佐藤純さん なかなか言葉が出ない息子。悩みも不安もひとりで抱えていた初めての子育て。 ~mama’s LIFE Vol.3 第2回~

佐藤純さん なかなか言葉が出ない息子。悩みも不安もひとりで抱えていた初めての子育て。 ~mama’s LIFE Vol.3 第2回~

連載 MAMA'S LIFE Vol.3〜佐藤純さん〜

8才の男の子と5才の女の子、2人のお子さんを育てながらモデルとして活躍を続ける佐藤純さん。ご本人のインスタグラムの投稿からは、とっても幸せな毎日が想像できますが、初めての子育ては不安に押しつぶされそうになる日々だったそう。子どもが成長した今だから言えること、感じていること、そしてお子さんへの思いをお話ししてくれました。

小学生のお兄ちゃんは、人なつっこい愛されキャラ

現在小学2年生のお兄ちゃんは、社交性があり、誰とでもすぐに仲良くなれてしまう明るい性格。今年の夏はこんな出来事があったそう。

「スーパーへ連絡帳を買いにいったときのことなのですが、息子がお友達のお母さんと思われる人と話をしていたんです。私はその方と初対面だったのですが、夏祭りのときに息子とその方は会ったことがあるようで。どうやらその方のお子さんが、夏祭りで靴をなくし、それを息子が一緒に探したらしいんです」

ちなみに、その靴をなくしたお子さんと佐藤さんの息子さんは、名前もお互いに知らないような存在。でも年齢が同じくらいの子が困っている様子を見て、いてもたってもいられなくなったのだとか。

「ずいぶん探しても靴は見つからず、『また明日探すから大丈夫だよ』とお母さんが息子に声をかけてくれたようなのですが、息子は『簡単にあきらめちゃダメだ!』ってひとりで探し続け、ついに靴を見つけたそうなんです。お母さんがお礼を言いたくて名前をたずねたら、息子は『名乗るほどのものではありません、じゃあね!』って去っていったって(笑)。『だから偶然会えて嬉しかったんです』と言ってくれて、母としても心があったまるようなほのぼのエピソードでした」

私、全然できていない。誰にも相談できず、どんどん自分を追い詰めた

 

そんな、人なつっこくて優しい男の子に育っているお兄ちゃんですが、赤ちゃんのころの子育てでは、大変なことやつらい思いをしたこともたくさんあったようです。

「赤ちゃんのころはその場その場が大変で、『これがいつまで続くの……』と、一生このままだと思っていました。育児書もたくさん買って、すみからすみまで読んで勉強しましたが、読めば読むほど『私ダメだ、できていない』ってつらくなるんです。雑誌などに載っている、同じくらいの月齢の子のお母さんの子育て風景を見ていると、どんどん落ち込んでしまって。『こんなにきちんとできない』と、自分の育児に対して不安が増していきました。

今思えば、当時はママ友のような相談相手がいなかったんです。妊娠中は最後までつわりが続いたので、妊婦仲間ができるようなきっかけを作れず、産後もママ友をどうやって作っていいのかわからないまま。近所の公園へ行けば、そこにはすでにママ友の輪ができていて、どうしてもそこへ飛び込む勇気を持てないんですね。公園で遊ぶときは、息子と車で遠いところまで行くこともたびたびでした。独身時代からの友達にも同じくらいの時期に出産した子はいなくて、何かを相談するなら姉か母。でも家族だと相談しづらいこともあったりして、産後数年はいつも壁にぶちあたっている感じでした」

なかなか言葉が出ない息子。不安と心配で心がはちきれそうな毎日

初めての育児に対する不安を抱えながらも、日々子育てに奮闘した佐藤さん。とにかく毎日走り続け、お兄ちゃんは2才に。しかしほっとしたのもつかのま、新たな壁が佐藤さんの前に立ちはだかりました。

「息子は2才くらいまで『ワンワン』などの単語も言えず、言葉が出るのが遅いなぁとは思っていたんです。2才健診で言葉の発達を確認したときもしゃべることができず、そのあと別室へ案内されました。『もしかしたら何かあるかもしれませんので』と、発育センターのような施設へ行くようすすめられ、『それって、うちの子に障害があるということですか?』と何度も聞いたのですが、ハッキリしたことは言ってはくれないんですね。不安が増して、そのときも本などでできる限り情報を集めましたが、『どれもうちの子にあてはまっている気がする……』と、調べるほど考えが悪い方向へ進んでいくんです。結局、3才になって言葉が出るようになりましたが、それまでは夫婦で毎日暗い顔をしていました」

今となっては「ただ言葉が出るのが遅かっただけ」だと思えるものの、そのころは「男の子は言葉が出るのが遅いから大丈夫だよ」という周囲の言葉も全然入ってこなかったほど追い詰められていた佐藤さん。だからこそ、お兄ちゃんの成長を感じられる嬉しさはひとしおなのだとか。

「勤労感謝の日に私と主人それぞれに、息子が手紙をくれたんです。お父さんには『お休みの日に遊びに連れて行ってくれたね』と書いてあって、私には『いつも笑っているのが幸せだったよ』って過去形なんですけど(笑)、そうメッセージをくれました。それを読んですごくほっとしたんです。私はいつも息子をしかってしまっていると思っていたけれど、子どもからすると、笑顔のほうが増していたんだなって感じられたのも嬉しかったし、こんなふうに思えるように成長したんだなって」

ママ友の存在って大きい。ひとりでも相談できる相手がいるとラクになります

今ではたくさんのママ友に支えられているという佐藤さん。ずっとひとりで悩んでいたからこそ、その大切さを実感しているといいます。

「ママ友の存在は私のなかですごく大きくて、子育てにおいてもママ友たちに助けられている部分が大きいんです。新しい世界が広がったのは子どもたちがいたからだし、たくさんの縁を繋いでくれたのも子どもたち。息子が赤ちゃんのときも、もっと児童館などでママ友と交流すればよかったなって思います。産院や自治体で行われる妊婦の集いにも参加してお友達を増やしていれば、もっとラクだったかなって。これから出産される方もママこれから出産される方もママも、どんどん友達を作って悩みを相談できる人を見つけてほしいです。同じような悩みがあるママ同士、『うちなんてこんな感じだから大丈夫』って言えたり『すごくわかる、わかる』ってお互いを励ましたりもできますから。ママも子どもも幸せで、楽しんで子育てができるのが一番だから、ひとりで悩みを抱えないでほしいなと思います」

第3回へ続きます

撮影/羽田徹(biswa.) ヘア&メイク/加藤雄介(GRAST) 取材・文/長澤幸代

PROFILE
佐藤純さん
15才のときから雑誌『Lemon』の専属モデルとして活動し、その後『with』の専属モデルをつとめる。自然体の美しさで多くの女性から支持され、趣味は「カート」「ドライブ」などアクティブな一面も持つ。2008年に長男を出産、2011年に長女を出産。現在も『VERY』をはじめ、CMやトークショーなど活躍の幅を広げている。
佐藤純さんオフィシャルブログ公式インスタグラム

この連載について

MAMA'S LIFE Vol.3〜佐藤純さん〜

これまで数々のファッションページを飾り、産後もなお輝きを放ち続ける憧れのママ。華やかな育児ライフを送っているように見えても、その陰には多くの努力や涙が。「mama’s LIFE」3人目は、15才でモデルデビューし、2児の母となった今もなおファッション誌を中心としてCMなどで活躍を続ける、モデル佐藤純さんが登場! 8才と5才のお子さんのママとして、これまでの育児ライフを赤裸々にお話しくださいました。

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