いい歯並びのために、歯みがきやおしゃぶりはどうすればいい? 赤ちゃん時代からできること

コラム
公開日:2015/10/24
いい歯並びのために、歯みがきやおしゃぶりはどうすればいい? 赤ちゃん時代からできること

赤ちゃんの歯が生えてくると気になるのが、歯並び。歯並びのいい子にしたい!と多くのママが願っています。いい歯並びのためには、実は赤ちゃん時代からのケアが大切なんです。

 「永久歯が生えてから考える」では、よい歯並びのチャンスを逃しちゃう

歯並びは、遺伝によるものもあります。たとえば受け口の場合、身内に受け口の人がいれば、赤ちゃんもそうなる可能性が高くなります。ほかにも出っ歯、乱杭歯などは遺伝の影響が強いのですが、すべて遺伝で決まるのかと言えば、そうとは限りません。

5~6才ごろまでの乳歯時代は、遺伝以外に歯並びを乱す原因をできるだけなくしましょう。そしてまた、遺伝によるものなどそのままでは直しようのないものは、乳歯のうちに矯正を行った方がうまくいくものもあります。代表的なのは、下の前歯が上の前歯より出ている「受け口」。遺伝的な受け口は2段階治療といって、乳歯の時代に最初の矯正治療をします。5~6才になったら相談してみましょう。その後、思春期に改めて本格的な治療をします。

歯の生える順番と歯並びには関係があるの?

乳歯は一般的に、図のような順番で生えてきます。

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6カ月ごろに下の前歯が最初に生えるという赤ちゃんが多いですね。2才半ごろに最後の奥歯が生えるのが一般的です。でもこれは、あくまでも平均的な生え方で、順番が違うからといって歯並びが悪くなるわけではありません。生え始めの時期にもかなりばらつきがありますが、生えるのが遅くても歯並びには関係ありません。

いい歯並びの永久歯にするには、乳歯の虫歯を防ぐことが大切

【乳歯の虫歯が引き起こしやすい歯並びトラブル→デコボコ歯並びの乱杭歯】

どうせ抜けるから乳歯は虫歯になってもいい、と考えていませんか?

乳歯の虫歯がひどくなって抜けると、永久歯が本来の場所からずれて生えてきたりして、歯並びがガタガタになりがちです。また、虫歯のある環境に生えてくる永久歯は、やはり虫歯になりやすいのです。

乳歯のときから歯みがきをしっかりする、だらだら食いをしないなど、口の中の環境をよくする努力をしましょう。

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おしゃぶりに頼りすぎると出っ歯や交叉咬合に!?

【おしゃぶり、指しゃぶりが引き起こしやすい歯並びトラブル→上前歯が出ている出っ歯、上下の歯の中心線がずれる交叉咬合、上下の前歯にすき間があく開咬】

歯並びのことを考えると、おしゃぶりや指しゃぶりはさせないのが正解。とはいえ、指しゃぶりをする赤ちゃんは少なくありませんし、「おしゃぶりがないと眠れない」と、気にしながら与えているケースもありますよね。

どちらも、3才ごろまでは問題ありません。でもこの時期を過ぎて5才になっても続いていると、開咬や交叉咬合の心配が出てきます。開咬は上下の前歯にすき間ができている状態で、出っ歯を誘発することも。

3才過ぎてもおしゃぶりや指しゃぶりがやめられないときは、外遊びをたくさんさせて、疲れてパタッと寝てしまうような環境づくりを心がけましょう。

「よくかむ習慣」がデコボコ歯並びを予防します

【やわらかいものしか食べない、かまない習慣が引き起こしやすい歯並びトラブル→デコボコ歯並びの乱杭歯】

実は、歯の大きさは遺伝で決まっています。大きさに対して、あごの骨が十分に発育しないと、永久歯のスペースがなくなっていわゆる「乱杭歯」に。あごの骨は、よくかむことで発育します。離乳食の時代から、野菜を1種類だけは少し大き目に切ってみるなど、かむ回数をふやす工夫をしましょう。

将来のきれいな歯並びのためには、乳歯の時期からのケアが大切。歯並びのためのいい習慣を、赤ちゃんに身につけさせてあげてくださいね。

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お話/大野矯正クリニック
大野粛英先生
日本歯科大学大学院修了。矯正歯科専門医。おだやかでやさしい笑顔、ていねいな説明で、子どもを見てもらうママたちにも人気の先生です。
イラスト/セキ・ウサコ
出典:Baby-mo(ベビモ)2015年秋冬号「赤ちゃんの体のココ大丈夫!?」
※情報は掲載時のものです

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