神山まりあさん 保育器の中の息子を1日中見守った産後。救ってくれたのは夫や助産師の言葉 ~mama’s LIFE Vol.7 第2回~

神山まりあさん 保育器の中の息子を1日中見守った産後。救ってくれたのは夫や助産師の言葉 ~mama’s LIFE Vol.7 第2回~

連載 MAMA'S LIFE Vol.7〜神山まりあさん〜

ミス・ユニバース・ジャパン、ファッションモデル、ラジオパーソナリティなど華々しい経歴を持つ一方、誰とでも自然体で接する、人なつっこいキャラクターが魅力の神山まりあさん。昨年7月に第一子となる長男・ディーン君を出産し、今年からは雑誌でも活躍中。母としてモデルとして充実した日々を積み重ねる神山さんですが、ディーン君が新生児のころは、決して穏やかではない時期もあったようです。


産後の回復も万全ではない中、保育器の中の息子を見つめ続けた

外出中の破水でお産がスタート、陣痛開始から出産まではほぼ1日かかったうえ、分娩時はあまりの痛みに失神してしまったという、ひと筋縄ではいかないお産を経験した神山さん。相当な気力と体力を消耗したものの、産後3日目にはなんとか退院するまでに。しかしそのとき、手放しで退院を喜べずにいました。

「難産だったのも原因だと思うのですが、息子は自分でうまく呼吸ができずにいて、産後すぐからNICU(新生児集中治療室)で治療を受けていたんです。とにかく心配で、病室のベッドにいるといろんなことが頭をよぎってしまって。息子のそばから離れたくなくて、朝から晩までずっと保育器の前に座っていました」

神山さんは通常のお産よりも会陰にダメージが大きく、とてもNICUにある、硬いパイプ椅子などには座れない状態。しかし体に管をつけられているわが子がかわいそうで、「燃えるような」痛みを感じながらも、1日12時間、保育器の外から見つめ続けました。そんな「思い詰めた」状態の神山さんを救ったのは、ご主人のこんな言葉でした。

「『きっとディーン君は、ママが大変な思いをして産んでくれたから、今のこの時間に体を休めてね、って伝えようとしているんだと思うよ』と。その言葉で少し気持ちがほぐれました。入院してボーッとしていると息子のことばかり考えて気分が沈んでしまうし、入院しているからといって、いつもそばにいられるわけじゃない。それなら退院して、私が心身ともにいい状態で息子に会いにいったほうがいいのかなって気持ちを切り替えました。私はもともと病院が苦手で、お産からずっと私に付き添ってくれていた主人も海外での生活が長く、病院に長く滞在する習慣がない人。そんな事情もあり、産後3日目で退院することにしました。退院した日は、『しっかりエネルギー補給しなきゃ』と、そのまま外食して、しっかり食事をし気力をつけました」

「◯◯じゃなきゃいけない」。その壁を取っ払ったら幸せな変化が

退院後は自宅からNICUへ通い、1週間ほどしてディーン君は無事退院。そしてここから、何よりも心待ちにしていた家族3人での生活がスタートしました。家族が一緒にいられる幸せをかみしめる半面、やはり第一子、新生児の母としての戸惑いや不安もあったようです。

「息子が退院したばかりのころは1日中家にいたので、とにかく社会から疎外されているような感覚がありました。もともとアクティブに動き回るタイプなので、『外に出たい』って涙を流したことも。自分でも『ちょっとよくない状態かも』って感じていました。でも病院の助産婦さんが産後ケアで自宅へ来てくれたときから、心が上向きになりました。その助産婦さんは外国人のママをたくさん担当してきた方で、いろいろな国の子育て風景を見ているんです。自分の今の気持ちを正直に話したら、『公園くらいはお出かけしても大丈夫よ!』と言ってもらえて、スッと肩の力が抜けました。それまで『お風呂は◯時に入れなきゃいけない、ミルクは○時間おきにあげなきゃいけない』と、赤ちゃんのお世話は何でも『◯◯じゃなきゃいけない』と決めてかかっていたけれど、そう考えるのはもうやめようって。それからは自由に自分らしく、育児ができるようになったと思います」

雑誌『VERY』のお仕事が決まったのも、ちょうどそのころ。気持ちの切り替えと同時に、神山さんの環境も変化していきました。

「お母さんでいることが楽しくなってきたら、お母さんだからできる新しい仕事にも出会えました。モデルというとイメージが大切なのかなと思いますが、主人がインスタグラムで私の素の部分をどんどんさらけ出してくれているおかげで(笑)、カッコつけたり、何かを隠すこともなくなり、今はストレスフリーで楽しんでいます!」

新生児から寝室は別。初めは大変だけど、メリットもたくさん

最近はずりばいが得意だというディーン君は現在、生後9か月。生活リズムも整い、ママにも少しだけ余裕が出てくるころですが、実は神山家、退院直後からディーン君と夫婦の寝室は別々。新生児から別室にするのは勇気のいることですが、実際のところはどうだったのでしょうか?

「子どもの自立心を育てる目的もあって別室にしましたが、はじめはとにかく心配で、30分おきに様子を見に行っていたほど。別室の意味がまったくないくらいでした。子どものため、家族のためとはいえ、精神的につらいこともあったし、同じ部屋で寝ていないので、気温や湿度など体感できる環境がわからず、息子の泣き声を聞いてやっと「寒かったんだね」と気づくことも。泣いた瞬間に抱っこしてあげられない自分がイヤだと思うこともあったけれど、慣れてくるにしたがい、育児もラクになってきました。寝る前のミルクを飲むと自然と寝つく習慣ができてきたし、朝はだいだい同じ時間に目覚めて、私が息子の部屋のドアを開けるのを待っている(笑)。『おなかすいた!』といわんばかりの表情は、本当にかわいくて。夜泣きもほとんどなく、すごく大らかな子に育っていると思います」

今は離乳食作りにも力を入れている最中。自らの経験から、新生児ママにはこんなアドバイスをくれました。

「お母さんがハッピーなら、子どももハッピーになるから、全力の愛情を注ぐとともに、ママには全力で手抜きをしてほしいですね。全力で育児を頑張るママは、意識して手を抜くようにしないと、いつも「◯◯しなきゃ」と自分をかんじがらめにしてしまいますから。自分のために、家族の幸せのために、たまにはラクすることも必要ですよ」

撮影/白木 努(PEACE MONKEY)ヘア&メイク/遊佐こころ(PEACE MONKEY)取材・文/長澤幸代


この連載について

2011年ミス・ユニバース・ジャパン グランプリに輝き、その後はイベントMCやラジオパーソナリティとして活躍、結婚・出産を経て昨年より雑誌「VERY」に登場! 翌月号からさっそく特集が組まれるなど、母になっても飛躍し続ける神山まりあさん。飾らない等身大のファッションやライフスタイルにも注目が集まる、彼女のmama’s LIFEをクローズアップ!

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PROFILE
神山まりあさん

1987年2月17日生まれ。東京都出身。2011年、ミス・ユニバース・ジャパンでグランプリに輝き、イベントMCやラジオパーティー、雑誌などで活躍。2015年結婚、2016年7月に長男を出産。2017年1月号より「VERY」にレギュラー出演。インスタグラムのフォロワー数は14万人超。神山さんご主人のインスタグラムにたびたび登場される、素の神山さんも話題に! 2018年9月、初の著書「神山まりあのガハハ育児語録」(光文社)が発売。

神山まりあ 公式ブログインスタグラム
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