尾木ママ、「保育園育ちは愛情不足?」を完全否定! 子どもへの愛情は時間じゃない

コラム
公開日:2016/10/17
尾木ママ、「保育園育ちは愛情不足?」を完全否定! 子どもへの愛情は時間じゃない

保育園ママたち、心配しなくて大丈夫!「3才児神話」なんてもう古い

育休から仕事に復帰するときに、悩まないママはいないと思います。長いブランクで仕事についていけるか不安を抱くだけでなく、保育園に子どもを預け、子どもと離れる時間が長くなることで、愛情不足にならないか心配になるもの。また、祖父母から「3才まではママがそばにいて育てないと……」などと言われて落ち込んだママもいることでしょう。でも、そんな「3才児神話」の概念にとらわれなくても大丈夫。ママと離れていても、ママがきちんと子どもと向き合って愛情を注いでいれば、子どもはその愛情をしっかりキャッチします。

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ママとのお別れが悲しくて泣くのは、愛情が伝わっている証拠

子どもが保育園に慣れるまでは、個人差があるものの、朝のお別れで泣いてしまう子も少なくありません。とくに、手に負えないほどのイヤイヤ期がはじまると、ママの気持ちに余裕がなくなって「赤ちゃんのうちから預けていたから愛情不足では?」と後ろめたい気持ちになってしまうママもいることでしょう。でも、それは心配しなくて大丈夫。「ママとのお別れが悲しくて泣くのは、親子の愛着形成がうまくいっている証拠。子どもが泣いたらむしろ誇らしいと思っていいんですよ」(尾木ママ)

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保育園での出来事をちゃんと聴いてあげる時間をつくって

保育園ママは、仕事終わりにお迎えに行き、帰宅後は夕飯の支度などでバタバタとめまぐるしく時間が過ぎていきます。しかし、保育園での出来事を受け止める時間をつくってあげることも大切です。たとえ5分しか時間がとれなくても、ママに「うんうん」と話を聴いてもらったことで、子どもの心はしっかり満たされるのです。また、保育園では、集団生活の中で成長するわが子の姿を目にできるのも、保育園で過ごす醍醐味のひとつでもあるのです。保育園で生活することによって、保育士やお友だち、お友だちのパパやママなど、多くの人との関わりから学び成長することができるんです。

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子どもへの愛情は一緒にいる時間の長さに比例しない

保育園ママにお伝えしたいのは、短くても子どもと一緒に充実した時間を過ごすこと。一日中一緒にいても、ママがスマホばかり見て、子どもの相手をしないことだってあるでしょう。そんな状態では、ママと子どもの基本的信頼関係を築けません。大切なのは、一緒にいる時間の長さよりも“質”。一緒にいる時間が短いからこそ味わえる、濃密で愛情深い時間を大切にしましょう。子どもは、がんばっているママが大好き! 仕事が終わって、お迎えに行ったとき、ママを見つけて嬉しそうに走ってきたら、笑顔でギュっと抱きしめてあげましょう!

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お話/尾木直樹 教育評論家。早稲田大学卒業後、私立海城高校、東京都公立中学校教師として、22年間子どもを主役としたユニークで創造的な教育実践を展開、その後大学教員に転身。2003年に法政大学キャリアデザイン学部教授に就任。2012年4月からは法政大学教職課程センター長・教授に就任。主宰する臨床教育研究所「虹」では、所長として子育てと教育、メディア問題等に関する現場に密着した調査・研究に精力的に取り組んでいる。出典:『尾木ママの叱らずしつけ21のコツ』(尾木直樹/主婦の友社刊)イラスト/原あいみ(京田クリエーション)

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