絵本でしつけはできる? 2才からの絵本とじょうずにつきあうヒント3

 専門家監修 2017/10/17更新
絵本でしつけはできる? 2才からの絵本とじょうずにつきあうヒント3

監修
こどもの本コーディネーター さわださちこさん
幼稚園教諭、書店勤務をへて、現職。絵本イベントや絵本作家ワークショップの企画、全国の書店店頭や小・中学校の図書館でのディスプレイ支援など、子どもと本をつなぐ現場で精力的に活躍中。

絵を見て、お母さんの語りかけに耳を傾けて……という時期をへて、2才からは絵本そのものの持つおもしろさを堪能できる段階へ。しつけや教育のことも気になり始める年ごろですよね。だからこそ、絵本とのおつきあいで「ここは大事!」というポイントを、こどもの本のコーディネーター・さわださちこさんに聞きました。

親も子も忙しい…だからこそ絵本でつながる時間を大切に

読み聞かせ会などで、お母さんたちから「〇〇にいい絵本ってありませんか?」と質問されることがあります。たとえば、「子どもが早く寝てくれる絵本」とか「〇〇ができるようになる絵本」とか。
どのお母さんもとっても真剣なのですが、絵本でしつけよう、教えようという気持ちが前に出てしまうと、子どもは引いてしまって、「絵本、読んで!」と言わなくなってしまうことも。それではもったいないですよね。

絵本を通じて、子どもはさまざまなことを学びます。でも、それは「ああ、おもしろかった!」と満足したあとについてくるおまけのようなもの。より幅広いジャンルの絵本と出会える時期だからこそ、「絵本は楽しむためのもの」ということを忘れないでほしいなと思います。

そして、絵本は大人が子どもに「与えるもの」ではなく、子どもと大人がいっしょに楽しむものでもあります。
絵本が好きな子になってほしいなと思ったら、まずは親子でいっしょに絵本を楽しんで、「あー、おもしろかった」とにっこりできれば、それでじゅうぶん。親と子どもが一冊の本をなかだちにして、「おもしろかったね」と笑顔でつながれる。とっても忙しい毎日だからこそ、そんな時間を一日のどこかでつくれたらいいですね。

絵本の読み聞かせは「一緒に」「楽しく!」がポイント

1 絵本選びは“ワクワク”を大切に

よいと評判の絵本を選んだのに、子どもはさっぱり喜ばない。……そんなこともありますよね。子どもにとって「よい絵本」とは、「読みたいな!」とワクワクする絵本といえるかもしれません。
好きなジャンルの絵本ばかり読みたがっても、同じ絵本ばかりくり返し読みたがってもOK。子どもの選んだ絵本をいっしょに楽しみましょう。そのうえで、「これもおもしろそうだよ」と、新しい絵本との出会いに誘ってみてもいいですね。お母さんが楽しそうに読んでいる姿を見せれば、子どもはきっと「見せて!」とのぞきこんできますよ。

2 「教えよう」「しつけよう」は控えて、さらっと

たとえば生活習慣をテーマにした絵本なども、「教えよう、しつけよう」ではなく、あくまでもお話を楽しむ気持ちで読みましょう。「こうするのがいい子」と大人の意図を押しつけたり、「わかった? できる?」といった言葉がけはプレッシャーになりそうなので気をつけて。
また、絵本を読んだあとに、子どもに「どんなお話だった?」「どう思った?」と質問をするのも、子どもにとってはテストをされているようで落ち着かない気持ちになりそうです。すぐに言葉にはできないけれど、いろんなことを感じたり、考えたり。そんなゆとりも大事かなという気がします。

3 手に取りやすい、「見せる収納」がおすすめ

本好きな子どもに育てるには、毎日の生活の中で、気がつけばいつも目につくところに本があるという環境にしてあげるのがいちばん。子どもの絵本は、本棚にぎゅぎゅっと詰め込んでしまうより、表紙が見えるような「見せる収納」がいいですね。
絵本がたくさんある場合も、いま気に入っていてよく読む絵本を5~10冊程度選んで、箱やかごなどにゆったり入れておくと、子どもが自分で手を伸ばしてながめることができます。

ダンボール箱にきれいな紙や布を貼って、〇〇ちゃん用絵本ボックスを作ってあげれば、きっと喜びそう。かわいい絵本は、ミニ・イーゼルやスタンドを使ってお部屋に飾ってもステキですよ。

   



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出典 :しつけの不安と気がかりオール解消バイブル※情報は掲載時のものです

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