キレる子やいじめっ子にならないためには? 男の子の子育てが楽になる “キッズコーチング”

 専門家監修 公開日:2017/05/27
キレる子やいじめっ子にならないためには? 男の子の子育てが楽になる “キッズコーチング”
監修
竹内エリカ先生
日本キッズコーチング協会理事長

キレる子どもにさせたくない、いじめっこになったらどうしよう、犯罪者だけにはなってほしくない…。男の子を持つ母親なら、誰もが思っているはずです。自分の子育てが間違っているのではないかと不安になることもあるでしょう。そんな悩めるママたちに、男の子を健全に育てるためのちょっとしたコツをキッズコーチングの竹内エリカ先生が伝授。さっそく今日から実行してみましょう!

「すごい」「えらい」はNG! それぞれの気質に合った育て方を

子どもがよいことをするたびに「すごい」「えらい」とほめていませんか? しかし、お母さんが「すごい」「えらい」と評価を与えて育てると子どもに、「すごい」自分には価値がある、「えらい」自分には価値がある、という偏った人生観を抱かせる可能性があります。
自己肯定感の低さに偏った人生観が結びつくと、自己肯定感を満たすために「人よりも上であること」を求め続けます。一時的には、なんとか自信らしきものを得るけれど、同時に不安も同じ分だけ膨れあがるのです。
そのような無用な不安を抱かせず、男の子の健やかな自立を助けるのに有効なのが“キッズコーチング”です。

キッズコーチングとは…
子どもが自ら望む人生へと導いてあげること。こちらから教えるのではなく、言葉かけや問いかけによって、子どもの中にある答えを引き出す手伝いをすることです。子どもが自立というゴールに向かう過程で必要な、「自分で決める」「自分で考える」「自分で乗り越える」力をつけるのにキッズコーチングは非常に有効。キッズコーチングの中でも特に〝気質〞に合わせた育て方をすると、お母さんは格段に子育てが楽になります。

どれにあてはまる? 男の子の“気質”5タイプ

わんぱくタイプ
典型的なやんちゃな男の子。赤ちゃんの頃は大声をあげて泣き叫んだり、きょろきょろと周りに関心をもったり、手足をばたつかせたり。歩き始めると、興味のおもむくままに動くので、お母さんは目が離せません。思ったらすぐに行動するので、お友だちを押したりたたいたりと親を悩ませます。天真爛漫で子どもらしく、かなりの甘えん坊です。

しっかりタイプ
赤ちゃんの頃は、育児書どおりに成長していくので、お母さんは手がかかりません。言葉の発達も早く、理解力も高い知能派ですが、理屈っぽく行動力がない面もあります。園や学校では聞き分けのよい優等生タイプですが、家ではわがままやガンコなところも。完ぺき主義で緊張しやすい面もありますが、真面目で信頼されるタイプです。

おっとりタイプ
赤ちゃんの頃は、抱っこするとママの顔をじっと見つめて、まるで天使のよう。1才を過ぎても、誰にでも愛嬌がよく、いつもニコニコ。無邪気で自然体なので、他の子よりも幼く感じられます。園に入っても、誰とでも仲良くできて、お友だちともたくさん遊びます。周りの状況を把握する力がある分、周りに流されやすい側面もあります。

こだわりタイプ
赤ちゃん時代は、おっぱいを飲むときも怒りながら、寝るときもぐずりながらで、不満分子のかたまり。2才を過ぎると、自分の思いどおりにならないと不機嫌で、何かにつけて文句を言います。言葉でうまく感情を伝えられないことからイライラしやすいけれど、性格は真面目で理性的。一点集中型で才能を伸ばすと、輝きを増すタイプです。

ひかえめタイプ
生まれたときから敏感で、ちょっとの刺激でも目を覚まし、寝かしつけに苦労します。感受性が高く、集中力がありますが、人見知りがはげしく、新しい場所になじむのに時間がかかります。園に入ると、親しい友だちとは遊べるけれど、新しい先生や友だちと仲良くなるのは時間がかかります。忍耐強く、勤勉なのは他のタイプにはない長所です。

男の子に効く“キッズコーチング”3つの手法

1.子どものそのままの行動を認める “アクノリッジ(承認)”

子どもが好ましい言動をしたとき、「すごい」「えらい」とほめるのではなく、そのままを伝えて子どもの行動を認めてあげましょう。“アクノレッジ(承認)”と言いますが、「速かったね」「きれいになったね」など、評価せずに行動を実況中継するだけで、子どもは十分にお母さんから認められたと感じます。子どもの頑張りを褒めたいときは「あなたはすごい」と子どもを主語にした“YOU(ユー)メッセージ”ではなく、「あなたが1位をとって嬉しいわ」など、お母さんを主語にした“I(アイ)メッセージ”を使いましょう。

2.お母さんは子どもを静かに観察 “OWLの法則”

子どもが「おなかがすいた」と言ったら、何か作ってあげたくなりますが、「おなかがすいたのね」と受け止めるだけでOK。子どものほうから「こうしてほしい」と言わせることが大事です。ポイントは、まずお母さんが子どものことを観察(O=Observe)し、子どもがどうするか少し待ってみる(W=Wait)。それから、どうしたいのか聞いてみる(L=Listen)。“OWL(フクロウ)の法則”です。お母さんはフクロウになったつもりで、静かに子どものことを観察し、行動すべきタイミングをじっと待ってみましょう。     

3.子どもの感情を受け止めて子ども自身に考えさせる “リピート・クエスチョン・リクエスト

3才の子が「○○ちゃんがたたいた」と言ったら、お母さんは「たたいたのね」と子どもの言葉をリピート。何回かリピートしていると、だんだんと気持ちの切り替えができるようになります。「なんとかして!」と要求してきたら、「どうしたいの?」と質問します。「謝ってほしい」など自分の意見を持っている場合は聞いてあげて、自分でわからなければ「謝って、って言う?」「それとも許してあげる?」など、お母さんがリクエストします。子どもの感情を受けとめたうえで、子どもに考えさせ、解決策が見出せなかったら選択肢を提案する手法です。

イラスト/すぎうらゆう

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出典 :しつけの不安と気がかりオール解消バイブル※情報は掲載時のものです

監修
竹内エリカ先生
日本キッズコーチング協会理事長
幼児教育者。20年にわたって、子どもの心理、教育、育成について研究し、子どもから大学生まで約1万2000人を指導してきた。『男の子の一生を決める 0歳から6歳までの育て方』など著書多数。16才と12才の男子の母。

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