パパも読んで! 産後のママの心をレスキュー。このモヤモヤ、どうすれば解消できる?

 専門家監修 2017/10/17更新
パパも読んで! 産後のママの心をレスキュー。このモヤモヤ、どうすれば解消できる?

川島産婦人科医院 院長 生駒美穂子先生 日本産婦人科学会認定医。アロマセラピー学会認定医。東京警察病院を経て、出産を機に実家である川島産婦人科で副院長を経て昨年より院長となる。女性の心と体をこまやかな視点からケアしてくれる大人気の先生です。医院では月に2回アロマセラピー外来も受け付けており評判です。

気分が落ち込んだり、自分のことを必要以上に責めてしまったり。「最近ずっと、気持ちがモヤモヤしている……」と感じたら、もしかしてそれはママの心がSOSを出しているのかもしれません。ママたちの体験談とともに、ドクターからのアドバイスをお届け。パパや周囲の人たちもいっしょに、ママの心をレスキューしてください。

ケース1 夫への不満

育児の手順にイライラ。産後3カ月に不満が爆発(Kさん/女の子・9カ月)

産後3カ月のころ、夫のおむつ替えや寝かしつけの仕方など、ちょっとした手順に私がイライラ。私がラインで連絡したことに対して返信がなく、翌朝そのことをチクチク言ったら、お互いの不満が爆発。そのとき、夫から「ミスをするとすぐマイナス点をつける」と言われ、育児に協力してくれている夫に対して感謝の気持ちを忘れていたことに気づきました。それ以来、よいところを見るようにし、私の感情の起伏も落ち着きました。

ケース2 自信の喪失

どうして泣きやまないの? 実家の母にSOS(Tさん/女の子・7カ月)

産後2カ月間は実家で過ごし、自宅に帰って2日目のこと。朝からおっぱいをあげてもあやしても娘が泣きやまず、いままでにない強い泣き方にぐあいが悪いのかとうろたえました。不安で私も泣きながら授乳。実家の母にSOSの電話をすると駆けつけてくれ、「お母さんの不安が伝わったのよ。おおらかに構えていれば安心するよ」という母の言葉にホッ。それ以降は、何があっても私が安心させてあげないと、と思うようになりました。

ケース3 がんばりすぎ

まさかの「産後うつ」の診断。処方された薬で改善しました(Aさん/Kちゃん・1才6カ月)

産後6カ月ごろ、食欲不振で1カ月で体重が5キロ減。そのころは育児に必死で「何が楽しいんだろう」と電池切れのように気分が落ちる日が続いていました。その後、産婦人科で「産後うつ」と診断。まさか自分がなるとは、の思いでした。
授乳に影響のない漢方薬と軽い安定剤を服用し始めると、劇的に食欲が戻り、少しずつ育児に前向きになれるように。少しでもおかしいなと思ったら、早めに相談に行ったほうがいいと思います。

ドクターのアドバイス①ママは自分を責めないで!

まじめで努力家のママは、つい自分を責めたり、罪悪感を抱いたり、どうして私ってダメなママなんだろうと自分を情けなく思う傾向があります。決してママのせいではなく、赤ちゃんもちゃんと育ってくれているので、ひとりで抱え込まず、いまの気持ちを誰かに聞いてもらいましょう。

◆パパや周囲の人はどうする?◆
ママたちは自分を責めながら、パパに対しても不満があるはず。でも「育児は私がやらなくちゃ……」とひとりで抱え込もうとしています。気持ちを口に出せないままため込んでしまうと、赤ちゃんとひきこもるようになることも。どうか声なきママの叫びに気づいてあげて。

ドクターのアドバイス② 完璧な人なんていない! がんばりすぎないことが大事

子育て中のママは、赤ちゃんのお世話に追われ、毎日クタクタ。でも、パパにはおいしい食事を作らなきゃ、赤ちゃんにももちろん、手作りの離乳食を作って、家もすみずみまできれいに……。完璧主義のママは、こまかいところにまでこだわりすぎてしまうことがありますが、休む間もなくフル回転していたら、ガス欠になってあたりまえ。育児は信頼できる人とみんなでするもの。完璧な人なんていません。息抜きの時間をつくりましょう。

◆パパや周囲の人はどうする?◆
イクメンという言葉がどれだけ浸透していても、家事も育児もママがやって当然だと思っているパパがまだまだ多いようです。ゴミ出しをする、食器を洗う、休みの前日は夜中のミルク作りをするなど、なんでもいいから家事や育児を分担して。がんばりやさんのママは「がんばって」と励ますと、よけいにがんばってしまう傾向が大。それよりも「いつもありがとう」と感謝の気持ちを、ちゃんと言葉に出して伝えることが大切です。

ドクターのアドバイス③ 無理をせず、専門家の受診も視野に

ママ自身がつらいと感じたときは無理せず、専門家の受診も視野に入れて。かかりつけの産婦人科医に精神科を紹介してもらったり、心療内科や精神科を直接受診してもOK。保健所や各都道府県と政令都市への設置が義務づけられている精神保健センターでも相談や援助などを行っています。

◆パパや周囲の人はどうする?◆
産後うつも重症になると、死がちらついてしまうもの。その前になんとか救わなければいけませんし、治療も必要です。まずは夫婦でコミュニケーションをとりましょう。ママ自身は病気と思いたくないでしょうが、「こんな病院があるから、いっしょに行こう」などパパからも誘ってあげて。

出典 :Baby-mo(ベビモ) 2017年01月冬春号※情報は掲載時のものです

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