かぜを予防する食材ってある? 赤ちゃんの免疫力をUPする3大原則

 専門家監修 公開日:2017/01/23
かぜを予防する食材ってある? 赤ちゃんの免疫力をUPする3大原則
監修
渋谷紀子先生
総合母子保健センター愛育クリニック

かぜや感染症予防への意識が高まる冬は、除菌や保湿など、さまざまな予防対策をしているママも多いはず。それと同時に心がけたいのは、赤ちゃん自身の免疫力をアップさせること。食事、睡眠、保湿の3つを柱にした、「病気に負けない体づくり」をドクターが教えてくれました。

1 「予防」の食材にとらわれず、バランスよく食べる

よく言われる「風邪予防」などの食材は、実は科学的根拠がないものがほとんど。バランスよく栄養をとることが一番です。

◆ヨーグルト・納豆・みそなど→プロバイオティクス……感染症減少の報告あり

乳酸菌、納豆菌などの善玉菌(プロバイオティクス)は腸内環境をととのえ、細菌を抑制する効果があるといわれています。まだまだ研究途上です。

◆肉・魚・チーズ→亜鉛……かぜ予防の臨床結果あり

亜鉛を積極的にとると、かぜになる回数が減ったり、ひいている期間が短くなるという研究結果があります。

◆フルーツ・野菜→ビタミンC……十分な科学的根拠なし

かぜのときにとるイメージが強いですが、実は科学的根拠はなく、かぜやインフルエンザへの有効性には賛否があります。

◆ニンニク……十分な科学的根拠なし

スタミナアップや疲労回復の食材として病気予防のイメージがありますが、残念ながら研究成果はありません。

◆ハチミツ……「せき止めによい」とされています

のどの殺菌効果と保護効果から、「せき止めによい」という報告があります。赤ちゃんに与えるのは1才以上にしましょう。

2 何はともあれたっぷり眠る

病原体への抵抗力を低下させるのが、夜ふかし。軽いかぜ症状なら、ぐっすり眠ることが回復への第一歩です。就寝、食事の時間は毎日できるだけ同じにするようにして、生活リズムをととのえて。

3 皮膚を清潔&保湿してバリア機能を高める

予防対策として忘れがちなのが、肌のケアです。うるおっているとバリア機能が保たれ、病原菌のつけ込むスキがありません。おふろ上がりの保湿ケアは欠かさずに。

感染予防にまつわる素朴なギモン

Q 薄着と厚着、結局どちらがいいの?

赤ちゃんにとって厚着は動きづらく、冬でもあせもができる原因になります。ただ、本当に寒いときはあたたかい格好を。秋から薄着でならしているなら、冬も薄着で通してもいいでしょう。

Q インフルエンザの予防接種は1才からしか受けられないの?

6カ月から可能ですが、1才未満の場合、接種をしても抗体がつきにくいため、あまり効果がないといわれています。すでに集団生活に入っていて心配なら、打っておくのもいいでしょう。

Q 任意接種で高額なロタワクチンを打ったほうがいい?

接種してもかかる場合もありますが、接種しない場合と比べると明らかに症状が軽くすみます。高額なのがネックですが、集団生活に入っているなら打っておいたほうが安心です。

Q 子どもにマスクをさせると予防になる?

マスクをしても完全に密閉できないので、病原体をブロックする効果は期待できません。ただ、のどの湿度を保てるので、大人も子どもも乾燥するこの時期のマスクはおすすめします。

赤ちゃん自身の力で病気を乗り越えていくために

病原体が体に入ってきても、それと闘って排除するのが免疫システムです。赤ちゃんが自分の力で病気を乗り越えていくために、生活習慣から免疫力を高めたいもの。基本は、たっぷりの睡眠と栄養バランスのいい食事です。また、スキンケアで肌のうるおいを保つことも、全身の免疫力を高めるともいわれています。

出典 :Baby-mo(ベビモ) 2017年01月冬春号※情報は掲載時のものです

監修
渋谷紀子先生
総合母子保健センター愛育クリニック
東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院、山王病院、NTT東日本関東病院などの勤務を経て、現職。専門は小児アレルギー。私生活では四女の母でもある、やさしくパワフルなドクターです。

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