妊娠中の必須栄養素「葉酸」って何? なぜ必要なの?

コラム
公開日:2016/04/17
更新日:2016/08/24
妊娠中の必須栄養素「葉酸」って何? なぜ必要なの?

プレママ~授乳期ママにとって大切な栄養素の「葉酸」。名前はよく聞くけれど、いったい何者なのかは知らない人もいるはず。先輩ママの声とあわせ、どうして必要なのかを見ていきましょう。

赤ちゃんの成長を助け、流産、早産のリスクを軽減

なぜ妊娠中に多くの葉酸が必要なのでしょうか。ビタミンB群のひとつである葉酸は、DNAの合成や細胞分裂に不可欠な栄養素。そのため、どんどん細胞を増やしていく胎児の成長に必須なのです。
妊娠初期に特に多くの葉酸摂取が推奨されるのは、神経管閉鎖障害(無脳症)といわれる胎児の先天異常のリスクを減らせるからです。流・早産や、常位胎盤早期剥離、胎児発育不全なども葉酸の欠乏と関連するといわれているので、中期以降もしっかりとり続けましょう。

妊娠中~授乳期はこれだけ+α必要!

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□1日に摂取したい葉酸推奨量□
成人女性(基本)……240μg
初期の妊婦さん……880μg(基本の240μg×2+サプリなどでさらに400μg)
中期以降の妊婦さん……480μg(基本の240μg×2)
授乳中のママ……340μg(基本の240μg+100μg)
(厚生労働省 「日本人の食事摂取基準2015年版」より)

葉酸は別名「造血のビタミン」。出産後の授乳期もたいせつ

先輩ママに質問!
Q 妊娠中、葉酸サプリを飲んでいましたか?
YES……81% NO……19%
「なるべく食事から葉酸がとれるように、野菜をたくさん食べていました」(Dさん)「つわりのときに栄養がとれず心配だったので、毎日飲むように」(Kさん)

Q 葉酸は授乳期も必要な栄養素と知っていますか?
YES……78% NO……18% どちらともいえない……4%

わかってはいても出産すると忘れてしまいがち。赤ちゃんのためにも、しっかりとりたいものです。

Q 出産以降、積極的に葉酸をとっていますか?
YES……62% NO……38%
「出産後は体調がよかったので、自然に飲まなくなってしまいました」(Yさん)「育児で毎日バタバタ。自分の体調管理は二の次になってしまいました」(Eさん)

葉酸はビタミンB12と協力し、新しい赤血球を作り出す役割もしています。別名は「造血のビタミン」。血流の改善効果もあり、悪性の貧血を予防する効果もあります。
母乳は血液から作られるため、授乳期も積極的にとりたい栄養素です。葉酸不足でおっぱいの出る量が少なくなる、というデータはありませんが、十分にとれていると母乳の質は向上します。妊娠前と比べ、100μg多い340μgを1日にとるようにしましょう。

監修/上田玲子先生
 栄養学博士、管理栄養士。帝京科学大学こども学部教授。妊娠中の食生活から離乳食まで、ていねいでわかりやすい栄養指導が人気。『はじめてママ&パパの離乳食』(主婦の友社)など著書、監修書籍多数。

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出典:Pre-mo(プレモ)2016年夏号より
※情報は掲載時のものです

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