保育のプロが実践!トイレトレーニングでしていいこと・悪いこと

コラム
公開日:2016/12/17
更新日:2016/12/19
保育のプロが実践!トイレトレーニングでしていいこと・悪いこと

何度かトライしてもなかなかおむつがはずれない……と悩んでいるママたちのために、保育のプロである、保育士さんたちが実践するトイレトレーニングについてお話をうかがってきました。トイレトレーニングの準備と声がけで、やっていいこと・悪いことをご紹介。ママがよかれと思ってしていること、実はやってはいけないことだったなんてこともあるかもしれませんよ。

トイレは「気持ちのいい場所」と知ってもらいましょう

トイレの習慣がスムーズにつく子もいますが、時間がかかってしまう子もいます。残念なことに、「こうすれば大成功」という魔法のテクニックは存在しません。親にできるのは、適切なタイミングでの言葉かけと、トイレを楽しい環境にしていくこと。そして、トイレで出たときの「さっぱり感」を伝えていくことです。トイレに楽しさを感じれば、子どもも安心して挑戦を続けていけます。そしていつしか、トイレでするのが当たり前になっていくのです。

【準備】 

明るい、かわいい、いい香り! 子どもが大好きな場所にフルチェンジ

おむつのとれていない子にとって、トイレは「ちょっと特別な場所」であることが多いようです。なんとなく怖い、入ってはいけない場所のように感じている子もいます。子どものトイレデビューに合わせて、トイレを少し変えてみてはいかがでしょう。子どもの好きなキャラクターをトイレタンクに貼ったり、カバーや敷物を明るい色合いに変えたり、照明を少し明るくしたりしてみましょう。子どもは香りに敏感なので、芳香剤も見直すといいですね。トイレットペーパーは、ウォールポケットに1回分ずつたたんだものを入れておきましょう。そのうち、「ここはハナちゃんのトイレ!」と思えるようになりますよ。

p91

【トイレに誘う】

言葉かけは「何かを始める前」がベストタイミング。楽しみとトイレをワンセットに

「うちの子の排尿間隔は2時間だから、2時間ごとにトイレに連れていこう」と親は考えがちです。でも子どもは、遊びに夢中だったり、テレビを観ていたりすると、トイレに行きたいとは思えません。親だって、食事の途中に「ママ、おしっこ」と言われると、「えー?」と思いますよね。
トイレに誘うのは、タイミングがとても重要です。おすすめは、「何かを始める前」です。朝ごはんを食べる前、お散歩の前、お昼寝の前などなど。子どもの興味は、瞬間的に新しいことに切り替わるので、「散歩に行って、ワンワンに会おうね。じゃあ、その前にチッチしてから出発しようね」というように、次の楽しみとトイレをワンセットにしていくのです。
トイレの間隔は子どもによって違います。柔軟に対応しましょう。

k-3

トイレに誘うとき……これはやめよう!

無理強いする

「何時になったらおしっこさせなくちゃ」と親は思いますが、排尿間隔は時計時間では測り切れません。時間がきても出ないことは多いのです。連れていきたいときには、上手にその気にさせましょう。たとえば、トイレに飾ったキャラクターと同じ人形を使って『トイレに行こう』と誘ってみましょう。つられていっしょに来るかもしれません。

おどす・こわがらせる

ついついやりがちなのは、「ウンチが出ないと、おなかが痛くなっちゃうんだよ」とか「トイレに行かないと、夢にオバケが出てくるよ」など、子どもがイヤがることを持ち出してトイレに連れていくことです。子どもは怖がって言うことを聞くかもしれませんが、「自主的にトイレに行く」という本来の目的は果たせません。それに、うそはいつか通用しなくなるものです。

叱りつける

「なんで行かないの? この前もそれで失敗したでしょう!」とどなりつけてしまうと、ますますトイレに行くのがイヤになります。排泄は心の動きと関連していますから、恐怖や不安があると出にくくなってしまうものなのです。できるだけ安心させて、自分からトイレに行くよう導いてください。

お話/社会福祉法人あすみ福祉会理事・統括園長
 迫田圭子(さこだ けいこ)

1979年、社会福祉法人茶々保育園(埼玉県入間市)設立。園長として、18年間保育にあたる。1995年より、立正大学社会福祉学部において保育士養成教育に携わるかたわら、子育て支援センター「ベアリス」を開所するなど、大学キャンパス内での支援センターとして新しい試みを行う。1996年、茶々保育園の設立母体である、社会福祉法人あすみ福祉会理事長就任。2013年あすみ福祉会理事長を退任し、理事に就任。同時に、立正大学社会福祉学部教授を退任。現在は保育環境ソムリエとして、現場のスタッフの人材育成に力を注いでいる。著書に、改訂『保育所運営マニュアル』(中央法規)、『見る・考える・創り出す乳児保育』(萌文書林)など。また、ママ雑誌『Como』監修のほか、NHK『すくすく赤ちゃん』などテレビでも活躍。

出典:「自分でできる子」が育つ 茶々式しつけメソッド
 ※情報は掲載時のものです

51rpyeduvnl-_sx339_bo1204203200_

あなたにおすすめ

注目コラム