EMIさん「ドキドキして臨んだお産は、緊急帝王切開に。でも本当の試練はそのあとだった!」~mama’s LIFE Vol.2 第1回~

EMIさん「ドキドキして臨んだお産は、緊急帝王切開に。でも本当の試練はそのあとだった!」~mama’s LIFE Vol.2 第1回~

連載 MAMA'S LIFE Vol.2〜EMIさん〜

モデルとして雑誌やテレビで活躍するあのママの、育児の本音に迫る連載「mama’s LIFE」。鈴木サチさんに続きおふたりめは、EMIさんが登場! 「non-no」をはじめ、「mina」「Soup.」など多くのファッションページを飾ってきたEMIさん。現在は2才の女の子の子育てとモデル業を両立する、忙しい日々を送っています。悩んで立ち止まって、また進んで……。そんなママライフでEMIさんが感じていること、大切にしているものって? 第1回目は、緊急帝王切開でのお産を振り返っていただきます。

いよいよ明日は出産……。ドキドキのなか自体は思いもよらぬ方向へ

2014 年の夏に第一子を出産したEMIさん。妊娠中はこれといった大きなトラブルもなく、いたって順調。一時、糖質制限があったものの、安定したマタニティライフを送っていたそう。ところが、いよいよ出産間近になったある日、想定外の出来事が起こります。

「予定日2週間前の健診で、先生から『羊水が少なくなってきている』と言われたんです。おなかの赤ちゃんが結構大きく育っていたのもあり、入院し促進剤を使って出産することになりました。健診の数日後には入院し、その翌日にはお産の予定。臨月に入ってからは『いつ陣痛が来るかな』とドキドキしていたのですが、「お産はこの日」と決まったらそれはそれで緊張して。入院したときも『明日お母さんになるんだなぁ』って病室でソワソワしていました」

無事に生まれてくれたら何でもいい。母として覚悟を決めたお産

翌日、お産直前の診察を受けたEMIさん。しかしそこでもまた、思いもよらないことが。触診後、出血が止まらなくなってしまったのです。

「子宮の近くにある血管から出血したようで、自然分娩でのお産は危険だという先生の判断で緊急帝王切開での出産になりました。自然分娩でのお産シミュレーションは何度もしていたけれど、帝王切開でのお産についての知識はまったくナシ。どんなことが行われるのかもわからず、とにかくパパ(ご主人)に電話をしました」

そのときご主人は、出張を終えてちょうど家に帰ってきたところ。準備をしてEMIさんの待つ病院へ行こうとしていた矢先、EMIさんから「帝王切開での出産になるみたい」と電話を受け、猛ダッシュで病院へ直行したそうです。

「あわてて病院に来て、すぐ帝王切開の同意書にサインをして。パパもおなかを切るということがどれだけの手術なのかわからないし、先生に『大丈夫なんですか。帝王切開は安全なんですか』と何度も何度も聞いていて。かなり動揺していたと思います。私も不安だったけれど、『ちゃんと生まれてくるなら、自然分娩でも帝王切開でもかまわない』って、そのときはもう肝が据わっていたんですね。だから、どちらかというと私のほうが冷静だったかも(笑)」

ご主人は手術室のとなりの部屋で待機し、間もなくして帝王切開でのお産がスタートします。想像していた自然分娩での出産にくらべ、実際のお産は本当にあっという間だったそう。

「手術が始まってから出産まで、すごく早かったですね。赤ちゃんが出てくる前に、『もう少ししたらおなかを押すからね、そうしたら赤ちゃん生まれるよ!』と先生に言われ、『おなかを押すって何? どんな感じ?』と思ったのもつかの間、ぐぐぐーっておなかを押されたあとすぐ、赤ちゃんの産声が聞こえました。生まれたとき、一瞬だけ顔を見ることができましたが、とっても不思議な気持ちでした。私にとってはおなかを押された感覚が、出産の感覚なんだなぁ…って」

緊急帝王切開になったものの、無事にお産を終えたEMIさん。産後の処置を終え、病室に戻るまでにご主人とも話をすることができ、ひと安心。しかしほっとしたのもつかの間、「実はここからが大変だった」といいます。

「出血量がだいぶ多かったようで、とにかく貧血がすごかったんです。産後は、氷点下のもと裸で寝かされているような感覚になるくらい、とにかく寒くて震えていて。お産はちゃんと終えたけれど、今度は自分の体がどうなってしまうのかという恐怖心がありました。看護師さんがベッドに電気マット入れてくれたりしましたが、こうなるのは帝王切開のお産では普通なのかもわからないし、不安でしたね」

産後の痛みに耐え、お産から3日後に初授乳!

帝王切開は麻酔をして行うため、出産自体の痛みはほどんどないもの。ただ帝王切開を経験したママのなかには、麻酔が切れたあとの痛みがとてもつらかった、という人もたくさん。EMIさんもそんなひとりでした。

「陣痛を乗り越えての出産ではないけれど、帝王切開でもお産はお産。それをクリアした!という喜びはあったんですけど、麻酔がきれてからの激痛がもう……。どう表現していいのかわからないのですが、とにかく痛かった……。同時に子宮の収縮も始まっているので、その様子を看護師さんが夜通し2時間おきくらいに確認しにくるんですね。またこれが試練で、おなかの傷のある部分を押されるのがものすごく痛くて痛くて。「コンコン」って、看護師さんがドアをノックする音がすでに恐怖でした(笑)。意識はもうろうとしていたけれど、そこだけはハッキリ覚えています。

そんな一夜を乗り越え、翌日の夕方にはもう、ベッドから立ち上がって歩いていたというEMIさん! 体の回復を見ながら、お産の3日後に赤ちゃんに母乳をあげることができました。

「それまでは母乳をあげられるような状態ではなく、自分の体の回復に集中するのがやっと。母乳をあげたときはうれしかった半面、うまくできず戸惑いもありました。夜は赤ちゃんを預かってもらっていたのでなかなか1日を通してお世話ができず、これでいいのかな、という心配もありましたが、看護師さんから『入院最終日に、一日同室ができればいいですよ』って言われて少し安心しました」

入院最後の1日は赤ちゃんと同室で過ごし、母子ともに無事退院。里帰りはせず、病院からそのまま自宅へ帰宅し、ご主人との二人三脚での育児ライフがスタートしました。「帝王切開でのお産も、ひとつの立派なお産。何よりも大切なのは、赤ちゃんが無事に生まれることだから」というEMIさん。現在妊娠中のプレママたちへは、こんなメッセージを贈ってくれました。

「みんな出産は不安だと思うんです。産むだけじゃなく産後のことも不安で、『私に育児ができるのかな』って心細くなったり、『私が親としてしっかり育てなきゃいけないんだ』って自分にプレッシャーをかけてしまったり。でも、産んだらやっぱり心身ともに母親になっていくし、旦那さんは父親になっていく。母性や父性って自然と芽生えてくるものだし、あんまり心配しなくてもいいよって言いたいけれど、それでも不安ですよね。育児に関してもそうだけど、今できるベストのことをしていれば大丈夫! だから1日1日を大切にしてくださいね」

第2回へ続きます

撮影/松木潤(主婦の友社写真課) ヘア&メイク/MAKI(P-cott)

取材・文/長澤幸代

この連載について

モデルとして雑誌やテレビで活躍するあのママの、育児の本音に迫る連載「mama’s LIFE」。鈴木サチさんに続きおふたりめは、EMIさんが登場! 「non-no」をはじめ、「mina」「Soup.」など多くのファッションページを飾ってきたEMIさん。現在は2才の女の子の子育てとモデル業を両立する、忙しい日々を送っています。悩んで立ち止まって、また進んで……。そんなママライフでEMIさんが感じていること、大切にしているものって?

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PROFILE
EMIさん
「non-no」の専属モデルをへて、「mina」「Soup.」「SEDA」など数々のファッション誌にて活躍。2014年夏に女の子を出産。現在は育児とモデル業を両立し、「nina’s」「mamagirl」などの雑誌に出演、活動の場を広げている。ブログは1日35万アクセス、インスタグラムのフォロワーは5万人を超え、多くのママからも支持を受ける。
EMIさんオフィシャルブログ公式インスタグラム
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