産後の会陰の傷、治りをよくするには?

コラム
公開日:2016/09/13
更新日:2016/09/14
産後の会陰の傷、治りをよくするには?

無事に出産をしていよいよ育児ライフがスタート! とはいえ、新生児のお世話で忙しい産後1カ月目は、お産による体のダメージがまだママに残っている時期。会陰切開による傷の痛みや違和感に悩まされる人も少なくないようです。
会陰切開の傷の治りをよくするためにはどのようなことをすればいいのでしょうか? 産後1カ月は入浴しないよう指導されるので、会陰は冷えやすく血行が悪くなりがち。座浴もおすすめですが、手軽なのがオイルによる湿布。湿布した上にさらに蒸しタオルなどを当てて、温めるのもおすすめです。

傷の治りを助ける湿潤療法って?

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「湿潤療法」とはコットンにオイルをたっぷりつけてナプキンの上にのせて会陰に当てるケア方法。傷は乾かないようにしたほうが、筋繊維同士が早くくっつきます。オイルは妊娠中に会陰マッサージをしていた人はそのオイルでOKです。あらたに準備する人は、添加物などが入っていないオーガニックなどの高品質なオイルを選ぶと安心です。

産後の痛みを早く治すポイント

1 乾かさない
傷のなる表皮は乾いているとくっつきにくいもの。潤いを与え続けて。

2 温める
冷えると血行が悪くなり、傷の治りも遅くなります。腰回り全体を温めて。

3 体を休める
疲労は傷が治るための体力も奪います。スマホもできるだけ見ないで寝ているようにしましょう。

産後の会陰ケアQ&A

大きく切った場合、産後しばらくははれることもありますが、でこぼこした感じはやがておさまります。会陰縫合による産後の違和感などについて、先輩ママたちが感じることが多かった疑問を先生にお伺いしました。

Q 溶ける糸だけど抜糸したほうがいいのはどんなとき?

A 引きつれるような違和感が強ければ相談を
溶ける糸は皮膚の下にもぐった部分が溶けて吸収され、表面に出ているしばった部分が取れたりしますが問題ありません。引きつれる感じが産後1週間以上続くときは、抜糸したほうがラクになることも。医師に相談するようにしましょう。

Q 産後2週間たっても痛みがひきません。どうしたら?

A 緊張状態にあると痛みをより強く感じる場合も
表面の傷は2~3日でくっつき、1週間ほどたつと痛みも薄くなるはず。いつまでも痛いのは、奥の筋肉や神経が断裂していることも考えられます。また、産後の疲れや気持ちの面でストレスがあると痛みを強く感じやすくなります。周りの人に気持ちを話して、リラックスを心がけて。

会陰切開・縫合しないで産みたいと思っていても、お産は赤ちゃんとママの安全が第一。こればかりは思い通りにいくとは限りません。もし会陰切開・縫合することになった場合でも、産後の快適な育児生活のスタートのために会陰部の違和感などがあれば早めに医師に相談し、快適な産後生活が送れるようにしたいですね。

お話/
府中の森土屋産婦人科 院長 
土屋清志先生
済生会前橋病院産婦人科、大宮赤十字病院産婦人科などを経て、2010年開院。自然なお産をとても大切に考える先生。産院での会陰切開率は吸引分娩を除くと1%。


お産の家Be born 院長 
たつのゆりこ先生 
助産師、鍼灸師。大学病院の産科・新生児科勤務から自宅出産介助まで幅広い経験を持ち、イギリスでアクティブバースについても勉強。インドのアーユルヴェーダなども融合した自然なケアを行う治療室「Be born」を開設。明るくやさしい笑顔で産前・産後の女性を応援してくれる先生。
撮影/福村美奈(本誌写真課)
イラスト/河合美波出典:Pre-mo
※情報は掲載時のものです
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