会陰切開しないために妊娠中からできるケアって?

コラム
公開日:2015/10/13
更新日:2016/08/24
会陰切開しないために妊娠中からできるケアって?

お産のときにやわらかく伸びる会陰を目指すこと。それは、自分の体とじっくり向き合う時間でもあります。会陰切開しなくてすむためには? することになっても、傷のなおりをよくするためには? 安産のために今日からできること、できるケアを始めてみましょう!

マッサージとトレーニングで会陰をやわらか~く!

お産のとき、切開するのは会陰部ですが、大きく引き伸ばされるのは、骨盤底筋群でおおわれている左右の脚のつけ根のあいだ一帯。その部分をやわらかく伸びやすくしておく必要があります。そのためには、トレーニングなどで筋肉を柔軟に強くしておきましょう。皮膚に潤いを与えることも大事。潤いがある肌は、そうでない肌とくらべると、傷の治り方が順調なことが多いからです。また、お産が順調に進むためにはリラックスが欠かせません。そのためには、お産の流れをよく知り、産院スタッフとの信頼関係をしっかり築いておくことも大切です。

乾いて弾力性がないのがかたい会陰

ビスケットにたとえるのは大げさですが、かたいということは、もろいということでもあります。かたくて乾いていると、細胞同士の結合もバラバラになりやすく、引っ張ったときに断裂が起こりやすくなります。また、一度切断されると元通りにくっつくのにも時間がかかります。

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潤いがあっての伸びがいいのがやわらかい会陰

やわらかくて湿っていると、細胞同士も粘り強く結合し、引っ張られたときにもしっかり伸びることができます。マシュマロのような弾力性を持った皮膚は、切れてもまたくっつきやすく、伸びたものが縮まれば、その傷あとはあまり目立たなくなります。

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妊娠中いつからでもスタートOK! 骨盤底筋群を鍛えよう!

赤ちゃんの頭が出る時に引き伸ばされるのは、表皮の内側にある筋肉も同様。よく伸びる筋肉とは、柔軟に鍛えられた筋肉です。座りっぱなしでいることが多い生活の中では、意識して骨盤底筋群をきたえましょう。腟を締めたり緩めたりして行うケーゲル体操も有効。

スクワットする

しゃがむ動作が多かった昔の人は、骨盤底筋が発達していました。見習って、床のふき掃除やあいた時間にスクワットをしてみましょう。スクワットは動作をゆっくりと、どこかにつかまって体を安定させて。

ウォーキングする

歩くことで下半身の筋肉をきたえます。会陰部だけでなく、筋肉をきたえて全身の血行をよくすることは、お産に必要な体力を蓄えることにつながります。

妊娠37週になったらオイルマッサージで潤いとやわらかさをプラ

今の都市型の生活では、イスに座っている時間がとても長いので、会陰だけでなく股のあたりの皮膚は常に圧迫されてかたくなり、カチコチです。オイルを浸透させるだけでも肌は柔らかくなります。血行が悪くなってこっている部分をもみほぐすつもりで、会陰をマッサージしてみてください。

STEP1 会陰部を外側からもみほぐす

臨月に入ったら、多少刺激が加わって陣痛がきたとしても大丈夫。まずは自分の体にふれてみましょう。肌のすべりがよくなるようにオイルを手にとり、会陰部を押しもむようにしてマッサージ。陰唇部のわきもほぐします。

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STEP2 内側の方まで、こっているところをもむ

さわることに慣れてきたら、腟の中に指を入れて腟壁を押すようにして内側からもんでみましょう。さわってみてコリッとした部分はやさしくもみほぐすとやわらかくほぐれます。性的な快感ではなく、肩コリがほぐれるような気持ちよさがあります。

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デリケートな部分だけにこわいかもしれませんが、「赤ちゃんの命を産む」という大仕事の一部です。「切った」からといって必ずしも泣くことになるわけでも、難産だというわけではもありません。自分の体と向き合う機会だと思い、妊娠中から「切らない」ためにできるケアを行い、お産に臨んでくださいね!

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監修/
お産の家Be born 院長 たつのゆりこ先生
助産師、鍼灸師。大学病院の産科・新生児科勤務から自宅出産介助まで幅広い経験を持ち、イギリスでアクティブバースについても勉強。インドのアーユルヴェーダなども融合した自然なケアを行う治療室「Be born」を開設。明るくやさしい笑顔で産前・産後の女性を応援してくれる先生。
撮影/福村美奈(本誌写真課)イラスト/河合美波 
出典:Pre-moプレモ2015冬号「会陰切開で泣く人 泣かない人の分かれ道」
※情報は掲載時のものです

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