目やにがついている…。そんな時、ママはどうやってケアしてあげればいい?  目やにが出る原因や対策は? 新生児のエキスパート 米山万里枝先生に教えてもらいました。

原因が病気じゃなくても「目やに」は出るもの

毎日3〜4回ふいているのにまだ目やにが出るなら何か異常があるのかもしれません。
病気でなくても目やには出るものですが、毎日3〜4回頻繁にふいているのにまだ出る!という場合は、一度病院でみてもらいましょう。異常がなければ、目やにが出たときにお湯でしぼったガーゼでやさしくふき取ってあげればOKです。

赤ちゃんの「目やに」の取り方のコツ

小さくて見えにくい赤ちゃんのパーツケアにはコツがあります。あやまって傷をつけてしまわないかなど、お母さんの不安は尽きないかもしれませんね。どういうときに、どうやってケアすればいいのかをしっかり理解していれば、不安になりすぎることなく、どんなときもあわてずにすみます。

安全にケアするための3つのポイント

①赤ちゃんが動かないように“大判のタオル”でしっかり固定!

パーツケアでいちばん大切なのが、赤ちゃんが動けないように固定すること。大判のタオルで赤ちゃんの体全体をしっかりくるみましょう。

<大判タオルの巻き方>

写真は赤ちゃんを正面から見て、右側のパーツをケアする場合。左側をケアする場合はタオルの巻き方を逆にします

大判タオルの巻き方大判のタオルの上に赤ちゃんを寝かせて赤ちゃんの左手をまっすぐにしてからタオルで固定(写真左)。続けて右手もしっかりくるんで固定します(写真右)

②ケアするパーツを“よく観察”する

パーツケアには角度や明るさが重要。赤ちゃんのパーツは小さいですが、きちんとした角度で、明るさを確保して見れば、ちゃんと奥まで確認できます。この確認ができて初めて、どれくらい汚れているのか、どうやってケアするのかを考えるべき。汚れがきちんと見える場所を確保して。

③ケアをするのは“見えている部分”だけ

完璧に汚れを取ろうとしなくてOK。過剰なケアがかえって赤ちゃんを傷つけてしまう場合も。汚れが見えている部分を無理のない範囲でケアしてあげましょう。

目やにの取り方~ケアの基本~

親指を使って目を開き、指にガーゼを巻いてやさしくふいていきましょう。ふだんの目のケアもこの方法で行ってみてください。

指巻きガーゼの巻き方

指巻きガーゼの巻き方1お湯につけてよくしぼったガーゼを、写真のように親指に巻きます。より細かいところをふくときは人さし指でも○。 指巻きガーゼの巻き方2親指以外の4本の指で、ガーゼの余分なところをたぐりよせれば準備OK。人さし指の場合も同じです。

目やにの取り方

目やにの取り方1目をつついてしまわないようにタオルを押さえているほうの手で同時に頭も固定します。赤ちゃんをしっかり固定したら、固定した手の親指で目を開きます。 目やにの取り方2ふくときは目頭から外に向かってが基本。目のまわりの皮膚は敏感なので、やさしくていねいにふいてあげましょう。

顔のお手入れ用に専用ガーゼを作っておきましょう

目のお手入れをするときは、炎症がほかの目にうつらないよう、右目用と左目用の2枚のガーゼを準備しておくと安心。1枚のガーゼでふく場合は、必ずふく面を変えるのがポイントです。

顔のお手入れ用に専用ガーゼを作っておきましょう

目やにが続く場合は病気かも。こんなときは病院へ

目が開かないほど目やにが出たり、ふだんより明らかに量が多かったりしたら病院へ。黄緑がかった目やにも要注意です。目に限らず、赤ちゃんの病気は悪くなりやすいもの。「いつもと違うぞ」と思ったら早めに相談に行きましょう。

目やにの原因は目の病気?知っておきたい目の病気と対処法

先天性鼻涙管閉塞(せんてんせいびるいかんへいそく)

<病気のサイン>

・目やにが多い

・いつも目がうるんだ感じ

・目が充血する

<どんな病気?>

生後間もないころから目やにが続く

生まれつき涙の通り道である鼻涙管に薄い膜が残っているため、涙が鼻に抜けず、目やにがたまってしまう病気です。赤ちゃんはいつも涙目で、目やにが多く出るのが特徴です。目頭と目のつけ根を押すと黄色いうみが出ることも。生後間もないころから目やにがひどかったり、涙が出るといった症状が続く場合は病院へ。

<治療方法>

洗浄やマッサージ、手術が必要な場合も

涙や目やにが続くときは、眼科を受診します。抗生物質の点眼や涙嚢(るいのう)の洗浄・マッサージを行い、自然に治るかどうか、しばらく様子を見ます。洗浄やマッサージで治らない場合はブジーという細い針金を鼻涙管に通し、涙の通り道をふさいでいる膜を破る簡単な手術を行います。

結膜炎

<病気のサイン>

・目やにがひどい

・白目の充血

・涙が出る

・まぶたがはれる

<どんな病気?>

細菌やウイルス感染、アレルギー体質が原因で炎症を起こす

まぶたの裏側と白目の部分をおおっている結膜が炎症を起こす病気。赤ちゃんに多いのは細菌性で、黄色っぽい多量の目やにが出ます。ウイルス性のなかでもアデノウイルスによる結膜炎は「流行性角(かく)結膜炎」といい、重症化しやすいので特に注意が必要。もしかして…と思ったらすぐに眼科を受診しましょう。

<治療方法>

原因に応じた点眼薬を使用

治療には抗菌薬や消炎薬、抗アレルギー薬など原因に応じた点眼薬を使います。

さかさまつげ

<病気のサイン>

・目やに、涙が多い

・しきりに目をこする

・異常にまぶしがる

<どんな病気?>

生後6カ月ごろまでによく見られる症状

まつげはふつう目に入らないように上向きに生えているものですが、赤ちゃんのまぶたは脂肪が多く腫れぼったいため、まつげが内側を向いて角膜を刺激することがあります。角膜が傷ついていると目やにが多くなったり、明るいところでとてもまぶしそうにすることもあり、治療が必要です。

<治療方法>

一般的には成長とともに治ります

涙目や目やに、充血などが目立ち、さかさまつげが疑われるときは、眼科を受診します。成長とともにまぶたの腫れぼったさが引いてくると、自然に治ることも多いです。症状がひどい場合は点眼薬で治療します。なかなか治らず、慢性的に角膜を傷つけてしまう場合は、まつげの向きを治す手術が必要に。

目やにがたくさん出るときはマッサージがおすすめ

目やにがよく出る赤ちゃんは涙管が詰まっている可能性が。マッサージすることで涙の通りがよくなり、症状がよくなる可能性が。それでも改善がみられない場合は、一度病院でみてもらってくださいね。

目やにがたくさん出るときのマッサージ目頭の少し内側下(鼻涙点)をお母さんの人さし指でくるくるとマッサージ    

イラスト/しおたまこ

出典 :Pre-mo2017年秋号※情報は掲載時のものです

監修
米山万里枝先生
東京医療保健大学大学院医療保健学研究科 教授
助産師として多くの出産に立ち会い、母乳育児の指導を行う。おっぱい・ミルク全般、母体の健康など幅広い知識があり、授乳、卒乳のエキスパートとして研究、講師などを積極的に行っている。

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