新生児のへその緒、いつ取れる? 消毒方法と取れた後の保管の仕方

コラム 2017/06/16更新
新生児のへその緒、いつ取れる? 消毒方法と取れた後の保管の仕方

赤ちゃんがおなかにいる間ずっとママと赤ちゃんをつなぎ、栄養や酸素を運ぶ重要な役割を果たしていたへその緒。赤ちゃんのおへそから自然にへその緒が取れるまでは、しっかり消毒してあげることが必要です。その消毒方法や取れたへその緒の保管について解説します。

へその緒ってどんなもの? 取れる時期は?

へその緒は臍帯(さいたい)とも呼ばれ、赤ちゃんがママのおなかの中にいたときに胎盤と赤ちゃんをつないでいたものです。臍帯の中には栄養や酸素を運ぶ臍帯静脈が1本、老廃物や二酸化炭素を排出する臍帯動脈が2本の計3本の血管が通っていて重要な役割を果たしていました。この「静脈」「動脈」は赤ちゃん側から送り出す血管を「動脈」としているため、名前に違和感をおぼえるかもしれません。
へその緒は分娩時に赤ちゃんとともに出てきて、医師や助産師によって切り離されます。取れる時期にはバラつきがありますが、生後1カ月ごろまでに自然にポロリと取れることが多いようです。

先輩ママ教えて! へその緒、いつ取れた?

●退院後数日だったと思います。おむつ替えをしようと思ったらへその緒がなくて、探すと肌着にくっついていました。なくならなくてよかったー!(Rさん)
●入院中の赤ちゃんの診察で取れたらしく、助産師さんが保管ケースと一緒に持ってきてくれました。(Mさん)
●はじめての育児に振り回されてバタバタだったので、取れたときのことを覚えていません……。ちゃんと箱に入っていますが、乾かしたかどうかも記憶があいまい。(Mさん)
●生後3週ごろ、沐浴後に消毒するときに取れました。指でつまんだら薄皮一枚でつながっている感じだったのか、簡単にポロッと。(Aさん)

おへその消毒はいつからいつまですればいいの? へその緒が取れた後も必要?

おへその消毒は症状や病院の方針により、生まれてすぐから行う場合や自然乾燥後に沐浴を開始してから行う場合などさまざまです。ですが、基本的には沐浴後に行います。へその緒が取れ、おへそが完全に乾燥するまで消毒が必要です。

へその緒の変化

■生後4日目

うっすら血がにじみ、まだ全体がジュクジュクしています。

■生後7日目

へその緒が乾いてきて、かたくなってきました。

■生後1カ月ごろ

へその緒が取れたら、徐々におへそもきれいになっていきます。

おへその消毒方法

おへそがジュクジュクしている間は、沐浴後に毎回消毒を行いましょう。へその緒を持ち、消毒用アルコールをつけた綿棒を奥まで入れ、根本までしっかり消毒を。へその緒は、多少引っ張られても痛くありませんので、怖がらずにしっかりと持って根元まで消毒しましょう。

へその緒が取れた後に起こりやすいおへその病気

へその緒が取れた後、臍炎(さいえん)や臍肉芽腫(さいにくげしゅ)になる場合があります。症状がみられた場合には早めに小児科を受診しましょう。

【臍炎】全身に菌が回ると危険!

へその緒が取れた後の傷口に細菌が感染し、おへそとそのまわりが腫れる病気です。悪化すると菌が全身に回って危険な状態になることもあるため、早めに小児科を受診しましょう。

<症状>
●おへそとそのまわりが腫れる
●ジュクジュクと湿っている
●膿が出る
●出血する

<治療法>
おへその消毒、抗生物質の軟膏や内服薬

【臍肉芽腫】切除する場合も

へその緒が取れた後のおへそが赤く盛り上がる病気です。

<症状>
●赤く盛り上がる
●ジュクジュクと湿っている
●出血する

<治療法>
切除、硝酸銀による焼灼

へその緒から出血! これって大丈夫?

へその緒は出産後に切断しているものなので、しばらくは血がにじんだり出血することもあります。少量であれば特に気にする必要はありません。しかし、いつまでも止まらない場合や量が多い場合は、病気などの可能性もありますので、出産した病院や小児科に相談しましょう。

取れたへその緒はどうやって保管する? どんなケースに入れたらいいの?


へその緒は赤ちゃんとママをつないでいた重要なもの。日本では古くから大切に保管する風習があります。
自然に取れたへその緒は、ガーゼなどの上に置いてしっかり乾燥させます。水分が残っていると、カビや虫がわく原因となりますので、十分に乾燥させましょう。その後、専用の箱やケースに入れて湿気を避けて保管します。専用の箱は桐でできているものが多く、防湿・防虫効果に優れています。産院によっては用意されているので、自分で準備する前に確認してみましょう。
最近はかわいらしい形や絵柄、子どもの名前などを入れられる専用ケースも売られているので、お気に入りに入れて保管するのもいいかもしれません。

 
参考元:日本小児外科学会



関連記事 もっと見る

トップ画像撮影/羽田徹(biswa.)