【小児科医監修】BCG予防接種後の経過を写真でチェック

 専門家監修
公開日:2015/02/16
更新日:2019/07/05
【小児科医監修】BCG予防接種後の経過を写真でチェック
監修
渋谷紀子先生
総合母子保健センター愛育クリニック

定期接種でほぼ全員が受けるBCG。接種後に、あとがグズグズ膿んできたりして、「これってホントに大丈夫?」と気になりますね。実際の写真を見ながら、BCGについて解説します。

BCGは結核を予防するワクチン

BCG

結核はかつて、日本の死亡原因の第1位。抗結核菌が開発されるまでは、不治の病と恐れられていました。でも、結核は過去の病気ではありません。今でも毎年1万6000人以上の患者が発生し、2,000人以上が命を落としています。あなたの周囲に結核菌がいても、決して不思議ではないのです。

結核菌に感染しても、健康な大人は多くの場合、免疫力で菌を抑えこんでしまいます。でも、赤ちゃんは発病する可能性大。結核菌は体内で増殖し、体の組織を冒していきます。また、赤ちゃんは結核性髄膜炎を起こして死亡したり、重い後遺症を残したりすることも。そしてまた、結核の免疫はママからもらえないので、生後間もない赤ちゃんでも感染する可能性があるんです。

結核の予防に最も効果的なのがBCG。生後すぐから1才未満までは定期接種なので無料で受けられます。定期健診の際に行われることもあります。接種は1回。ヒブや肺炎球菌の接種が終わった後、四種混合との同時接種で5~8カ月ごろに受けることが推奨されています。

予防接種は注射ではなくスタンプ式

BCGの接種直後
BCGの接種直後。少し動いたのか、うっすら血がにじんでいるところも。

ところで、BCGの予防接種は注射ではありません。腕にワクチン液を塗り、そこに9本の針がついた丸いスタンプをギュッと押し付けます。押すのは2カ所。びっくりして泣いちゃう赤ちゃんもいますが、接種は数秒なので、しっかり腕を押さえましょう。

1カ月たつころにはかなり赤みが強くなることも

BCGの接種1ヶ月後

接種のあとは間もなく薄れていきますが、問題はその後。多くの場合、接種1カ月後ぐらいから針あとが再び盛り上がってきます。かなり大きく盛り上がることもあるので、不安になるママも。

BCGの接種1ヶ月後

接種1カ月後の写真がこちら。18個の針あとがはっきり盛り上がっています。免疫がきちんとついた証拠。盛り上がりはやがて少しずつ小さくなっていきます。

BCGの接種1ヶ月後
接種4週間後。大きく盛り上がり、針あとには膿が

同じ1カ月後ながら、こちらはかなり赤みが強いパターン。また、中には、膿を持って大きく盛り上がるケースもありますが、決して珍しいことではありません。心配しなくても大丈夫。

BCGの接種 5週間後

同じ赤ちゃんの接種5週間後。針あとがかさぶたになり、乾いてきました

出典 :はじめてママ&パパの 0~6才 病気とホームケア※情報は掲載時のものです

監修
渋谷紀子先生
総合母子保健センター愛育クリニック
東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院、山王病院、NTT東日本関東病院などの勤務を経て、現職。専門は小児アレルギー。私生活では四女の母でもある、やさしくパワフルなドクターです。

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