妊娠超初期どう過ごしたらいい?ママの体の変化や赤ちゃんの様子は?

妊娠「超初期」こそ、おなかのなかで赤ちゃんの体の各器官が形成される大切な時期。もしかして妊娠しているかも、と思ったその日から、おなかの赤ちゃんのことを第一に考えた生活に切り替えていきましょう。
妊娠「超初期」こそ赤ちゃんを意識した生活を
「生理が遅れている」「熱っぽくてだるい」「なんだかいつもと違う感じがする」など、妊娠したかもと思ったきっかけは人それぞれ。でもまだ妊娠が確定できないような「超初期」でも、おなかのなかで小さな赤ちゃんは確実に育っています。とくに妊娠の「超初期」は赤ちゃんの体の各器官が形成される、とてもデリケートで大切な時期。 妊娠する前の日常生活を思い出してみましょう。楽しいお酒の席や、体調不良だからと軽い気持ちで服用する薬など、大人にはまず害がなかったものが、度を越せばおなかの赤ちゃんにとっては大きな影響を与えてしまうこともあるのです。おなかに小さな命が宿った瞬間、妊娠する前は当たり前だったことが、当たり前ではなくなっていくという心構えが必要です。
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妊娠かも?と思ったらまずこれだけは注意したいこと
タバコはやめる
喫煙は血管を収縮させるはたらきがあるので、赤ちゃんに酸素や栄養を届きにくくしてしまいます。その結果、流産、早産、胎児発達遅延など赤ちゃんに大きな影響を及ぼします。パパの喫煙による副流煙の影響も大きいので、妊娠したら夫婦ともに禁煙しましょう。
X線検査に注意
妊娠の可能性がある時期に健康診断や人間ドックなどでX線検査をする場合は要注意。1枚撮影する程度ならまず問題ありませんが、時間をかけて腹部撮影をする場合などは、あらかじめ妊娠の可能性を伝え、X線を防護するベストなどを着用すると安心です。
アルコールは控える
アルコールは胎盤を通して赤ちゃんに届くため、大量に飲酒すると、赤ちゃんの発達や発育に影響を及ぼします。妊娠の可能性があるなら、あらかじめアルコールはやめましょう。仕事でのおつき合いや友だちとの飲み会もアルコール抜きで! 妊娠したら禁酒が基本です。
妊娠初期はこんな時期!
【0週0日】前回の生理が始まった日
0週0日とは、最終月経の開始日。妊娠が判明し、産院を訪れたとき、この日を尋ねられることが多いので、記録しておきましょう。
<ママの体の変化>まだ妊娠はしていません
妊娠を計画している場合は、妊娠前から葉酸を多く含む野菜を食べておくと赤ちゃんの先天性異常のリスクがへらせます。
【2週0日~3週6日】排卵日~着床が始まるころ
月経周期が28日の場合、2週0日ごろが排卵日。このあと、卵子と精子が受精し、子宮内膜に着床すると妊娠が成立します。
<ママの体の変化>自覚症状はないでしょう
この時期はまだ、妊娠の自覚症状はまずないでしょう。ほとんどの妊婦さんが普段どおりに過ごしている時期です。
【4週0日】本来の月経予定日です
月経周期が28日の人の場合、4週0日が月経予定日です。生理が遅れて、もしかして妊娠!?と思う人もいるかもしれません。
<ママの体の変化>生理の遅れに気づくころ
生理が遅れ、妊娠を意識する人も。なかには、この時期からつわりのような胃もたれやムカつきなどの症状が出る人もいます。
<おなかの赤ちゃんの様子>胎嚢はまだ見えません
この時期に産院での超音波検査をしても、胎嚢は確認できません。まだ見えないものの、4週の終わりごろから心拍動が開始。
【5週ごろ】妊娠検査薬で陽性反応が出るころ
生理の遅れに気づき、妊娠検査薬を試して陽性反応が出たら、産院へ。超音波検査で胎嚢が確認されたら、正常な妊娠と判断。
<ママの体の変化>だるい、眠いなどの症状が
体がだるい、眠い、熱っぽくなるといった、風邪のような症状が出てくる人も。眠いときは「休んで」のサインと心得て。
<おなかの赤ちゃんの様子>胎嚢が見える
5週に入ると、赤ちゃんを包む袋である胎嚢が見えてきます。胎嚢の発育スピードは1日1mmと、とても速いもの。
【6~7週ごろ】胎児心拍が確認できる時期
6~8週ごろ、超音波検査で胎児心拍が確認できたら、妊娠が確定します。心拍が確認できない場合は、1週間後の健診で確認します。
<ママの体の変化>引き続きだるさや下腹部の違和感が
引き続きだるさや、腰や下腹部の違和感、胸の張りなどの変化を感じる時期。仕事をしている人は、心拍が確認できたら職場への報告を。
<おなかの赤ちゃんの様子>顔や胴体、手足の区別がつくように
7週ごろの赤ちゃんの大きさはさくらんぼ大。心拍もしっかりとあり、7週ごろからは、顔、胴体、手足の区別もつくようになります。
【8~10週ごろ】分娩予定日が確定するころ
妊娠3カ月に突入。頭殿長といって、赤ちゃんの頭からおしりまでの長さを計り、分娩予定日が確定されます。
<ママの体の変化>つわりの症状が出始めます
多くの人につわりの症状が出てきます。子宮は握りこぶし大くらいの大きさに。ホルモンの影響で気分の浮き沈みが出てくる人も。
<おなかの赤ちゃんの様子>手指やつめが形成されます
10週には頭殿長は3~4cmくらいに。手指やつめも形成され、次第に人間らしい姿に。胎盤の形成も始まります。
【11~12週ごろ】流産の心配は減ります
心拍が確認され、10~12週を迎えるころは、流産の可能性はグンと減ってきます。妊娠している実感がわいてくる時期です。
<ママの体の変化>引き続きつわりの症状が
つわりの症状が続いている人が多いでしょう。頻尿や便秘、おりものがふえるなど、体調の変化が続きます。
<おなかの赤ちゃんの様子>次第に人間らしい姿に
「胎芽」から「胎児」と呼ばれるようになります。12週には頭殿長は5~6cmに。排泄機能が充実し、皮膚の諸感覚も生まれます。
【13~16週ごろ】いよいよ胎盤が完成します
14週ごろから胎盤は完成に近づき、16週ごろに完成されます。16週からは安定期となり、心身ともに安定してくるでしょう。
<ママの体の変化>おなかがふっくらしてきます
おなかが少しだけふっくらしてきます。つわりが落ち着き、食欲も回復。基礎体温も下がってくるので、熱っぽさやだるさが取れます。
<おなかの赤ちゃんの様子>ぐんぐん成長しています
15週にはレモン1個くらいの大きさに。母体から栄養をもらう臍帯(へその緒)も太くなります。18週ごろから胎動を感じる人も。
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お話/白金高輪海老根ウィメンズクリニック 院長 海老根真由美先生 埼玉医科大学医学部卒業後、埼玉医科大学総合医療センター母体胎児部門病棟医長をへて現職。妊娠中や産後のママの心のケアにも力を注いでいます。私生活では5才と8才の2人のお子さんのママ。
出典:First Pre-mo 2016春夏号 ※情報は掲載時のものです。
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