生後0ヶ月の新生児赤ちゃんの成長(ミルクの量・体重・睡眠)と過ごし方

 専門家監修
公開日:2017/08/02
更新日:2018/10/05
生後0ヶ月の新生児赤ちゃんの成長(ミルクの量・体重・睡眠)と過ごし方
監修
渡辺とよ子先生
わたなべ医院 院長

妊娠・出産を経てとうとう赤ちゃんとの生活がスタート! なにもかもが初めての経験。とまどいを感じることも多いと思いますが、新生児期は一瞬です。生まれた日から生後4週間までのほんの短い期間の新生児期、赤ちゃんと過ごすはじめての時間を楽しみましょう。とはいっても、生まれたばかりの赤ちゃんと過ごす生活は、これまでの生活とはまったく異なり、すべてが赤ちゃん中心にまわります。どんなに入念に準備をしても、何もかもが思い通りにいかないことに驚いているお母さんもたくさんいると思います。でも、大丈夫! どんな人でもその大変な1年を終えるころには経験豊かなママに変わっています。一人で頑張らず、周囲の人の協力を得ながら赤ちゃんとの時間を楽しみましょう。

生後0ヶ月の新生児期の赤ちゃんの様子

・生まれたばかりの赤ちゃんはねんねが仕事。1日のうち3分の2は寝て過ごします。

・1日に何度もうんちをするので、頻繁におむつがえが必要

・睡眠時間が定まらず、夜中も2~3時間ごとに起きてはおっぱいをほしがります。

病院から退院したての赤ちゃんは、昼夜の別なく1日の大半を寝て過ごします。また、体も胃も小さいのでまとめて十分な量のおっぱいを飲めず、2~3時間ごとに目を覚ましては泣いておっぱいやミルクを欲しがります。ママやパパは十分な睡眠がとれず、へとへとになって過ごすことに。しばらくの間、家族の連携プレーで乗り切りましょう。

生後0ヶ月の赤ちゃんの1日の過ごし方

0カ月の新生児赤ちゃんは1日をどのように過ごしているのでしょうか? 女の子・Rちゃんの場合を教えてもらいました。

生後0ヶ月の赤ちゃんの1日の過ごし方

0:00 おっぱい+ミルク/パパ就寝
1:00 ねんね
2:00
3:00 グズグズ
4:00 グズグズ+おっぱい+ミルク
5:00 グズグズ
6:00 ねんね/パパ・ママ起床
7:00 おっぱい+ミルク/パパ朝食・出勤
8:00 ねんね/ママ家事・朝食
9:00
10:00 おっぱい/ママ家事
11:00 ごきげん/ママ家事
12:00 おっぱい/ママ昼食
13:00 ねんね
14:00 ねんね/ママ昼食
15:00 おっぱい
16:00 グズグズ
17:00 ねんね+おっぱい/ママ夕食準備
18:00 ねんね
19:00 沐浴/パパ帰宅沐浴させる・ママ沐浴手伝い
20:00 おっぱい/パパ・ママ夕食
21:00 グズグズ/ママお風呂
22:00 ねんね/パパお風呂・ママ寝かしつけ就寝
23:00 

生後0ヶ月~1ヶ月未満の赤ちゃんの体重

生後4週間までの新生児期。新米ママでもあるお母さんは、赤ちゃんの体重が増えているかどうかが気になる人は多いと思います。ですが、1日単位で一喜一憂して神経質になりすぎないで。母子健康手帳に記載されている体重や身長の標準値を確認し、生後2週間健診や1カ月検診で計測した値を母子健康手帳に記入してみましょう。特に母乳だけで育てていると、足りているのかどうか不安になることも多いですね。家庭訪問の保健師さんや、産院の母乳相談を利用して体重の増加を確認するとよいでしょう。

生後0ヶ月赤ちゃんの母乳・ミルクの量の目安

母乳は赤ちゃんが泣いてほしがっているようなら与えるのが基本です。でも、必要十分な量の母乳が出ているのかが気になりますね。多くのママが足りてる?足りてない?と不安に思っているようです。母乳の場合は量がわからないので、うんちとおしっこがよく出て、次の授乳まで2~3時間ほど眠るなら足りていると考えましょう。リズミカルにゴックンゴックンと飲んでいる、飲んだあと、胃のあたりが盛り上がっているなども足りている目安です。

母乳ミルクの適正量はその子によって違いますが、目安としては生後3カ月ごろまでは、体重1kgに対して1日あたり150ml前後。つまり3kgなら1日450ml程度で1回60mlを8回程度。母乳の場合は、8回ではなく10回程度になることもOK。吐くことが多ければ1回の量が多いのかもしれません。

体重増加の目安

0~3カ月ごろまで

1日30g(900g/月)

「母乳やミルクが足りているかどうかは体重の増え方で判断する」と言われると、授乳のたびに体重をはかるママもいるようです。でも、赤ちゃんは毎回同じ量を飲むとは限りませんし、ママの母乳も1日のうちで出のいい時、悪い時があるものです。あまり数字にとらわれずに、体重の増加も1週間~10日ぐらいの単位で確認しましょう。

生後0ヶ月の赤ちゃんへの授乳方法

授乳間隔は、赤ちゃんによってさまざまなリズムがあります。ただ、授乳間隔が1時間に満たない、1週間に体重が100gも増えない、などは母乳不足のサインです。そういうときは、あまり母乳にこだわりすぎず、ミルクを足しましょう。ママが精神的に追いつめられると、母乳の出る量に悪影響を与えることもあるので、気持ちをおおらかに持つことも大切です。

また、体重の増えを目安にして、神経質になりすぎないようにしましょう。ときには夜の授乳を家族にお願いするなど協力しあってこの時期を乗り越えましょう。

生後0ヶ月の赤ちゃんの栄養で気をつけること

この時期の赤ちゃんは、まだ上手に飲めないうえに、胃も小さいもの。母乳の場合は出方が軌道に乗っていないことも多いので、少しずつ何度も授乳するのが普通です。赤ちゃんがほしがった時に好きなだけ飲ませてあげることを基本にしましょう。

生後0ヶ月の赤ちゃんのママの体調

乳首の傷やおっぱいの張りがつらい時期

授乳に慣れず、乳首に傷ができたり、ひりひりしたりすることが多く、つらく感じることも。乳首は徐々に強くなっていくので、あきらめずに授乳を続けましょう。2カ月ごろまでは、おっぱいの張りに慣れず、赤ちゃんに飲んでもらうとラクに感じます。

生後0ヶ月の赤ちゃんのゲップのさせ方

赤ちゃんがおっぱいやミルクを飲んだあと、毎回行うのが「ゲップをさせる」というステップです。赤ちゃんによってはガンコになかなかゲップをしない子もいて、てこずるママもいるようです。毎回必ずゲップをさせてなくては!と神経質になりすぎることはありませんが、生後半年くらいまでは、授乳の度に背中をトントンとたたいてゲップをさせます。ゲップのさせ方は主に下のような3通りです。

ゲップをさせる必要性

母乳やミルクといっしょに飲み込んでしまった空気を、背中をトントンと軽くたたいて吐き出させます。これで、母乳やミルクの吐きもどしを防ぐことができ、赤ちゃんも気持ちよく寝つけます。

ゲップのさせ方① 赤ちゃんをママの肩にかついで

 

基本的なスタイル。赤ちゃんの頭がママの方にのるようにたて抱きにして、ママの手で赤ちゃんの背中を下から上へと軽くさすります。ゲップと一緒に吐くこともあるので、たて抱きにする前に肩にはガーゼをおいておきましょう。ママは少し背中をそらす感じの姿勢をとるとよいでしょう。

ゲップのさせ方② ママのひざにのせて

赤ちゃんをママのひざにのせ、赤ちゃんの胸より少し下をママの腕で支えるようにして、背中を下から上へさすったり、軽くトントンします。

ゲップのさせ方③ たて抱きにして

ゲップが出にくい時や、肩にかつぐのがこわいなら、この方法。赤ちゃんをママの太ももにすわらせ、片手で首の根元を支えながら、もう一方の手で、背中をさすります。赤ちゃんの胃がまっすぐになるようにしましょう。

ゲップが出ないときの対処法

授乳のたびにゲップをさせることが基本ですが、必ず出るものではないので、出ないからといって、心配しすぎることはありません。ただし、寝ている間に吐いて、吐いたものが気管に詰まることがないように、赤ちゃんの様子を見守りましょう。

生後0ヶ月の新生児期赤ちゃんに多い肌トラブル脂漏性湿疹の予防法&対処法

新生児期に多いトラブルが頭部や顔にブツブツができる脂漏性湿疹。予防には、沐浴の時に首から上もせっけんでよく洗うことが大切です。目に入らないよう注意しながら洗顔してあげましょう。夕方はごはんの支度や後片付けであわただしい時間帯なので、ゆっくり沐浴させたい時は、夜にこだわらず、午前中の明るい時間帯にリビングなどで沐浴させるのも一案です。入浴後はローションや乳液などで肌をていねいに保湿。へその緒がまだついている間は、綿棒などでおへそのケアをしてあげましょう。そのほか、首やわきの下なども洗い残していることが多いところ。ベビーバスのなかでは洗いにくいところは、服を脱がしたところで部分洗いをしてあげましょう。

生後0ヶ月の赤ちゃんに適した室内の温度調整

この時期の赤ちゃんは体温調節が未熟です。あまり部屋を冷やしすぎず、温めすぎずないようにしましょう。室内の設定温度は、夏は26度~28度を、冬は18度~22度を目安にしましょう。また、住宅の状況によって室温は大きく変わります。新生児期は裸になっておむつを替えることが多いので、体を冷やさない程度を心がけましょう。

生後0ヶ月の赤ちゃんに適した服装

ほとんど外出しない新生児期は、短肌着+長肌着(またはコンビ肌着)などの組み合わせで過ごします。赤ちゃんがうっすら汗ばんでいたら着せすぎのサインなので、暑い日にエアコンなしで過ごすなら、肌着1枚でも大丈夫。この時期はミルクの吐きもどしも多いので、綿100%など天然素材のものを多めに用意し、汚れたらすぐに着替えさせて、肌を清潔に保ちましょう。汗をかいたときも体が冷えないよう、着替えさせてあげるのがいいでしょう。

生後0ヶ月の赤ちゃんには”原子反射”が残っている

意図的な動きではなく、外からの刺激に対して無意識に体が反応する原始反射。すべての新生児に見られますが、終わる時期には個人差があり、生後3~4カ月ごろには見られなくなります。

大きな音にビクっとするモロー反射

大きな音や振動を感じると、体をビクッとさせて、空をつかむように両手を広げる動作をする反射です。赤ちゃんはモロー反射に自分でもびっくりして泣き出すこともよくあります。大人の両手で優しく手足を包み込んであげると安心しますよ。

指をギュッと握ってくれる把握反射

手のひらに指をのせると、ギュッと握ってくれるのが把握反射です。反射とはいえ、コミュニケーションできているようで、幸せを感じますね。

生後0ヶ月赤ちゃんの心配・不安を医師が回答!教えて、とよこ先生

育児がスタートしたばかりの新米ママにとっては想定外のことだらけ! 不安や心配事を渡辺とよ子先生にお伺いしました。

生後0ヶ月赤ちゃんの便秘について

うんちが4~5日に1回しか出ないのって便秘?大丈夫でしょうか?

A.綿棒で肛門を刺激して誘導してみましょう

生後0カ月赤ちゃんのうんちは水のようにやわらかいもので、かたくて出ないということはありません。ベビーオイルなどで湿らせた綿棒で肛門を刺激すると、うまく誘導されてうんちが出やすくなります。それでも出ないか、少ないときには、おっぱいが足りているかどうかを確認してみましょう。たくさん飲んでいるのに出ず、おなかがぱんぱんに張り、綿棒刺激でも出にくいときには、産院や小児科で相談してください。

小さく生まれた赤ちゃんの体重増加方法って?

小さく生まれた赤ちゃんなので、授乳量を増やすためにするべきことはありますか?

A.量にとらわれず、赤ちゃんが機嫌よく飲めることを目標にしましょう

体重をなんとか早く増やしたいとあせってしまうこともありますよね。生まれて間もない時期は飲む力が弱く、1回に飲ませる量もまだ少量です。たくさん飲ませようとするのではなく、授乳のタイミングや回数を見ながら、赤ちゃんが快適にご機嫌に飲めることを目標にお世話をしていきましょう。体重が少し増えると飲む力も強くなり、飲める量も増えますが、「今日はあまり増えなかった」などと1日ごとの変化で気をもまないこと。1週間ほどのスパンで増え方を確認しましょう。

生後0ヶ月赤ちゃんの寝かしつけについて

抱っこで寝かしつけても、おろすと泣いちゃいます。

A.生後2カ月ぐらいまでは昼夜のリズムがないため、赤ちゃん自身の睡眠リズムにまかせましょう。

生後2週間たったころから、目覚めている時間、深く眠る時間の違いができてきます。ただし、まだ昼に起きて、夜に眠るとは限りません。昼夜のリズムができてくるのは、生後2カ月ぐらいから。新生児は、赤ちゃん自身の睡眠のリズムにまかせるのがいちばん。「寝ない時間もある」と知っておくだけでも、気がラクになりますね。新生児は目覚めても自分で自分を落ち着かせることができないため、目覚めるとよく泣きます。手足が不安定だと、音にビクっとするモロー反射も出やすいので、手を口元につけるような姿勢で、おくるみやタオルで包んであげると落ち着きます。

生後0ヶ月赤ちゃんの新生児落屑とは?

沐浴後、肌がひび割れたようにむけてカサカサしています

A.新生児特有の新生児落屑の場合は無理にむしらないように

新生児の肌が乾燥してポロポロとはがれ落ちることを、新生児落屑といいます。羊水に包まれていた肌が空気にふれて乾燥し、新しい皮膚に生まれ変わるためにはがれるのです。病気ではないので安心して。皮膚は自然にはがれるので、無理にむしらないようにしましょう。また、手首や足首などよく動かす部分は、あかぎれのように血がにじむことも。皮膚を保護するために、ベビーオイルやワセリンをつけてあげてもいいでしょう。

生後0ヶ月赤ちゃんの視力

生後0ヶ月赤ちゃんの視力はどのくらいですか?

A生後0ヶ月ちゃんの視力は0.1以下で20cmぐらい先が見える程度です

新生児のころの視力は0.1以下で20cmぐらい先にあるママの顔がぼんやり見える程度。抱っこしているママの目や口のあたりを見ているようです。あやすときや語りかけるときは、赤ちゃんに顔を近づけてあげるといいですね。生後1カ月ごろには、オルゴールメリーなど動いているものをじっと見たり、目で追ったりするようにも。成長につれて視力はどんどん発達し、1才になるころには0.6~0.7くらいまで見えるようになります。

先輩ママの生後0ヶ月の赤ちゃん育児の体験談

おっぱいを深くくわえさせるのが難しくて、入院中、両乳首とも血が出るくらい傷ついてしまいました。毎回授乳が激痛! 退院後も授乳のたびに薬を塗る毎日。1カ月ほどで傷が治り、おっぱいを飲むのも上手になりました。(Rくんママ)

初めての育児だったので何かと心配でした。せっかく寝てくれているのに、何かあったらと、ずーっと寝顔を観察していて寝不足になり、私がたいへんでした(笑)。母乳なので、とにかくおなかが減って、ずっと食べていたっけ……。(Hくんママ)

おっぱいを飲むのに1時間かかり、やっと寝たと思ったら30分もたたないうちに泣いてまた飲む日々……。私は眠れずつらくて、赤ちゃんの泣き声が恐怖でした。義母に泣きながら相談すると、ミルクを足したらと言われ、ラクになりました。(Sちゃんママ)

退院して2週間、夜中に授乳したあと、泣いて泣いて、何をしてもダメで3時間が経過。隣で寝ていた実母が寝ぼけながら抱いてくれて、ようやく泣き止みました。安心と申し訳なさと感謝の涙がポロポロ流れました。(Nちゃんママ)

夜は7~8時間ぐっすり寝てくれたので、私も眠れてラッキーと思っていたのですが、授乳時間があきすぎて、乳腺が詰まってしまい、乳腺外来に行くはめに。乳房に針を刺す処置を数回しました。完治するまで1カ月。頻回授乳は母にも必要だと実感!(Yくんママ)

出典/母乳育児ミルク育児の不安がなくなる本、Baby-moより

監修
渡辺とよ子先生
わたなべ医院 院長
札幌医科大学医学部卒業。都立築地産院新生児科部長、都立墨東病院新生児科部長、同病院副院長をへて、2014年に医療法人社団わたなべ医院に赴任。2016年よりわたなべ医院本院院長。日本麻酔科学会専門医、日本周産期新生児学会功労会員、日本新生児生育医学会功労会員、日本周産期新生児医学会周産期新生児専門医元指導医。多くの乳幼児をみてきた経験による、的確で親切な助言が好評。これまで『母乳育児 ミルク育児の不安がなくなる本』(主婦の友社)など監修に携わった育児本多数。


医療法人社団わたなべ医院

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