赤ちゃんが春にかかりやすい病気って? ケアと予防接種の目安

コラム
公開日:2017/03/29
赤ちゃんが春にかかりやすい病気って? ケアと予防接種の目安

気候や生活リズムの変化が激しくなる春は、大人も赤ちゃんも体調をくずしやすい季節。とくに赤ちゃんの場合は、この時期にかかりやすくなる病気もあるので、手洗いのほか予防接種を受けて病気を防ぐことも大切です。どんなワクチンをいつ接種すればいいのか、ドクターに教えていただきました。

ワクチンは何回受けても安全。積極的に接種し病気を防いで

春にかかりやすい病気の中には、予防接種で防げるものが多くあります。ワクチンを1回だけ接種した場合、水ぼうそうは約20%、はしかは約10%が感染するといわれています。このため、多くのワクチンが2回接種となっています。複数回接種すれば、感染する可能性はほとんどなくなります(ただし、10~15年くらいたつと免疫力は弱くなるので、かかってしまうこともあります)。

また、不顕性感染といって、感染したのに症状が出ず、気がつかないうちにその病気の抗体ができていることがあります。では、不顕性感染したのを知らずに予防接種しても大丈夫なのでしょうか? 答えは「全く問題ありません」。

ワクチンは、たとえ既定の回数以上受けたとしても、体に害は及ぼしません。可能なら5回10回と受けたほうが感染リスクを減らせるのですが、実施するのは現実的ではないから行っていないのです。大学の医学部には、子ども時代の接種の有無にかかわらず、患者さんと接する5年生になるとワクチンを一通り受け直させるところがたくさんあります。

「自然感染したほうがよい」という考え方もあり、確かに予防接種より自然感染のほうが免疫はしっかりつきます。ただ、赤ちゃんは発熱や発疹など少なからずつらい思いをしますし、場合によっては重症化したり後遺症が残ったりします。ですから日本小児科学会は、ワクチンがある病気は予防接種を受けて防ぐことを強くすすめています。

おたふくかぜ、はしか・風疹、水ぼうそうは1才を過ぎたら予防接種を!

●おたふくかぜ……任意接種。1才過ぎから1回接種が基本だが、しっかりと免疫をつけるためには2回接種が望ましい。病気自体はわりあい軽いが、髄膜炎、脳炎、難聴などの合併症がこわい。

●MR(はしか・風疹)……定期接種。1才過ぎで1回、5~7才で2回目を接種するのが一般的なスケジュール。はしかはとてもこわい病気だが数は減っているので、水ぼうそうの接種を優先してもいいかも。

●水ぼうそう……定期接種。1才過ぎで1回、3カ月以上あけて2才までに2回目を接種するのが一般的なスケジュール。1才過ぎからの定期接種としては、最優先ですすめたいワクチン。

春にかかりやすい病気、ワンポイントケアのコツ

●水疱はつぶさない。おふろは避けましょう……水ぼうそうなどの水疱は、つぶすと中のウイルスが飛び散り広がってしまいます。かゆいときはかゆみ止めを処方してもらい、かかないよう注意を。タオルで体をふくと水疱がつぶれるので、入浴も控えて。

●風疹になったらママも注意して……風疹は赤ちゃんがかかっても軽くすむケースが多いのですが、妊娠初期にかかると、先天性風疹症候群の赤ちゃんが生まれる心配があります。次の妊娠を考えているなら、ママも予防接種を受けておくと安心です。

●おたふくかぜのときは、だ液が出るような食べ物は避ける……おたふくかぜは、だ液が出るときに痛みを感じます。ですから、すっぱいものや塩分が強いもの、熱いものなど、だ液が出やすい食べ物は控え、のどごしのいいものを食べさせましょう。

出典 :Baby-mo 2017年春夏号※情報は掲載時のものです

Profile
宮下守先生
宮下クリニック院長
昭和大学医学部卒業。同大学大学院修了。東京労災病院小児科部長、昭和大学医学部小児科講師などを経て、宮下クリニックを開院。ていねいな説明と診察で、ママたちからの信頼が厚い先生です。

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