卒乳時期はいつがベスト?方法や進め方を先生と先輩ママに聞きました!

 専門家監修 2017/10/18更新
卒乳時期はいつがベスト?方法や進め方を先生と先輩ママに聞きました!

監修
東京医療保健大学 医療保健学部看護学科 教授 米山万里枝先生 
助産師として多くの出産に立ち会い、母乳育児の指導を行う。おっぱい・ミルク全般、母体の健康など幅広い知識があり、授乳、卒乳のエキスパートの先生です

赤ちゃんから幼児への成長の1つの大きなステップアップである卒乳。その日はいつか必ずやってきます。具体的にはいつ、どうやって卒乳したらいいの? ママの疑問をスッキリ解消します!

卒乳の時期はいつがいい?ベストなタイミングが知りたい

授乳はママと赤ちゃんの幸せタイム。一昔前は「断乳」という言葉が使われていましたが、最近は、赤ちゃんがおっぱいや哺乳びんから自然に離れていく “卒乳”を目指したいというママがふえています。でも、そんな日は本当にくるのでしょうか?
「今日から絶対にあげない!と決めて“断乳”に近い方法をとるママも多いようですが、自然の流れに沿って、ある程度は計画を立てて行うとスムーズに卒乳できるんですよ」と米山先生。

離乳食を1日3回食べるようになっていればOK

「離乳食を1日3回食べるようになっていれば、栄養源は母乳やミルクから食べ物に移行しているので、卒乳は自然の流れ。授乳回数とともに母乳の分泌も減っているでしょうから、卒乳してもおっぱいのトラブルは起こりにくいはずです」
赤ちゃんにとって精神安定剤になっているからやめられない、というママもいますが、「乳離れできていないのは、実はママのほう」という場合も。
「おっぱいに限らず、遊んだりハグしたりなど、授乳に代わるスキンシップでも赤ちゃんは十分に満足できるはず。卒乳は、赤ちゃんの成長を見直すきっかけにもなります。『何才までに』とは決まっていないので、母子ともにおっぱいを満喫して、卒乳を迎えてくださいね」

卒乳するその前にこの条件はクリアして!

おっぱい、ミルクに代わる栄養がとれている

★栄養は1日3回の離乳食から 

★水分はコップ、ストローを使って

離乳食を1日3回食べるようになり、母乳やミルク以外のもので栄養がしっかりとれていることが、卒乳の絶対条件。コップやストローから水分を飲めることも重要です。卒乳できそうなタイミングを探して、授乳時間や回数を減らしていく計画を立てましょう(次ページのベーシックプランを参考に)。

ママも赤ちゃんも心の準備ができている

★ママが「もういいかな」と思っている 

★おっぱいに代わるスキンシップがある

ママの「もう十分」「授乳がつらい」という気持ちも、立派な卒乳のサイン。赤ちゃんもおっぱいだけが精神安定剤ではありません。親子で体を使って遊んだり、絵本でコミュニケーションをとることも安心につながります。上の2つがOKなら卒乳しても。

おっぱいの分泌、赤ちゃんの飲む量が減ってきている

離乳食の量がふえ、母乳を飲む量が減ってきていれば、それはまさに卒乳のサイン。反対に、おっぱいがパンパンで赤ちゃんもごくごく飲んでいる状態なら、意識して量、回数を減らしていかないと、母子ともに大変な卒乳になってしまいます。

卒乳のきっかけは?先輩ママ200人に聞きました!

育児誌「Baby-mo」の先輩ママたち200人に卒乳のきっかけを質問してみました。1位から10位までの結果をご紹介します。

1位 「授乳がつらい」と思えてきた

「夜中に起きるたび、添い乳がつらい」「もう出ていないのに吸われるのがイヤ」など、ママが授乳を負担に思うことは、そろそろ卒乳のサイン。栄養面での役割を終えている時期なら卒乳計画を。

2位 ママの職場復帰を機に

職場復帰のために卒乳しなければと思うママも多いようですが、勤務中はトイレなどでしぼって、帰宅後に母乳をあげることもできます。とくに月齢が低い場合は、栄養面を考えても続ける工夫を。

3位 子どもがおっぱいを欲しがらなくなってきた

上記の「卒乳する条件」を満たしていれば、赤ちゃんからの自立と考えられ、理想的。ただテレビの音などで集中できず欲しがらなくなる場合も。その場合は授乳環境を見直して。

4位 乳首をかまれて痛い

乳首をかまれて傷ができると、そこから細菌が侵入し、乳腺炎になることも。ある程度の月齢で、離乳食が順調に進んでいれば、これも卒乳の立派なきっかけといえます。

5位 添い乳による虫歯が心配

母乳に含まれる乳糖だけでは、虫歯の原因にはなりません。ただし、食べカスが口の中に残った状態で母乳を飲むと、乳糖が歯垢に付着して虫歯に。寝る前の歯みがきを習慣にしましょう。

6位 2人目が欲しい、2人目妊娠

授乳中は生理が再開しないママもいますし、乳首を吸われると子宮が収縮し、流・早産の原因になることが。ハグや抱っこなど、授乳に代わって安心することを見つけて卒乳することが理想です。

7位 ママが薬を服用するため

病気を治すことが最優先。一定期間の服用なら搾乳して授乳を続けることも可能。

8位 「1才の誕生日ごろ」と思っていた

1才になったからやめるべきということはありませんが、「1才をきっかけに」と考えるママも多く、一つの目安にしても。

9位 「おっぱい」を理解する前に

赤ちゃんには心の準備ができていない「断乳」に近いので、おっぱいに代わるスキンシップがあるといいですね。

10位 おっぱいに執着して離乳食をあまり食べないので

離乳食よりおっぱいを飲むほうがラクなのかも。離乳食のスプーンを替えるなど、試してみては。

卒乳の方法~計画的な進め方とは

①わが家の卒乳のタイミングを考える

ある程度のプランを立てておくと、母子ともにラクに卒乳できます。まずはパパやおばあちゃんが協力してくれる日を選びましょう。予備日もつくっておくと◎。

②1回の授乳時間を短く

まずは授乳時間を短くします。10分あげていたのなら8分に。次は6分に。これを2~3日続けましょう。飲む量が減り、ママの分泌量も減らすことができます。

③1日の授乳回数を減らす

時間を短くしても平気そうだったら、回数も減らします。夜はむずかしいので昼間に。欲しがったらおやつやお茶、散歩で気分転換を。これを1週間、続けます。

※寝かしつけ、外遊び、生活リズム

子守歌など母乳に頼らない寝かしつけ、十分な外遊びのほか、生活リズムを整えて卒乳を迎えるとラク。

④思い切って3日間、与えない

いよいよ決行のとき! 外遊びをふやしたり、寝る前に絵本を読んだりしつつ、「泣いても飲ませない」覚悟も必要です。哺乳びんも使わずに乗り切って!

祝・卒乳のはず!

ママの体のケアを

分泌を少しずつ減らしていたママは負担が少ないと思いますが、しっかりその後のおっぱいケアをしてあげて。お疲れさまでした!

卒乳後のタイヘン!の乗り切り方(ねかしつけやおっぱいケア)はコチラ

お話/東京医療保健大学 医療保健学部看護学科 教授 米山万里枝先生 
助産師として多くの出産に立ち会い、母乳育児の指導を行う。おっぱい・ミルク全般、母体の健康など幅広い知識があり、授乳、卒乳のエキスパートの先生です

イラスト/久保田紗代
出典:Baby-mo(ベビモ)
※情報は公開時のものです


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