妊娠中のおなかの張り、これって大丈夫? 安全な張りと危険な張りの目安とは

 専門家監修
公開日:2017/02/13
妊娠中のおなかの張り、これって大丈夫? 安全な張りと危険な張りの目安とは
監修
渡邉征雄先生
稲毛とらのこ産婦人科

ほとんどの妊婦さんが経験するおなかの張り。多くは安全な張りですが、なかには危険なケースもあるため、程度と頻度を観察することが大切です。この張りは安全な張り?それとも危険な張り? 判断の目安をドクターに聞きました。

安全な張りとは?

安全な張りの目安

■少し休めばおさまる
■赤ちゃんの胎動を感じる

普段からおなかをさわって張りをチェックする習慣を

子宮の筋肉が収縮するおなかの張りは、どの妊婦さんにも起こる生理的な現象です。ただ、なかには妊娠の継続にかかわる場合もあるので、普段から張りに敏感になっておきましょう。大事なのは、張りの「程度と頻度」を感じとること。普段からおなかをさわるクセをつけて、「張りの回数が多くないか、強くないか」を観察して、いつもと違うときに気づけるようにしましょう。

安全な張り。なぜ起こる?

●生理的な子宮の収縮
赤ちゃんが成長すると子宮は大きくなります。子宮は筋肉なので、伸びたり縮んだりと収縮します。これは生理的な張りで誰にでも起こること。30 秒もしないうちに元に戻ります。

●胎動による刺激
おなかの赤ちゃんが子宮の中で動くことで子宮の筋肉が緊張し、収縮することで、張りを感じることも。生理的な現象なので心配ありません。

危険な張りとは?

危険な張りの目安

■痛みや出血をともなう
■しばらく休んでもおさまらない

普段より回数が多い・強い長い・おさまらない張りは注意

受診が必要な危険な張り。これは、張りが起こる原因や張りの強さ、長さ、頻度が違います。子宮収縮の力が強い、周期的に起こるといった場合は、そのまま子宮口が開いて、37週以前だと流産や早産につながることも。普段よりも長い時間張りが続く、出血がある、痛みもともなう、休んでもおさまらないなどの場合は、なるべく早く産院に連絡して指示をあおぎましょう。

危険な張りの主な原因

●感染や子宮筋腫
クラミジア頸管炎や膣炎などの感染症にかかると、強いおなかの張りや破水が起こることが。また、子宮筋腫がある場合にも張りが強くなる傾向があります。

●常位胎盤早期剥離
出産前に胎盤がはがれてしまう症状。おなかが板のようにかたくなり、同時に強い痛みがともないます。妊娠中期~後期にかけて起こる可能性があり、早急な処置が必要です。

出典 :Pre-mo(プレモ) 2017年春号※情報は掲載時のものです

監修
渡邉征雄先生
稲毛とらのこ産婦人科
2001年日本大学医学部を卒業後、日本大学板橋病院産婦人科に勤務。都立広尾病院産婦人科医長、都立墨東病院産婦人科医長を経て2016年6月に稲毛とらのこ産婦人科をオープン。私生活では3児のパパ。

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