子どものこころがおだやかに育つ、まほうの合言葉「ま」って何のこと?

コラム 公開日:2017/06/05
子どものこころがおだやかに育つ、まほうの合言葉「ま」って何のこと?

1万5000人以上の読者を持つ“泣ける育児ブログ”「子どものこころが穏やかに育つ魔法の育児法」を運営するブロガーのLICOさんが提案するまほうの合言葉。今回のテーマは“まほう”の「ま」です。ママが子どもと向き合う時に、ママのこころの中でふと思い出してみてください。

まほうの「ま」=“待つ”

もうすぐ4歳になる長女・ゆうちゃん(当時)にもこの合言葉を忘れず接するようにしていますが、やはり2、3歳の「イヤイヤ期(自己主張期)」を迎える時期の子どもに対しては特に、有効で大切な心得だったと思います。

“待つ”はそのまーんまの意味ですが、とにかく子どもが何かをやりたがっている時、何かをやり遂げようと頑張ってる時、私はひたすら「待つ」ようにしています。決して急かしてはいけません。

ママはお地蔵さんになって子どもの欲求を満たしてあげる

「早くして!」 「まだなの?」 「待ってられないからママやるから!」の気持ちは、こころの奥の引き出しにしまい、小言を言いたくなる気持ちを2リットルくらい飲み込んで、ただひたすら「子どもがやりたい!」と言ったことを「子どもがやり遂げるまで」、お地蔵さんになった気持ちで見守るようにしています。

私の育児法の基本方針の一つに「子どもの立場で考えてみる」がありますが、大人だって一生懸命頑張っているところを急かされたり途中から横取りされたら、ぜーーーーったい、いやな気持ちになると思うのです。

ゆうちゃんが2、3歳の時は「靴」、でした。自分で履きたがるのですが、なにせまだ1人で上手には履けなくて、「履けるはずなのになんで履けないの?!」と履けない自分にイライラし出して半ベソかいていました。そんなゆうちゃんに、「ママやろうか?」と声をかけようものなら、「い……や(泣)!!」と、なんだか理不尽に泣かれたりしました。

2歳前の頃の長男・おーちゃんのこだわりは「蓋を開けて、閉める」。豆乳パックの蓋とか、歯磨き粉の蓋とか、絶対自分が開けないと気が済まないみたいでした。私がついうっかり先に開けてしまった時には、普段にこにこほんわか癒し系のおーちゃんが、鬼の形相で半狂乱です。私が引くぐらい半狂乱。子どものこだわりってワンダーランドですね……。

なので子どもがやりたがるとわかっていることは私が先回りしてやらないように配慮して、「おーちゃん、これ開けてくれる?」と下手に出てお願いすると、得意げに嬉しそうに頑張って開けようとしてくれました。最後に、「すごい! さすがおーちゃん!上手にできたねー」といっぱい誉めてあげて、終了ーでございます。

どうやって開けようか「考えて」、頑張って開けたことで「自分1人でやり遂げる達成感を感じて」、頑張ったことを「認めてもらう」。

こうして子どもの三大欲求が満たされることで、「やっぱり自分ってすごいんだ!!」「自分ならできるんだ!!」という自己肯定感や自尊心を育み、自己主張期の「やってみたい! 欲」の欲求不満を軽くすることにつながるのだと、私は思っています。

「ママがやろうか?」ではなく、「ママのお手伝いが必要なときは言ってね」

それから、子どもがやり終えるのを待っているのだけど本人がなかなか上手にできなくて、本人自身がそんな自分にイライラし出し、「ママやろうか?」の提案にも「いやー(泣)!!」と猛反発、本人も気持ちの落とし所を見失ってしまい、お互いイライラのループ……。

そんな(めんどくさい)時、ありますよね(笑)。

私はそんな時、「ママがやろうか?」という声掛けを、「もし難しかったら、ママちょっとだけお手伝いしてあげる(上手にできるやり方教えてあげる)から、その時は言ってねー」に変えました。そうすることで、主役はあなた、ママはあくまでサポート係であるということを強調しながら、子どもから、「自分でやったんだ!!」という最後の達成感を奪わずに「ママが手伝うことに対する抵抗感」を少なくしてあげることができます。

実際に、作業を最後まで手伝うことはしません。本当にちょっと本人がやりやすくなるように手助けするだけにとどめています。

「待つ」のも愛情です。親は、親のペースで物事をスムーズに進めたくなりがちですが、ママが無駄に感じるかもしれない「待つ」時間も、子どもにとっては脳みそフル回転!!あーでもない、こーでもないといろんなことを考えながら、やり遂げる達成感を得るためのわくわくキラキラしたかけがえのない時間なのだと思います。

私は、その、子どもの気持ちをできるだけ大切にしてあげたいのです。

どうしても急がなくてはいけないときは、子どもにきちんと説明する

で、す、が!待っていられない時もありますよね!

お仕事されているママさんだったら仕事に遅れるわけにいかないし、幼稚園や保育園にも遅刻できないし、バスや電車も待ってはくれません。

なのでそんな時は、「ゆうちゃん、本当は自分でお靴履きたいよね(気持ちの共感)。ママもゆうちゃんに履いてもらいたいんだけど、今は急がないとバスが来ちゃって、乗れなくなるとお出掛けできなくなっちゃうから、今はママが履かせるからね(理由の説明)! また時間がある時にゆうちゃんゆっくり履いてね(新しく約束することで気持ちを切り替えさせる)!」

と、今は急がないといけない理由をきちんと説明した上で、また今度時間がある時にやらせてあげると約束してあげます。

この時に、普段から子どものやることを待たずに急かしてしまったりママが子どものやりたいことを全部やってしまってばかりで、子どもの「自分でやりたいのに!」という気持ちをないがしろにしてしまっていると、ママが言うどんな約束も嘘くさく感じて、子どもはママのどんな説明にも納得してくれなくなってしまいます

そして、どんどんママの話が聞けない(信用できない)、その時やりたいことを我慢できない、「手に負えないイヤイヤ期」になっていってしまうのではと思います。

なので、普段からママが待てる時間がある時は、「子どもに思う存分やらせてあげる」「子どもが満足するまで待つ」という姿勢でいれば、本当に急がなくてはいけない時に子どもはママの話をきちんと聞いて、「今はやりたいことを我慢しなくちゃいけない時なんだ」と『我慢する』ことも覚えられるようになるんだと、私は思っています。

いつもいつもやりたいことを「我慢しなさい!」「早くしなさい!」と言われていたら、本当に我慢しなくちゃいけない時に我慢……きっとできないですよね…。そういう意味でも「子どもがやりたい!」と言ったことを「子どもがやり遂げるまで」待つ、という姿勢がもたらすことはとっても大きくて、親子の信頼関係をさらに深めるためにも大切なことだと思います。

2歳前の頃のおーちゃんは「蓋」と「玄関の鍵の開け閉め」、4歳前のゆうちゃんは「車のシートベルト」と「(背が伸びて1人で届くようになった)部屋の電気のスイッチを押す」ことを必ず自分でやりたがりました。

子ども達の達成感を奪わないように、私は今日も先回りをせず、ただひたすらお地蔵さんになる日々です。

イラスト/にしださとこ

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出典 :しつけの不安と気がかりオール解消バイブル※情報は掲載時のものです

Profile
LICO さん
京都在住。6才の娘(ゆうちゃん)、4才(おーちゃん)、2才(トウくん)2人の息子を育てながら、日々の出来事、独自の育児法などを中心にしたブログが話題に。等身大の育児観は圧倒的な共感を呼び続けている。ママ雑誌『Como』で好評連載中。オフィシャルブログは『子どものこころが穏やかに育つ魔法の育児法』
子どものこころが穏やかに育つ魔法の育児法

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