【夜のおしっこ・おねしょ】起こす、しかるはNG! 乗り切りポイント6

昼間のトイレがじょうずにできているのに、「なかなかおねしょが卒業できない」というケースは少なくありません。ここでは、おねしょとサヨナラするためのポイントをご紹介します。そもそもなぜおねしょをしてしまうのかも、あわせて読んでみてください。
おねしょをしてしまうのはなぜ? 理由1●夜のおしっこの量が多い
子供は夜眠っている間に、大人よりもたくさんのおしっこがつくられます。膀胱の容量には限界があるので、それを超えればおしっこはあふれ出ます。これがおねしょです。
大人は、尿量を調整する抗利尿ホルモンが夜中に多量に分泌されますが、幼児期はそのホルモンが少なく、そのため夜のおしっこの量が多くなってしまうのです。成長によって、このホルモンが出てくれば、自然におしっこの量は少なくなり、おねしょも減るというわけです。
おねしょをしてしまうのはなぜ? 理由2●膀胱におしっこをためる力が弱い
おしっこをためてがまんする力が未熟なことも、おねしょの原因になります。たとえばママが日中1時間おきくらいに「おしっこに行こう」と神経質に促し続けていると、膀胱に少しおしっこがたまっただけで出すことが習慣に。すると、夜眠っている間も、ほんの少したまっただけでひんぱんにおしっこが出てしまうようになるのです。
膀胱のおしっこをためる力と、出すのをがまんする抑制機能を育てることも大切。昼間はほとんど自立できている子供なら、モジモジし始めても「もう少しがまんしてみよう」と、意識的にがまんさせることも必要です。
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おねしょ乗り切りポイント1●夜のおしっこはトレーニングできないと考えて
昼間のおむつがとれると、さあ今度は夜のおむつを、と思うママは多いはず。ただ、夜のおしっこに関しては、昼間のようにトレーニングはできないし、またトレーニングしたからといってとれるものではありません。
おねしょは、子供の能力や親のしつけとは関係なく、純粋に生理的な問題です。3歳の段階では、毎晩おねしょをする子どもは約2割くらい、ときどきする子は半分もいます。それが、5~6歳までに約97%の子が朝までおしっこをしないですむように。つまり、夜のおしっこはトレーニングとは無関係に、年齢が進むに従って自立していくものなのです。
おねしょ乗り切りポイント2●無理やり起こすのは逆効果!
夜中に子供を起こしてトイレに連れていけば、おねしょはなくなる。そう思っているママがいますが、これは大きな間違いです。夜中に子供をトイレに連れていったとしても、夢うつつの状態。布団の上でおねしょをするかわりにトイレでしているだけで、何の解決にもなりません。
そればかりか、かえって眠りのリズムを乱し、ぐっすり眠ることが大切な抗利尿ホルモンの分泌を不安定にしてしまいます。夜は子供をぐっすり眠らせてあげること。これがおねしょ卒業への何よりの近道です。
おねしょ乗り切りポイント3●おねしょをしても、けっしてしからないで!
おねしょをされると、布団やシーツの洗濯が頭をよぎって、ついイライラしがち。でも、おねしょは子供にはどうにもできないこと。子供自身は「しまった」と思って傷ついています。そこでしかってしまうと、子供はだんだんストレスがたまり、情緒不安定になってしまうことも。プレッシャーを与えず、ママはのんびりかまえていましょう。おねしょはママのしつけとも、子供の能力とも何の関係なく、待っていれば必ず自然になくなっていくものです。
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おねしょ乗り切りポイント4●パンツやシーツにひと工夫
布団や衣類がぬれてしまうと、洗濯やお手入れが大変。イライラして子供をしかったりしないためにも、予防策を工夫しましょう。
たとえば、夜はパンツを2~3枚重ねてはかせたり、眠ってからそっと布おむつを差し込んだり、トレーニングパンツやおねしょパンツを利用するのも◎。また、敷き布団をぬらさないように、古いバスタオルや毛布を子供の腰に巻いたり、敷き布団の上にビニールや毛布を敷くなどの方法でガードするのもいいでしょう。おねしょシーツ(防水シーツ)は通気性もよく肌ざわりもいいので、愛用しているママが多いようです。
おねしょ乗り切りポイント5●水分、塩分をじょうずにコントロール
寝る前にコップ1杯の水を飲んだとしても、おねしょに影響することはほとんどありません。ただ、習慣的に水分をがぶ飲みしていたり、おねしょの量があまりに多いときは、朝や昼に与える水分の量を多めにし、夕方から少なくするというようなコントロールをしてもいいでしょう。
また、意外に大切なのが、料理の味つけ。塩分が多い食事をとると、その塩分を排泄するために、おしっこの量がふえます。またしょっぱい料理を食べると、いっそう水分を欲しがることにも。子供の食事は、塩分控えめが基本です。
おねしょ乗り切りポイント6●生活リズムを規則正しく
早寝早起きを習慣づけ、昼間は元気いっぱいに遊び、夜はぐっすり眠るようにしましょう。就寝時間が不規則だと、抗利尿ホルモンが出にくくなってしまうので要注意。食事のリズムもおねしょに影響します。
とくに夕食の時間が遅くなり、食べた直後に眠ってしまうと、寝入りばなにおねしょをしやすくなります。食べてすぐ眠ると、頭は眠っていても、内臓は消化吸収のために活発に働いて目覚めている状態。抗利尿ホルモンも分泌されにくくなってしまいます。夕食は少なくとも、寝る2時間前までにすませましょう。
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ママ発!●おねしょ乗り切り成功&失敗体験談
ママ友の話を聞いて脱イライラ、卒業に近づいた!
7歳までおねしょが続き、ママもイライラ。でも知人の子が小学校6年生になってもおねしょがあったという話を聞いて、なんだかあせる気持ちもやわらぎました。失敗しても笑って着替えさせるだけにしたら、自然におねしょを卒業できました。(8歳/男の子)
おねしょをしかって悪循環に……
5歳になってもおねしょが続き、イライラしてついきつくしかってしまうことも。そのせいで子供は「眠るとおねしょをする」と、こわがってなかなか眠らなくなってしまいました。ママも反省し、とにかくしからないようにしたら、だんだんおねしょがなくなりました。(5歳3ヶ月/男の子)
卒業のサインは、明け方1回のおねしょパターン
寝入ってからおねしょをするまでの時間を調べてみましょう。就寝後、2~3時間でおねしょをしているようなときは、抗利尿ホルモンの分泌がまだ少ないということ。抗利尿ホルモンの分泌が順調になるにつれ、最初のおねしょまでの時間はだんだん長くなります。
明け方までもつようになり、明け方1回のおねしょパターンになれば、出口はすぐそこ。毎晩必ずおねしょをしていたのが、しない日も出てくるように。おねしょをしても、ぬらす度合いがだんだん軽くなって、パジャマだけ、シーツをちょっと、という程度になっていきます。
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年齢に幅はあるけれど、おねしょは成長にしたがってなくなっていくもの。ママもついイライラしてしまったりするけれど、夜中に起こしたりしかったりせず、自然と卒業できるのを待ちましょう。
イラスト/たけのこスカーフ
※この記事は『Go! Go! トイレトレーニング』より加筆・再編集したものです。
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