赤ちゃんの肌トラブル。ステロイド剤ってこわくない? 副作用と正しい使い方

コラム
公開日:2017/01/18
赤ちゃんの肌トラブル。ステロイド剤ってこわくない? 副作用と正しい使い方

赤ちゃんの肌トラブルが起きやすい冬。病院で処方される「ステロイド剤」は炎症やかゆみに効果的な塗り薬ですが、「赤ちゃんの肌には刺激が強いのでは?」「使うとかえって肌トラブルが悪化する」など、何となく怖いイメージを持っているママもいるはず。ステロイド剤ってどんな薬なのか、副作用や正しい使い方をふくめドクターに教えていただきました。

長期・大量に使うと皮膚が薄くなるなどの副作用も

乳児湿疹やアトピー性皮膚炎などに処方される塗り薬に「ステロイド剤」があります。ステロイドとは、副腎で作られる「副腎皮質ホルモン」のこと。このホルモンには、炎症や免疫を抑える、血圧を上げる、骨や筋肉の形成を促す、などの作用があります。これを人工的に合成したのがステロイド剤。ステロイドの塗り薬は、炎症の原因物質に働きかけてかゆみや赤みを抑えてくれますが、副作用をこわがる人もいるようです。

では、ステロイド剤の副作用とはどのようなものでしょうか。飲み薬や点滴のステロイド剤には、高血圧、緑内障、骨粗しょう症などの副作用があることが知られています。塗り薬は局所的に使うため、このような副作用はありません。が、長期・大量に使うと皮膚が薄くなったり、カンジダなどの皮膚感染症にかかりやすくなったりすることがあります。

正しく使えば短期間で症状を改善できる

もともと体内で作られているステロイドは、生きていくのに必要なホルモンです。これを医療的に利用するステロイド剤は、正しく使えばとても有効な薬。安全性も科学的に証明されています。皮膚が薄くて薬の吸収がいい赤ちゃんには、効き目のおだやかなものを短期間(1~2週間)使うのが基本です。

どんな薬にも多かれ少なかれ副作用があります。ステロイド剤だけをことさらにこわがることはありません。ステロイド剤は大変よい薬ですから、医師の指示どおりに使ってまず症状を抑えましょう。症状が落ち着いてきたらステロイド剤をやめてスキンケアに切り替え、肌のバリア機能を回復させていきます。ステロイド剤を塗る量が少なかったり、やめるタイミングが早すぎたりすると何度もぶり返すことになるので、自己判断せずに医師の指示を守りましょう。

ステロイド剤の副作用

●塗り薬……皮膚が薄くなることがある、皮膚感染症にかかりやすくなる
●飲み薬……高血圧、緑内障、白内障、骨粗しょう症などを起こすことがある

赤ちゃんには、効き目のおだやかなものを1~2週間使うのが基本

●かゆみのある炎症に1~2週間を目安に指示どおり塗る→●炎症がおさまり、かゆみが消える→●ステロイド剤は使わず、毎日のスキンケアでよい状態をキープする

肌をかきむしると炎症は悪化します。ステロイド剤は、いわば緊急処置。強いかゆみをともなう炎症を抑えるために、指示どおりに使います。症状が改善されたら。「清潔・保湿・低刺激」のケアでよい状態をキープします。

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お話/宮下クリニック院長 宮下守先生
昭和大学医学部卒業。同大学大学院修了。東京労災病院小児科部長、昭和大学医学部小児科講師などを経て、宮下クリニックを開院。ていねいな説明と診察で、ママたちからの信頼が厚い先生です。
出典:Baby-moより
※情報は掲載時のものです

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