小学校入学までに落ち着きのないわが子に集中力をつけるには?

 専門家監修 公開日:2017/03/29
小学校入学までに落ち着きのないわが子に集中力をつけるには?
監修
増田修治先生
白梅学園大学こども学部こども学科教授

授業中にちゃんと座っていられるかしら? 先生の話をしっかり聞けるかしら?……と心配になるのが母ゴコロ。新一年生といっても少し前までは、幼稚園児&保育園児。急にお勉強に集中モードになるのは難しいのかもしれませんが、集中する訓練は家庭でも行うことができるようです。その方法について教育の専門家・増田先生にお話をうかがいました。

集中できる遊び&散歩を習慣にしよう!

1日20分の散歩と1人で熱中できる遊びで“集中できる脳”に

ある保育園で調べたところ、5才児では男の子の50%以上、女の子の30〜40%が物事に集中する働きが未熟な脳であることがわかりました。つまり、いつもソワソワ、キョロキョロして落ち着かないタイプの子がそれだけいるということになります。でも、この時期に散歩を習慣にすると、その脳の状態を改善できることもわかりました。1日20分を目安に、子どもとゆっくり歩く…それが子どもの身体リズムを作り出し、学習や遊びに集中できる脳の働きに必要なホルモン、「メラトニン」の分泌改善を促してくれるのです。さらに、この時期は積み木、ブロック、パズル、お絵かきなど一人で静かに集中できる遊びもおすすめです。集中力と同時に、自分で考えながら理解&工夫し、達成する継続力が養われます。

こんなとき、どうする?

集中力のリアル不安Q&A

幼稚園&保育園時代は、多少落ち着きがなくても「◯◯ちゃんは元気だね」とまだ容認されていたかもしれませんが、小学校からはそうはいかないはず。どうすればいい?

Q 落ち着きがなく、園でもウロウロして先生に注意されてばかり。授業が終わるまで座っていられなさそう……(年長女児ママ)

A じっと座って聞くだけの授業はありませんから、大丈夫ですよ

小学校1年の子でも、集中して座っていられるのは実は10分と言われています。低学年の授業は、講義の合間に活動が入るようなカリキュラムが工夫されていますから、心配しなくて大丈夫。最初は、落ち着かなくても、だんだん興味がわいて集中して授業を受けられるようになります。

Q いつもぼんやりしていて、繰り返し言っても耳に入っていません。こんな状態で授業についていける?(年長男児ママ)

A 興味がわいたとたん、集中力はぐっとアップするはずです

興味のない話を聞くときは、大人でもぼんやりするものです。逆に、「おもしろい!」「知りたい!」という気持ちが芽生えれば、驚くほど集中するのが子どもです。今は、全員が参加できるような授業の進め方を工夫していますし、基本的にできない子に合わせて指導しますから、必ずついていけますよ。

Q とにかくおしゃべりで、人の話を聞こうとしません。注意力も散漫で、大切な授業内容や連絡事項を聞き忘れそう。お友だちにも嫌われないか心配です。(年長女児ママ)

A 「相手の話をじっくり聞く」コミュニケーションで人の話を落ち着いて聞ける力を伸ばしてあげましょう

年長くらいは、大人と対等に話ができるようになり、言葉で自分の意思を伝えるのが楽しくてしかたがない時期です。どんな子でもおしゃべりになるものですが、自分のことを聞いてほしいという思いが強すぎて、人の話を聞けないのは気がかりですね。お子さんの場合は、まず、ご家庭で「人と話すときには目を合わせ、話し終わるまで、じっくりと聞いてあげる会話」を積極的にすることがポイントです。人にじっくり聞いてもらう経験をたくさんすると、子ども自身も人の話を聞けるようになってきます。また、自分の話がひと区切りついたら相手の表情を見る練習もしていきたいですね。おかまいなしでしゃべり始めるような場合には、「今度はママが話す番だよ」のように、そのつど教えるようにします。これを繰り返すうちに、ひとりよがりのおしゃべりも減り、注意すべきときに注意すべきものに気持ちを向けることもできるようになってくると思いますよ。

【教えて!先輩ママ】

集中力って、どうだった?

子どもへの指示は、「1回1つ」をマイルールに

長男は好きなことへの集中力は抜群ですが、関心がないことは抜け落ちます。例えば、「学校から帰ったら○○と○○をして、カギをかけて遊びに行くのよ」と一度に2つ以上の指示をすると、何かが抜けたうえにドアに靴がはさまっていたり(笑)。子どもが集中できるのは一度に1つだけと肝に銘じ、いちばん必要なことをしっかり伝えるようにしています(3児のママ)。

出典:Como(コモ) ※情報は掲載時のものです

監修
増田修治先生
白梅学園大学こども学部こども学科教授
埼玉大学教育学部卒業後、小学校で28年間教鞭をとったのちに現職に。「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ)、「あさイチ」(NHK)などの情報番組、コメンテーターとしても活躍。具体的でわかりやすいアドバイスに定評がある。

あなたにおすすめ

ママとしての毎日を楽しく
注目コラム