出産時の陣痛促進剤、会陰切開、吸引・鉗子分娩、どれだけのママが経験しているの?

 専門家監修
公開日:2017/02/22
出産時の陣痛促進剤、会陰切開、吸引・鉗子分娩、どれだけのママが経験しているの?
監修
細川さつき先生
日赤医療センター 産婦人科医

マタニティ誌「Pre-mo」が、この1年でママになった400人にアンケートを実施。お産のときにした医療処置について聞きました。会陰切開や陣痛促進剤の使用などは、実際どれくらいのママが行ったのでしょうか? お産本番をふり返ってコレがよかったと思うこともご紹介。出産を控えた妊婦さんはぜひ参考にしてみて!

Q.医療処置は何をしましたか?

陣痛促進剤を使った?

使った……19%
使っていない……81%
全体では約4割が陣痛促進剤を使用。有効な陣痛がなかなかこないとき、破水したのに陣痛が始まらないとき、子宮収縮を強めるために使います。赤ちゃんの状態を確認しながら徐々に投与します。「陣痛促進剤を使い、6時間台で出産できた」(Nさん)とお産の進みを実感する人もいれば、「激痛が続いても子宮口が開かず、緊急帝王切開に」(Yさん)というパターンもあります。

会陰切開をした?

した……42%
してない……58%
会陰切開は全体の約半数が経験。子宮口の伸びが悪く、赤ちゃんの頭が出にくいときに切開します。麻酔をして切開し、赤ちゃん誕生後に縫合。切らずに自然に裂けることも。安産かどうか判断する決め手にはなっていないようです。「年齢が若いほど伸びやすく、しなくてすむ確率が高いです」と細川先生。無事に出産したあとなので「痛いかどうかわからなかった」(Jさん)という声が目立ちます。

吸引・鉗子分娩をした?

した……11%
してない……89%
見えている赤ちゃんが出てこないときの手助けです。吸引分娩はカップを頭に密着させ、鉗子分娩は金属製のトングのような器具で頭をはさみ、引き出します。想定する人が少ない処置のひとつのため「吸引したから安産じゃない」(Nさん)と感じる人もいるいっぽう、「最後のいきみで赤ちゃんが出てこず、まさかの吸引。でもスルッと出てくれたのでよかった」(Mさん)という人もいました。

Q.お産本番を振り返って、コレがよかった!と思うことは何ですか?

1位 呼吸法の意識

「吐くときに痛みも外に出るようにイメージした」(Mさん)
「マタニティスイミングの先生から、空気を吸えば脳内物質の影響で痛みが軽くなると聞き、信じて深呼吸した」(Nさん)

2位 「赤ちゃんもがんばっている!」と思うこと

「呼吸をするときは、赤ちゃんにもしっかり酸素が届けるイメージをした。えらいね、上手だね、と声に出したりすることで、自分の力になった」(Sさん)

3位 夫や家族がそばにいてくれたこと

「夫と姉についていてもらい、心強かった。分娩時間は24時間を超えたけれど、あまりパニックにもならず、出産って意外と痛くないと思った」(Nさん)

【ドクターより】ママ自身がリラックスする呼吸法を身につけておいて

当院では、フランス生まれの「ガスケアプローチ」という、姿勢と呼吸から骨盤底筋に働きかける呼吸法を教えています。ソフロロジー式やヨガの呼吸法など、自分に合ったものをどれか身につけておくといいでしょう。

出典 :Pre-mo(プレモ) 2017年春号※情報は掲載時のものです

監修
細川さつき先生
日赤医療センター 産婦人科医
横浜市立大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院、関東労災病院などをへて、2009年から同院に勤務。35才以上の妊婦さんが半数以上で、ハイリスクのお産の経験も豊富です。

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