完全ミルクも完全母乳も親子の絆は変わらない! 粉ミルク・混合育児のメリット

コラム 公開日:2017/09/05
完全ミルクも完全母乳も親子の絆は変わらない! 粉ミルク・混合育児のメリット

母乳の出がよくない、ママの体調が悪いなど、何かしらの理由で粉ミルクを使うことはめずらしくありません。そんなとき「母乳でなければ……」と自分を追い込んでしまうママもいますが、赤ちゃんに必要な栄養素がバランスよく含まれた粉ミルクは、赤ちゃん、ママの両方にとっていい面もあります。粉ミルク育児・母乳と粉ミルクの混合育児のメリットを、助産師の市川香織先生に教えていただきました。

いいところ1 成分が母乳に近く、常に栄養が均一

赤ちゃんの健やかな成長に必要な栄養がきちんと含まれている粉ミルクは、研究に研究を重ね、母乳の成分にとても近いものになっています。母乳はママの体調や食事内容に影響を受けることもありますが、粉ミルクは栄養価が変わることはありません。とくに新生児期などは、飲んだ量がひと目でわかるのも、お母さんにとっては安心です。ただし、ミルクは母乳にくらべて消化に時間がかかるので、授乳間隔や規定量を守ることが大切です。

いいところ2 パパやおばあちゃんも授乳の幸福感を共有できる

「母乳でなければ赤ちゃんが愛情不足になる」などと思ってしまうママもいますが、抱っこして目と目をあわせ、語りかけながら授乳する点では母乳も粉ミルクも同じです。また、ママ以外にパパやおじいちゃん、おばあちゃんも授乳ができ、育児の幸福感を共有できるところは粉ミルクのメリットと言えるでしょう。

粉ミルクを使ったからといって、母乳育児ができなくなるわけじゃない

思うように母乳が出ないときや、お母さんが薬を服用している間に粉ミルクを使うことがありますが、「一度粉ミルクを使ったら、卒乳までずっと粉ミルク育児になる」と思い込んでいるお母さんが実はとても多いのです。母乳は赤ちゃんが生まれてすぐに出るわけではなく、赤ちゃんが吸う練習を重ねることで、出るようにもなります。また、赤ちゃんの体格によって、初めからしっかり飲める子と、体が小さめで吸う力が弱い子もいます。そういう赤ちゃんは母乳をあげている途中で寝てしまったりするので、粉ミルクを足すケースもあります。初めは母乳と粉ミルクとの混合だとしても、赤ちゃんの体力がついてきて吸う力が強くなると、母乳の割合が増えてくることもあるので、粉ミルクを使ったからといって、母乳育児はできない、と決めつける必要はありません。

母乳と粉ミルクを併用していきたいなら、粉ミルクの量に注意を

粉ミルクは飲んでいる量がひと目でわかるのがいいところ。しかし一度作ったぶんは、どうしても全部飲ませてしまいたくなるので、飲ませすぎてしまうことがあります。粉ミルクでおなかがいっぱいになってしまうと、母乳を飲まなくなったり、おっぱいを真剣に吸わなくなったりするので、混合の場合は、粉ミルクを足す量に気をつけましょう。いずれは母乳だけで育てたいと思っているママも、焦りは禁物。精神的なプレッシャーは母乳の出に影響しますので、「いずれ母乳になればいい」くらいの大らかな気持ちで粉ミルクを使いましょう。

粉ミルクだからダメ、だなんて罪悪感を抱く必要はありません

初めは母乳との混合で頑張っていたけれど、粉ミルクの量がだんだん多くなってきて、完全ミルク育児になることもあります。しかし、それに後ろめたさを感じる必要はありません。粉ミルクだから育児に失敗した、なんてことはありませんから、語りかけなどでコミュニケーションをとりながら飲ませてあげてくださいね。

Profile
市川香織先生
助産師・文京学院大学 保健医療技術学部准教授
1990年千葉大学医学部附属助産婦学校卒業。千葉大学医学部附属病院、千葉大学医学部附属助産婦学校教員、厚生労働省雇用均等・児童家庭局母子保健課、公益社団法人日本助産師会事務局長等を経て、2014年4月より現職。2013年8月に一般社団法人産前産後ケア推進協会を立ち上げ、代表理事もつとめる。

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