妊婦検診で赤ちゃんの元気度がわかる

「おなかの赤ちゃん、元気に育ってる?」 そんなプレママのギモンにお答えします。不安がスッキリ解消! 今回のテーマは、妊婦検診。赤ちゃんの元気度をチェックするために、妊婦健診は必ず受け、「赤ちゃん中心の生活」にシフトする準備を!
■お話/瀬戸病院 田口彰則先生
「超音波検査」「NST」「胎動」などによって
赤ちゃんが元気かどうかを知ることができます
おなかの赤ちゃんの元気度を知る方法には、主に「超音波検査」「NST(ノンストレステスト)」「胎動」の3つがあります。
超音波検査では、赤ちゃんの大きさや羊水の量を測ったり、赤ちゃんの動きを見ることができます。妊娠初期は、腟にプローブという細い器具を挿入して超音波をあてますが(経腟超音波検査)、その後はおなかの上からあてます(経腹超音波検査)。
NST(ノンストレステスト)とは、妊婦さんが静かに横になった状態で、おなかにモニターをつけ、赤ちゃんの心拍とママの子宮の収縮状態を記録し、その波形を見ることで赤ちゃんの元気度を診断する方法。妊娠10カ月に入ったころから行います。
上記2つは妊婦健診でわかることですが、胎動は、ママが自分で赤ちゃんの元気度を確認できる方法です。胎動を感じ始める時期には個人差がありますが、20週前後が多く、経産婦さんのほうが早めに感じやすい傾向があります。最初は、夜眠りにつく前など、静かにしているときのほうがわかりやすいようです。妊娠中期以降には、活発に動くのが感じられて、ママが自分で赤ちゃんの元気度を知る方法として、胎動を利用した「テンカウント法」があります。これは、10回の胎動を感じるまでに、どのぐらい時間がかかったかをチェックする方法。施設によっては、「10回数えるのに2時間以上かかる場合は、念のため受診しましょう」と説明しているところもあるようですが、胎動は「絶対的」なものとはいえません。
胎動があれば、元気だと推測することはできますが、「胎動がないから元気ではない」とも限りません。たまたま赤ちゃんが眠っているのかもしれませんし、胎動を感じにくい人もいるため、「動いているのに感じない」こともあるからです。
「胎動を感じない」「胎動が減った気がする」など、心配なことがあれば、受診して相談しましょう。ただ、あまり神経質になりすぎず、胎動を「おなかの赤ちゃんを感じられる楽しみ」「ママとしての実感を育ててくれるもの」と考えるといいですね。
妊娠12週までは2週間に一度の健診で、経腟超音波検査。それ以降は経腹超音波検査を行います。
「赤ちゃんのためにできること」を考えながら
「女性」は少しずつ「母」になっていくもの
妊娠中に、ママがおなかの赤ちゃんの元気のためにできること。それは、妊婦健診を受けることです。健診には、赤ちゃんの元気度を確認するほかに、ママの体の状態や隠れた病気の有無などをチェックする目的もあり、健診を毎回きちんと受けるのはとても大切なことなのです。赤ちゃんが元気でいるためには、まずママが元気でいることが不可欠なのですから。
「体調もいいし、大丈夫」と自分の判断で行かなかったり、「1人目のときは何の問題もなかったから」と回数を減らしたりするのは禁物です。万が一のトラブルを早期発見し、対応するためにも、決められた回数を受診しましょう。
また、それまでの「大人中心の生活」から、「赤ちゃん中心の生活」へと少しずつシフトチェンジしていくことも大切です。朝型の規則正しい生活をする、栄養バランスのよい食事を心がける、適度に体を動かし体重がふえすぎないように気をつける、ストレスや疲れをためこまない、無理をしないなど、生活を見直し、必要なところは妊娠中から改善していきましょう。
女性は、妊娠しただけで母になっていくわけではないはず。妊婦健診を通しておなかの赤ちゃんの元気を確認して安心したり、胎動を感じて幸せな気持ちになったり、赤ちゃんのことを考えて生活を見直したり……、そういうことを日々積み重ねるうちに、少しずつ母になっていくのだと思います。妊娠はそのための期間だと考え、おなかの赤ちゃんといっしょに、元気に、成長していけるといいですね。
赤ちゃんが眠っていたり、ママの感じ方もさまざまだったり。神経質になりすぎずに楽しんで。
イラスト/ハセガワアヤ
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