赤ちゃんの赤・青・茶のあざは生まれつき?原因や治療法、消える・消えないをチェック

 専門家監修 公開日:2015/11/02
赤ちゃんの赤・青・茶のあざは生まれつき?原因や治療法、消える・消えないをチェック
監修
佐々木りか子先生
りか子皮フ科クリニック 院長

生まれつきのあざや、生後しばらくしてあらわれるあざ……赤ちゃんの顔や体にあざがあると、消えるのか、消えないのか、そのまま放っておいていいのかと、心配になりますね。あざの色や形状はさまざまです。赤いあざ、青いあざ、茶色いあざ、盛り上がっているもの、平らなもの……。それぞれに特徴があり、消えやすさ、消えにくさも違います。そこで皮膚科のドクターにそれぞれのあざについてお伺いしました。わが子のあざが気になっているママはチェックしてみて。

あざを見つけたらなるべく早く受信して治療を

あざには蒙古斑のように自然に消えるものもありますが、実は完全に消えるものはあまり多くありません。「消える」といわれいているものでも、色の濃いものはうっすらと残るのが一般的です。ただし、多くは早期のレーザー治療で、薄く、目立たなくなります。あまり知られていませんが、レーザー治療は生後間もない時期から始めることができます。そしてまた、ごく早期に治療したほうが効果が高いものが多いのです。まれに重大な病気が隠れていることもあるので、あざを見つけたら一度は皮膚科専門医を受診するといいでしょう。また、あざができる多くは原因不明です。胎児の間になんらかの異常が発生したためといわれていますが、ママの妊娠中の過ごし方とは無関係なので、赤ちゃんにあざがあるからと自分を責めたりしないでくださいね。

赤いあざ

血管が皮膚の浅いところで増えたり、太くなったりするのが原因の赤いあざについて説明します。

【サーモンパッチ】

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おでこから、まぶたの内側寄りのところ、鼻の下など顔のセンターラインにある平らなあざ。生まれた時からあります。赤ちゃんの100~200人に1人に見られます。まぶたの内側や鼻の下の薄いものは1~1才半にはほぼ消失。おでこのものは完全には消えにくく、大人になっても残るケースがあります。自然に消えるものもありますが、おでにこあるものは消えにくいので、生後6ヶ月ごろまでにレーザー治療をはじめましょう。 

【ウンナ母斑】

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生まれた時からある平らな赤いあざ。サーモンパッチは顔の真ん中にありますが、それが後頭部やうなじに出たものがウンナ母斑です。これもよく見られるあざです。ある程度残ることが多いものです。後頭部やうなじという目立たないところにあるので、美容上はあまり問題ないといわれます。気になる場合はレーザー治療が可能です。 

【いちご状血管腫】

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生後1週間ごろ現れます。1ヶ月までに大きさが決まり、その後急速に盛り上がり、生後6ヶ月ごろピークに。盛り上がりは少しずつ減り、色あせてきます。自然に消えるのは、直径1cmくらいまで。それ以上大きい物は盛り上がったものがしぼんでフニャフニャになり、あとが残ります。生後一週間ごろあざが出てすぐレーザー治療をはじめるのが理想的。生後1ヶ月までの盛り上がる前なら、高い効果が期待できます。

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写真2点は治療の前後。盛り上がり始めてからは治療効果が低くなり、あとが残る可能性が。 

 【単純性血管腫(ポートワイン母斑)】

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顔などに出るあざ。顔半分にあると「スタージ・ウェバー症候群」、腕か足、まれに両方にあれば「クリッペル・ウェバー症候群」などの病気が疑われるので、一度受診を。また自然に消えることはなく、形状はそのまま残ります。レーザー治療が可能なので、できるだけ早い時期に治療を始めましょう。

青いあざ

皮膚の一番深い真皮の部分にメラニン色素の沈着が起こると見える青いあざについて説明します。

【蒙古斑】

 おしりや腰のあたりにある、生まれつきの青いあざ。日本人のほぼ100%にあります。3~5才でだいたい消えていくか、目立たなくなります。ただし、濃いものは成長しても残る可能性があります。面積の広いもの、濃いものに関しては生後6ヶ月ごろまでにレーザー治療を始めることをおすすめします。

【異所性蒙古斑】

 おしりや腰のあたり以外に出る蒙古斑。背中や肩、手足などに出ます。成長とともに目立たなくなるものもありますが、濃いものは残ります。目立つところにあって気になるなら治療を検討。生後6ヶ月ごろまでにレーザー治療をはじめることをおすすめします。 

【太田母斑】

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頭の片側や目の周辺、こめかみなどにある青いあざ。白目の部分や鼻の穴、口の中に見られることも。自然には消えず、むしろ成長につれてだんだん濃くなっていき、思春期には青黒くなっていきます。生後6ヶ月ごろまでにレーザー治療をはじめることをおすすめします。思春期に再び出てきたら、そのときにまた治療します。

茶色いあざ

皮膚の浅いところにメラニン色素の沈着が起きるとできるのが茶色いあざです。

【扁平母斑(茶色~うす茶色)】

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生まれつきある平らなあざ。直径1cm以上の楕円形のものをカフェオレ斑といい、これが6個以上あると、神経線維腫症(レックリングハウゼン病)という症候群の可能性が。このあざは形状はそのままで、自然には消えません。神経線維腫症の場合はカフェオレ斑が次第に増えていきます。早期のレーザー治療で薄くなることもありますが、再発したり、効果がなかったりすることも多いです。手術でとることもできます。 

【脂腺母斑(黄色)】

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生まれつき、頭にピンク色~黄色の脱毛斑があることで気づかれます。顔にできることもあり、思春期になるとイボ状に盛り上がったり、油っぽいかさぶたがついてきたりします。自然に消えることはありません。治療は手術になります。30才以降、あざ部に30%の率で腫瘍が発生。うち、ごく少数は悪性に。美容的な観点から就学前に手術でとることも。

【色素性母斑(黒色~濃い茶色)】

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生まれつきあり、盛り上がったものや平なものが。ふつうは心配いりませんが、先天性の皮膚がんが隠れていることがあるので、一度皮膚科の専門医にみてもらいましょう。特に巨大なものや全身にある場合はできるだけ早く大学病院などの大きな病院の皮膚科を受診しましょう。形状はそのままで自然に消えません。手術は可能です。

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監修
佐々木りか子先生
りか子皮フ科クリニック 院長
日本医科大学卒業。国立小児病院、国立成育医療センター皮膚科医長を経て、2008年開業。子どもの皮膚疾患に関しての多くの経験や実績から、ママたちの絶大な支持を受けています。

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