妊娠線の予防、コツはたった2つ! メカニズムを知れば怖くない

妊娠週数が進んでおなかの大きさが目立ち始めてくると、気になるのが「妊娠線」のこと。そこで、妊娠線ができるメカニズムから効果的な予防法までを徹底研究! 自分でできる予防ケアを早めに始めて産後までキレイな肌をキープしましょう!
妊娠線はなぜできる? どこにできる?
まずは、どうしてできるのか、その仕組みを教えてもらいました。
おなかやバストの急激な成長によって皮下組織に亀裂が!
皮膚は、表皮、真皮、皮下組織という層からできています。妊娠が進み、おなかが大きくなるにつれて皮膚は引き伸ばされるわけですが、表面の表皮が伸びやすいのに比べ、真皮や皮下組織は伸びにくく、急激な伸びについていけなくなります。その結果、真皮や皮下組織に亀裂が生じ、皮膚表面に裂けたような線が生じてしまう……これが「妊娠線」です。 さらに原因はもうひとつあります。妊娠中は体内にステロイドホルモンというホルモンの分泌が増えるのですが、実はこのホルモンには肌の弾力を失わせる働きがあるのです。だからハリのない肌になってしまい、より亀裂が生じやすくなってしまう、というわけです。 妊娠線は、妊娠20週くらいから生じやすくなります。特にできやすいのはおなかで、おへそのまわりから下腹部まで。おなか以外にもバスト、太もも、ヒップなど、脂肪が増えるところにできやすいので、しっかりケアして予防しましょう。
妊娠線ができるメカニズム
皮膚は表面の「表皮」と、その下の「真皮」、さらに下の「皮下組織」からできています。おなかが大きくなると表皮は伸びますが、真皮や皮下組織の一部は伸びるスピードについていけず、亀裂が起こってしまいます。
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1 肌の弾力を保つ「保湿ケア」が大切
肌に潤いを与え、ハリのあるやわらかな状態をキープ! 妊娠中は肌の弾力がなくなり、さらにおなかが大きくなるにつれて皮膚は引き伸ばされるわけですから、より妊娠線ができやすい状態になっています。まずはしっかり保湿して肌の柔軟性を保ち、伸びやすい皮膚にすることが大切。妊娠線専用のクリームやオイルを使ってケアするのがおすすめです。 お気に入りのボディクリームなどでももちろんかまいませんが、妊娠線専用は妊婦さんの肌を考慮した成分配合で、保湿力がより高いのが魅力。上手に活用すれば肌の柔軟性が増し、美肌をキープすることができます。 妊娠線ができやすいおなかやバスト、太もも、ヒップなどにやさしくなでるように塗って、潤いをキープ。自分では見えにくいおなかの下側も忘れずに!
<これがカギ!> |
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*妊娠線予防のクリームやオイルを使ってしっかり保湿 |
*おなかはもちろん、バストや太もも、ヒップも忘れずにケア! |
2 急激に太りすぎない!「体重コントロール」
急激な体重増加は妊娠線にも高リスクです! つわりが収まる妊娠後期は、妊娠高血圧症候群などのリスクを下げるために体重の管理が必須です。 この管理は、妊娠線予防のためにも重要なのです。お腹が急に大きくなればなるほど、皮膚は急激に引き伸ばされます。じゅうぶんなターンオーバー時間がないまま引っ張られた皮膚細胞は、均一に成長できず凸凹に。これが妊娠線の元凶になるのです。つまり、じゅうぶんに保湿されて柔軟性を保った皮膚が、ゆっくり伸びていくのがベター。また、臨月は皮膚が下に引っ張られすぎないようにお腹を妊娠帯で支えるのもポイントです。 適切に体重を管理するには、まず食事のバランスを整えて暴食しないのが大切。つわりが収まって食欲が急激に増した場合は、低カロリーのものを選んで口にしたり、スープやおかゆなど満腹感を感じやすい食べ物を上手に利用してください。同時に、体に負担がかからない範囲で毎日近所を散歩する、家事をこなすなど、適度な運動も重要です。
<これがカギ!> |
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*バランスのいい食事を心がけ、食べすぎない |
*適度な運動で体重コントロール |
*妊婦帯を着用しておなかを支える |
お話/麻布ビューティクリニック 院長 片山聖子先生 皮膚科医、美容皮膚科医。都内大学病院などの勤務を経て、2008年に麻布ビューティクリニック設立。美容皮膚科医ならではの視点で、マタニティ&キッズ製品の開発も手がける。5才の男の子と3才の女の子のママ。 出典:Baby-mo(ベビモ)「妊娠線をつくらない!冬のスキンケア大作戦」 ※情報は掲載時のものです
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