離乳食から幼児食へステップアップ 1才〜1才半ごろの食事&おやつの量と時間は?

 専門家監修 2017/04/16更新

監修
牧野直子(まきのなおこ)
管理栄養士。料理研究家。ダイエットコーディネーター。
乳幼児健診などで食生活についてのアドバイスを行う。多くの乳幼児とその家族に接した経験とご自身の子育て経験とにもとづいて考案された、家庭で作りやすいレシピ、的確なアドバイスが好評。料理教室やテレビの料理番組などでも幅広く活躍している。「スタジオ食」代表。

離乳食のあと、食事は何をどう食べさせたらいいの? おやつは、食事が1日3回になる幼児期から必要になるって知ってた? この時期の子どもの成長や食べさせ方、おやつのポイントを管理栄養士の牧野先生におうかがいしました。

離乳食の完了期から幼児食へ

食べられるものがふえ、大人の食事に興味を示し始めます。とはいえ、急に離乳食から幼児食に切り替えることはできません。子どもが食べるときの様子を見て、きちんともぐもぐとかんでからごくんと飲み込めていたら、少しずつ幼児食へと進めていきます。

子どもの食べ方をよく観察しましょう

【1才〜1才半ごろの特徴】

●食べる量にムラがあります。

●「まんま」「ママ」などことばが少しずつ出てきます。

●おにぎりややわらかいパンなどは前歯でかじって食べられます。

●自分で食べたがり、手づかみ食べをします。スプーンを持たせても。


少し大きめに切りやわらかく加熱して食べやすく 

まだじょうずにかむことができないので、かなりやわらかめに火を通し、これまでよりも少し大きめに切ってみて。主食のごはんは、やわらかい軟飯に。大人の料理から材料を取り分けて調理するとよいでしょう。

手づかみ食べは成長の大切なステップ

自分で食べたいという意欲が芽生える時期。手づかみ食べを通して、手で口に食べ物を運ぶ動きを覚え、やがてひとりで食べられるようになっていきます。行儀が悪いから、汚れるからと無理にやめさせるのではなく、ゆったりとした気持ちで見守りましょう。スプーンに興味を持つようなら、手に持たせてあげます。

幼児期につけたい4つの食習慣

この時期によい食習慣をつけておくと、将来にわたって健康維持に役立ちます。

1 食事を規則正しく

朝ごはん、昼ごはん、夕ごはんの3食とおやつの時間を決め、規則正しく食事をする習慣づけを。大人と同じ時間に合わせてしまうと、夕ごはんが遅くなったり、時間が定まらなかったりするので、気をつけて。夕ごはんは遅くても19時前には食べ終わるような時間に設定しましょう。パパの帰りが遅い場合は、子どもの時間を優先。家族そろっての食事は朝や休日などできる範囲にしてください。食事の時間を決めることで、生活全体のリズムがととのい、健やかな成長へとつながります。

2 主食、主菜、副菜がそろった献立に

ごはんやパンなどの主食、肉や魚などの主菜、野菜の副菜をそろえると、栄養バランスがととのいます。ただ、この時期は食べ方や気分にムラがあることも。3日くらいできちんと食事ができていればよいと考えましょう。乳製品は2才以上と同じ、1日400g必要なので、朝食やおやつなどに添えて、しっかりとれるようにしましょう。

3 朝ごはんをしっかり

1日の食事の中でも特に大切なのが、朝ごはん。1日の活動のエネルギー源になるだけでなく、体内時計をリセットして体のリズムをととのえる重要な役割もあるのです。ところが、大人の夜型生活に引きずられて就寝時間が遅くなるのが原因で早く起きられず、朝ごはん抜きになってしまうケースが少なくありません。朝ごはんをしっかり食べていない子どもは、エネルギーが不足して幼稚園や保育園に行っても、午前中はボーッとしてしまい、元気に過ごすことができなくなります。また1食抜くことで、1日に必要な栄養もとりにくくなります。ぜひ早寝早起きを習慣にして、朝ごはんをしっかり食べる朝型生活に切り替えましょう。

4 おやつの時間と量を決める

おやつは子どもにとって楽しみですが、それ以上に大切な役割があります。幼児期は胃の容量が少なく、3回の食事だけでは必要な量がとれません。そのためおやつでエネルギーや栄養、水分を補うことが大切です。目安としては1日の総摂取量の10〜15%。カルシウムや水分がとれる牛乳や、ビタミンがとれる果物や野菜、小食でエネルギーが不足ぎみの子どもには、消化のよいいも類や穀類のおやつもおすすめです。

厚生労働省の調査によると、離乳食の時期から、授乳と離乳食の間に、果汁やボーロを与えているケースが多いとか。ですが、おやつが必要になるのは、食事が1日3回になる幼児期から。食事の間隔が5〜6時間になるのがおやつをスタートする目安です。おやつの回数は、1回の食事量がまだ少ないこの時期は午前と午後の2回。ただし朝が遅かったり、家の中で静かに過ごしている場合は、午前は水分補給の飲み物だけで十分。