2~6才のお悩み相談室! 運動が苦手・早寝できない・気になる口グセに関するQ&A

 専門家監修
公開日:2017/06/26
2~6才のお悩み相談室! 運動が苦手・早寝できない・気になる口グセに関するQ&A
監修
竹内エリカ先生
日本キッズコーチング協会理事長

自我が芽生えてからの子どものしつけ、小さいころが肝心!と言われるだけに本当にこれでいいのかな…と日々悩みは尽きないものです。今回はママたちが日頃抱えている悩みにキッズコーチングの竹内エリカ先生が答えてくれました。ママも子どもと一緒に成長していきましょう!

Q.どうも運動が苦手みたい。運動神経を伸ばすには何をすればいい?

A.まずは簡単な運動でOK。ジャングルジムやトランポリンを始めてみましょう。

心身の健康にとって欠かせないのが運動です。子どもの運動神経を伸ばしたければ、生まれたときにジャングルジムを買うこと、1才以上になってトランポリンをさせること、運動指導のスペシャリストの仲間たちと会話したときに出てきた意見です。

ジャングルジムの特徴は、握って登る行為。赤ちゃんは生まれてすぐに本能的に握るという行為を行い、そして腕の筋肉が発達するとハイハイできるようになります。やがて腕で体全体を支えられるようになると、今度はつかまり立ちをします。歩き出すと、さらに上腕で体を引き上げる、登るという行為をしますが、この発達のスタートの〝握る〞から〝登る〞をすべて体験できるのがジャングルジムなのです。

自分の体を思い通りにコントロールできるようになると、感情をコントロールする力もついてきます。体幹を鍛えるトランポリンはとても効果的です。我慢や努力で自分を律する〝自律性〞が育ちます。自律性が発達すると、社会のルールや約束事が守れるようになるため、自分のことは自分でできるようになるでしょう。

「よーいどん!」「はい、ストップ!」 “止まる”運動を日常生活に取り入れてみるのも◎

さらに自律性を鍛えるためには、ピタッと止まる運動もおすすめ。〝止まる〞という行為は〝おしっこを我慢する〞〝欲求を抑える〞といった行為に共通する自律にかかわる能力だからです。

お母さんは「よーいどん!」と声をかけて、子どもを思いきり走らせ「ストップ!」の掛け声で、止まらせましょう。〝だるまさんがころんだ〞や〝こおりおに〞など動きをピタッと止める遊びもいいですね。

また止まるという行為は、脳の中にある抑制ニューロンの発達を促しますから、子どもが道路に飛び出しそうなときにも、お母さんに「危ない!」と言われたときにピタッと止まれます。いつもお母さんが追い掛け回しているような落ち着きのない男の子は、ぜひたくさん止まる遊びをしましょう。

集中力を育てるためにも運動は有効

じっと座って勉強できない子は、机に向かう前に体を動かしましょう。集中できない子は、脳からの複雑な指令を行動に移すシステムが未発達なので、体全体から指先や足先まで使った動きを通し、十分に手足をコントロールできると必然的に集中力も高まってくるのです。子どもが集中できないようなら「ちょっと体を動かしたら」と声をかけてあげるといいでしょうね。

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Q.子どもがすぐに「疲れた~」と言うので、やめさせたい…

A.お母さんが言っていませんか? 「疲れた」は大人が子どもに言ってはいけないワードナンバーワンです。

「幼稚園から帰ってきた息子が『疲れた〜』って言うんです。小さな子どもでも、そんなに疲れるものなのでしょうか?」と不思議そうに話すのは、4才の男の子のお母さん。

子どもは語彙力が少ないので、「たくさん遊んだ!」「好きなことをしたい」「眠たい」などさまざまな感情があっても「疲れた」と一言でしか表現できないことがあります。また、もしかしたらお母さんの口ぐせを聞いているのかもしれませんね。

特に働いているお母さんは、仕事から帰ってくるとぐったり。無意識に「疲れた〜」と口にすることがあります。けれども、できるだけ言わないように気をつけましょう。子どもの心は真っ白な画用紙のようなものですから、仕事=疲れたと学んでしまうからです。

お母さんの日々の口グセが、子どもの人生観になる

「疲れた」だけでなく、「仕事は大変だからね」「そんなんじゃ、仕事ができないわよ」「お母さんだって、頑張って働いているんだから」なども何気なく言ってしまうものです。こうしたうっかり言ってしまった言葉からも「仕事って大変だな」「疲れるんだな」と学んでしまうものです。言葉って大事です。

また子どもに「どうして働くの?」と聞かれたときに、あなたはなんて答えますか? 「働かないとお金がないでしょう」と答えるでしょうか?確かにそのとおりですが、やはり働くことにはポジティブなイメージをつけてほしい。「人のためになるから幸せ」というのも素敵だし、「単純に楽しいから」というのでもいいでしょう。

お母さんが「疲れた」ではなくて「今日も一日働いて、楽しかったな〜」と言えば「僕も働きたい!」と言うようになります。うっかり「疲れた」と言ってしまったら、そのあとに「なんか気持ちいいな」「ごはんがおいしい」「よく寝られそう」と、前向きな言葉をつけ足せばOK。子どもは「疲れても気持ちがいいんだ」と努力するようになるでしょう。

Q.ほんとうは8時に寝かせたいのに、ずるずると夜更かしになっちゃう

A.おかあさんが子どもよりもなんでも先にやってお手本に! 習慣はルーティン化するのがいちばんです。

健康を大切にすることは、自分を大切にすること。健康のために親ができることは、まずは規則正しい生活です。きちんと食べさせて、きちんと遊ばせて、きちんと寝かせる、そういった習慣をつけるのは、親の役目になります。

けれども、せっかくお母さんが、おふろや読み聞かせ、夕食の時間を決めても、その通りに行動してくれないのが子どもというもの。「イヤ!」「まだ眠くない!」とグズグズして、お母さんを困らせることもあるでしょう。「歯を磨くのをいやがる」という子も多いようです。

しかし、習慣はルーティン化するのがいちばん。子どもはお母さんのまねをしたがりますので、言葉で指示を出さず、お母さんが子どもより先にやってみせるとよいでしょう。たとえば、「歯を磨きなさい」という前にお母さんが先に歯を磨く。「早く寝なさい」というより、先に布団に入る。お母さんがお手本を示すと、案外スムーズに身につくものです。

まずは目標のハードルを下げて実践してみましょう

それでも、なかなか習慣化できないなら、スモールステップ法で少しずつ子どもに「できた!」という達成感を感じさせましょう。いつも10時に寝る子を8時に寝かせたいなら、最初は9時におやすみなさいを言う、それができたら8時半にベッドに入る、というようにハードルを下げてから始めるのです。

いちばん習慣がつきやすいのは、幼稚園に入園した3才と小学校に入学した1年生のとき。幼稚園や学校に入ったばかりのときは、子どもが精神的にも肉体的にも疲れます。日中にすごくエネルギーを使うので、夜はすぐに眠たくなります。お母さんは、そのタイミングで時間を決めて、毎日同じように環境を作ってあげるとよいでしょう。

イラスト/すぎうらゆう

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出典 :しつけの不安と気がかりオール解消バイブル※情報は掲載時のものです

監修
竹内エリカ先生
日本キッズコーチング協会理事長
幼児教育者。20年にわたって、子どもの心理、教育、育成について研究し、子どもから大学生まで約1万2000人を指導してきた。『男の子の一生を決める 0歳から6歳までの育て方』など著書多数。16才と12才の男子の母。

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