赤ちゃんのうんち、何日出なければ便秘? 原因と解消方法を解説!

 専門家監修 2017/10/17更新
赤ちゃんのうんち、何日出なければ便秘? 原因と解消方法を解説!

監修
清水俊明先生 順天堂大学医学部附属順天堂病院 小児科・思春期科 教授
順天堂大学医学部卒業。同附属病院小児科に入局後、小児の栄養と消化器の病気に興味を持ち、大学院およびスウェーデン、オーストラリアへの留学を経て現在に至る。

監修
渋谷紀子先生 NTT東日本関東病院小児科部長
東京大学医学部卒業。東大病院、愛育病院、山王病院などに勤務後、現職。専門は小児アレルギー。私生活では四女の母でもある、やさしくパワフルなドクターです。

生活習慣や食事内容などが大きく影響する便秘。大人同様、赤ちゃんの便秘も習慣化してしまう前に、しっかりケアをしてあげることが大切です。1日のうんちの回数など便秘のサインや解消法を知っておきましょう。

便秘ってどんな症状のことを言うの?

便が直腸に届くと、その刺激が脳に伝わって便意をもよおします。けれども、何らかの原因で便の出ない状態が続くと直腸にたまってふくらみ、新たな便が下りてきても出にくくなってしまいます。この状態が「便秘」です。

便がたまりやすいのは、S状結腸から直腸にかけて。大腸にはガスがたまり胃を圧迫します。

ママのストレスも赤ちゃんが便秘になる原因のひとつ

便秘の一番の原因は、不規則な生活です。排便のリズムは生活リズムに大きく影響されるので、規則正しい生活を送り、毎日できるだけ決まった時間に排便するクセをつけることが大切です。また、ストレスが原因で腸の動きが悪くなり、便秘になることも。ママがイライラしていると、赤ちゃんは敏感に感じ取ってそれがストレスになることもあります。大人も規則正しい生活を送り、ストレスをためないようにすることが大切です。そのほか、離乳食を始めたばかりのころや、旅行などで生活リズムが変わったときも一時的に便秘になりがちです。

親が便秘ぎみだと子どもも便秘になりやすい?

ママが便秘ぎみだと、赤ちゃんも便秘になりやすいというデータが。腸の長さや働きなどの体質が受け継がれるからだと考えられています。ママが便秘ぎみなら、生活リズムを整えたり、食事の内容を工夫しましょう。

何日うんちが出なかったら便秘?

排便は大まかに、生後6カ月未満で1日あたり平均3回以上、6カ月~1才で1日あたり1~3回、1~2才で1日あたり1回が目安です。これよりも回数が少ない場合は便秘ぎみだといえますが、排便の回数には個人差があります。離乳食のリズムなどで1~2日出ないことがあっても、ふだんちゃんと出ているなら心配はいりません。

直腸は、キュッと締まった状態のときに正常に働きますが、便秘が習慣化してふくらんだ状態が続くほど、元に戻りにくくなってしまいます。便が3日出なかったら、何とかして直腸にたまった便を早く出す必要があります。

うんちのときに泣く、食欲低下なども便秘のサイン

そのほか、こんな症状があるのも便秘の可能性があります。

●おなかが張っている
●便の粘りけが普段より強い
●排便が苦しそうで顔が真っ赤になる
●排便時に肛門が切れる
●食欲がない、吐く

新生児で母乳やミルクだけを飲んでいても便秘になることも

うんちには、母乳やミルクの脂肪分のカス、腸の分泌物など固形物以外も含まれます。液体しか口にしなくても「便秘」になります。とくに低月齢はうんちの回数が多めなので、1日1回出なかったら便秘ぎみかもしれません。

便秘解消STEP①離乳食や食べ物を見直す

便秘の予防や解消には、バナナ、いちご、りんご、さつまいもがおすすめです。「便をやわらかくする」「便のかさを増やして腸を刺激する」「腸を元気にしてくれる」などの効果がある食材です。脂肪分やたんぱく質のとりすぎ、食物繊維の不足は、便秘の原因になります。便秘しがちな子は、日ごろから繊維質の多い食事や十分な水分補給を心がけましょう。

自宅で作れる砂糖水や、便に水分を取り込む麦芽糖を取り入れるのも

お湯100mlに白糖4gの割合で溶かした砂糖水やヨーグルト、オリゴ糖なども効果的です。ほかに、大腸の腸内細菌で糖質が発酵し、腸をマイルドに刺激する、市販の麦芽糖を取り入れる方法も。便に水分を取り込み、やわらかくして便を出しやすくする効果もあります。

便秘解消STEP②マッサージ&体操で腸の働きを促す

腸の働きを促すため、体を動かしましょう。適度な運動やマッサージは、自律神経の働きを整える効果もあります。赤ちゃんを寝かせて、両足を持って前後にゆっくり動かします。自分で動けない時期の赤ちゃんは、大人が体を動かす手伝いをしてあげましょう。

自分の体重で腸を刺激するうつぶせも、うんちが出やすくなる姿勢です。

食後に「のの字」マッサージを取り入れる


おなかの左下腹部から肛門にかけて「の」の字を書くように時計回りにマッサージします。反射で腸が動きやすい食後30分くらいにするのがおすすめです。

便秘解消STEP③綿棒浣腸で直接刺激する

食事の内容を工夫したり、運動を試してもうんちが出ない場合は、綿棒浣腸をしてみましょう。授乳や離乳食のあとに綿棒で直接肛門を刺激すると、反射で腸が動き、便が出やすくなります。クセになる心配はないので、ぜひ試して。

Ⅰ綿球がついている綿棒の先端部分に、すべりがよくなるようワセリンやクリーム、ベビーオイルなどをつけます。

Ⅱ 赤ちゃんの足を軽く持ち上げ、綿棒の先端の綿球が隠れるくらいまで、肛門に差し込みます。赤ちゃんが動いたり、足をバタバタさせるなどいやがったときは、無理にするのはやめましょう。

Ⅲ 綿棒の先端を肛門にまっすぐ差し入れたら、綿棒の先を少し下向きにして、背中に向けるようにするとスムーズに入ります。綿球が入ったら、肛門の内側の壁をこするようにゆっくり刺激します。

市販の浣腸薬を使う場合は、病院を受診してから

市販の浣腸薬を使用するのは、必ず一度受診してからにしましょう。親の判断で使うと、腸の病気などを見逃す心配が。使うのは受診して医師の指示があった場合だけにします。

便秘解消STEP④病院へ行く

食生活を見直し、運動や綿棒浣腸をしてもうんちが出ないときには、小児科を受診しましょう。便秘が長引くほど、治療にも時間がかかることに。3日出なかったら迷わず受診して、早めに便秘を解消してあげることが大切です。



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出典 :はじめてママ&パパの 0~6才 病気とホームケア※情報は掲載時のものです

出典 :Baby-mo 2017年春夏号※情報は掲載時のものです

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