妊娠に気づく前に飲んでしまった風邪薬、妊娠前から服用している薬、これって大丈夫!?

コラム 公開日:2016/05/09
妊娠に気づく前に飲んでしまった風邪薬、妊娠前から服用している薬、これって大丈夫!?

妊娠中はささいなことでも気になったり、不安になることが多いもの。そんな気がかりをドクターがスッキリ解消してくれます。今回は、薬の服用に関する2つの質問にアドバイスをいただきました。

Q.妊娠に気づかず、風邪薬を飲んでしまいました。おなかの赤ちゃんへの影響が気になります

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妊娠したばかりのころ、風邪をひいてしまい39度の熱を出しました。そのころはまだ妊娠に気づかず、市販の風邪薬も飲んでしまいました。発熱や風邪薬の影響が心配です。(24才・妊娠3カ月)

A.用量を守っていれば、まず問題なし。念のため、主治医に相談を
基本的には市販の風邪薬は用法・用量を守っていれば、大きな影響が出ることは少ないと言われています。「少ない」と言うと、「じゃあ影響があることもあるの?」と不安に思うかもしれませんが、妊婦さんで実験をしているわけではないので、誰も「絶対に大丈夫」、あるいは「絶対にダメ」と断言はできないのです。用量を守って、3~4日程度なら飲み続けて問題ないと思いますが、念のため、薬を飲んだ時期と種類を主治医の先生に確認していただくといいでしょう。
風邪薬は熱、せき、鼻水などの症状を緩和するだけで、治す薬ではありません。ですから、妊娠しているかどうかわからない時期であれば、生理が来るまでほかの方法でつらい症状をやわらげるようにしたり、妊娠でないと判断してから薬を飲むようにするといいでしょう。
また熱が38度以上、39度以上になったから妊娠に異常をきたすとか、熱そのものが直接赤ちゃんに影響することはまずありません。心配なのは熱の高さではなく、発熱の原因です。原因となったウイルスや細菌によっては、残念ながら流産することもあります。妊娠中に熱が続いてつらい場合など、安易に市販薬に頼らず、受診して相談しましょう。

Q.妊娠前から服用している抗不安剤と入眠剤、飲み続けても大丈夫?

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妊娠前から抗不安剤と入眠剤を飲んでいます。今も飲んでいますが、妊娠中はやはり薬は飲まないほうがいいのでしょうか? 薬をやめて精神的に不安になることも心配だし、赤ちゃんへの影響も気になります。(34才・妊娠2カ月)

A.安易にやめるのはダメ! 心療内科、産科のドクターとよく相談を
抗不安剤、入眠剤とひと口で言っても、いろいろな種類があり、妊娠中に服用するとおなかの赤ちゃんに奇形などの影響が起こるのかどうか、はっきりとわかっていない薬もたくさんあります。現在使っている抗不安剤、入眠剤は心療内科や精神神経科の先生が必要な薬だとして処方されているわけですから、妊娠したからといって自分の判断で勝手にやめるのはよくないと思います。妊娠しても薬が必要だった状態は基本的には変わっていないでしょうし、薬をやめてしまうことで悪化する心配もないとはいえません。
まず、妊娠でその薬をやめる必要があるのか、やめずに量を少なくできるのかなど、心療内科の先生と相談してみてください。妊娠というはじめての経験、出産という未知の体験を控えて、妊婦さんは誰でも不安になるものです。また、それまで精神的に何も問題がなくても、出産後にブルーになる人もいます。妊娠・出産で今後どういう精神状態になるのかを予想することも含めて、薬の使い方については心療内科や精神神経科、産婦人科の先生とがきめこまかく相談しながら決めていくとよいと思います。

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お話/さとうレディースクリニック 院長 佐藤倫也先生
1989年北里大学医学部卒業。北里大学医学部産婦人科講師などをへて、2004年から現職。医学博士。日本産婦人科学会認定専門医。細胞診専門医(指導医)。
出典:2016春夏 First Pre-mo
※情報は掲載時のものです。

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