かぜを予防する食材ってある? 赤ちゃんの免疫力をUPする2大原則【小児科医監修】

 専門家監修
公開日:2017/01/23
更新日:2019/07/05
かぜを予防する食材ってある? 赤ちゃんの免疫力をUPする2大原則【小児科医監修】
監修
渋谷紀子先生
総合母子保健センター愛育クリニック

この記事は、赤ちゃんのかぜ予防についてまとめたものです。特にかぜひきさんが増える冬、赤ちゃんの免疫力をあげるためにできることはなんなのでしょうか?

かぜや感染症予防への意識が高まる冬は、除菌や保湿など、さまざまな予防対策をしているママも多いはず。それと同時に心がけたいのは、赤ちゃん自身の免疫力をアップさせること。食事、睡眠の2つを柱にした、「病気に負けない体づくり」をドクターが教えてくれました。

原則1 ◆「予防」食材にとらわれず、バランスよく食べる

よく言われる「かぜ予防」などの食材は、実は科学的根拠がないものがほとんど。バランスよく栄養をとることが一番です。

◆ヨーグルト・納豆・みそなど→プロバイオティクス……感染症減少の報告あり

乳酸菌、納豆菌などの善玉菌(プロバイオティクス)は腸内環境をととのえ、細菌を抑制する効果があるといわれています。ただ、プロバイオティクスは、どんな菌株をどんな人に飲ませればいいのかなど不明な点が多く、まだまだ研究途上です。

◆肉・魚・チーズ→亜鉛……かぜ予防の報告あり

亜鉛を積極的にとると、かぜになる回数が減ったり、ひいている期間が短くなるという研究結果があります。

◆フルーツ・野菜→ビタミンC……十分な科学的根拠なし

かぜのときにとるイメージが強いですが、実は科学的根拠はなく、かぜやインフルエンザへの有効性には賛否があります。

◆ニンニク……十分な科学的根拠なし

スタミナアップや疲労回復の食材として病気予防のイメージがありますが、残念ながら研究成果はありません。

◆ハチミツ……「せき止めによい」とされています

のどの殺菌効果と保護効果から、「せき止めによい」という報告があります。赤ちゃんに与えるのは1歳以上にしましょう。

原則2 ◆何はともあれたっぷり眠る

病原体への抵抗力を低下させるのが、夜ふかし。軽いかぜ症状なら、ぐっすり眠ることが回復への第一歩です。

就寝、食事の時間は毎日できるだけ同じにするようにして、生活リズムをととのえて。

ほかにも、こんなことを心がけて

丈夫な体をつくるのに、「すぐに効く!」「絶対確実!」な方法はありません。バランスよく食べ、早寝早起きを心がけてしっかり眠りましょう。日ごろから、次のようなことも心がけるといいですね。

部屋の環境を整える

特に冬は空気が乾燥してかぜの病原菌が活動しやすくなります。暖房だけでなく、適度な湿度も保ちましょう。気道を潤し、病原菌へのバリアをつくることにもなります。

皮膚の清潔&保湿を心がける

肌がうるおっているとバリア機能が保たれ、病原菌が肌を通して体に入りにくくなります。おふろ上がりなどにはぜひ、保湿クリームなどで赤ちゃんの薄い肌を保護してあげてください。

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感染予防にまつわる素朴なギモン

薄着と厚着、結局どちらがいいの?

赤ちゃんにとって厚着は動きづらく、冬でもあせもができる原因になります。ただ、本当に寒いときはあたたかい格好を。秋から薄着でならしているなら、冬も薄着で通してもいいでしょう。

インフルエンザの予防接種は、1歳からしか受けられないの?

6ヶ月から可能ですが、1歳未満の場合、接種をしても抗体がつきにくいため、あまり効果がないといわれています。すでに集団生活に入っていて心配なら、打っておくのもいいでしょう。

 任意接種で高額なロタワクチンを打ったほうがいい?

接種してもかかる場合がありますが、接種しない場合に比べると明らかに症状が軽くすみます。高額なのがネックですが、集団生活に入っていたり、きょうだいがいて感染の機会が多いようなら打っておいたほうが安心です。接種料金を公費で助成してくれる自治体もあります。

子どもにマスクをさせると予防になる?

マスクをしても完全に密閉できないので、病原体をブロックする効果は期待できません。ただ、のどの湿度を保てるので、大人も子どもも乾燥する冬期のマスクはおすすめします。

出典 :Baby-mo(ベビモ) 2017年01月冬春号※情報は掲載時のものです

監修
渋谷紀子先生
総合母子保健センター愛育クリニック
東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院、山王病院、NTT東日本関東病院などの勤務を経て、現職。専門は小児アレルギー。私生活では四女の母でもある、やさしくパワフルなドクターです。

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