卒乳の仕方と時期?胸のケア方法と先輩ママ体験談【医師監修】

 専門家監修 公開日:2015/05/01
卒乳の仕方と時期?胸のケア方法と先輩ママ体験談【医師監修】
監修
米山万里枝先生
東京医療保健大学大学院医療保健学研究科 教授

赤ちゃんから幼児への成長の1つの大きなステップアップである卒乳。その日はいつか必ずやってきます。具体的にはいつ、どうやって卒乳したらいいの? ママの疑問をスッキリ解消します!

先輩ママアンケート!卒乳した時期はいつ?

卒乳した時期はいつ?

実際に卒乳を経験した先輩ママにアンケートを取ったところ、卒乳をした時期は、1才〜1才3カ月が約4割と、圧倒的多数でした!対して、0才代での卒乳は約3分の1。早めの卒乳は、ママが病気になった、母乳量が少なかったなどの事情が目立ちました。

それでは、次に先輩ママの卒乳のきっかけについて見てみましょう。

先輩ママ200人の卒乳の理由ときっかけTOP10

育児誌「Baby-mo」の先輩ママたち200人に卒乳のきっかけを質問してみました。1位から10位までの結果と先生のコメントを合わせてご紹介します。

1位 「授乳がつらい」と思えてきた

「夜中に起きるたび、添い乳がつらい」「もう出ていないのに吸われるのがイヤ」など、ママが授乳を負担に思うことは、そろそろ卒乳のサイン。栄養面での役割を終えている時期なら卒乳計画を。

2位 ママの職場復帰を機に

職場復帰のために卒乳しなければと思うママも多いようですが、勤務中はトイレなどでしぼって、帰宅後に母乳をあげることもできます。とくに月齢が低い場合は、栄養面を考えても続ける工夫を。

3位 子どもがおっぱいを欲しがらなくなってきた

上記の「卒乳する条件」を満たしていれば、赤ちゃんからの自立と考えられ、理想的。ただテレビの音などで集中できず欲しがらなくなる場合も。その場合は授乳環境を見直して。

4位 乳首をかまれて痛い

乳首をかまれて傷ができると、そこから細菌が侵入し、乳腺炎になることも。ある程度の月齢で、離乳食が順調に進んでいれば、これも卒乳の立派なきっかけといえます。

5位 添い乳による虫歯が心配

母乳に含まれる乳糖だけでは、虫歯の原因にはなりません。ただし、食べカスが口の中に残った状態で母乳を飲むと、乳糖が歯垢に付着して虫歯に。寝る前の歯みがきを習慣にしましょう。

6位 2人目が欲しい、2人目妊娠

授乳中は生理が再開しないママもいますし、乳首を吸われると子宮が収縮し、流・早産の原因になることが。ハグや抱っこなど、授乳に代わって安心することを見つけて卒乳することが理想です。

7位 ママが薬を服用するため

病気を治すことが最優先。一定期間の服用なら搾乳して授乳を続けることも可能。

8位 「1才の誕生日ごろ」と思っていた

1才になったからやめるべきということはありませんが、「1才をきっかけに」と考えるママも多く、一つの目安にしても。

9位 「おっぱい」を理解する前に

赤ちゃんには心の準備ができていない「断乳」に近いので、おっぱいに代わるスキンシップがあるといいですね。

10位 おっぱいに執着して離乳食をあまり食べないので

離乳食よりおっぱいを飲むほうがラクなのかも。離乳食のスプーンを替えるなど、試してみては。

卒乳はいつ?時期の目安とタイミング

授乳はママと赤ちゃんの幸せタイム。一昔前は「断乳」という言葉が使われていましたが、最近は、赤ちゃんがおっぱいや哺乳びんから自然に離れていく “卒乳”を目指したいというママがふえています。でも、そんな日は本当にくるのでしょうか?
「今日から絶対にあげない!と決めて“断乳”に近い方法をとるママも多いようですが、自然の流れに沿って、ある程度は計画を立てて行うとスムーズに卒乳できるんですよ」と米山先生。

いつまでに卒業するといいの?

A. 決まりはナシ!目安は1才半~2才ごろ

卒乳をいつにするかは、ママと赤ちゃん次第。おっぱいに十分満足して赤ちゃんから卒業するのが理想的ですが、夜の授乳がつらいなど、ママの負担を理由に卒乳を考えてもOK。赤ちゃんが自分から卒乳する場合、多いのは1才半ごろ。大切なのは、卒乳は周囲の人に言われてするものではないということ。授乳タイムを大切にしたいなら続けてもいいし、負担に思うならやめてもよく、いずれにしても、親子でハッピーな卒乳を!

卒乳の時期の目安は?

A. 離乳食を1日3回食べるようになっていればOK

「離乳食を1日3回食べるようになっていれば、栄養源は母乳やミルクから食べ物に移行しているので、卒乳は自然の流れ。授乳回数とともに母乳の分泌も減っているでしょうから、卒乳してもおっぱいのトラブルは起こりにくいはずです」
赤ちゃんにとって精神安定剤になっているからやめられない、というママもいますが、「乳離れできていないのは、実はママのほう」という場合も。
「おっぱいに限らず、遊んだりハグしたりなど、授乳に代わるスキンシップでも赤ちゃんは十分に満足できるはず。卒乳は、赤ちゃんの成長を見直すきっかけにもなります。『何才までに』とは決まっていないので、母子ともにおっぱいを満喫して、卒乳を迎えてくださいね」 

卒乳・断乳はいつ、どのタイミングで? 失敗しないコツは?「私の卒乳体験談」
卒乳・断乳はいつ、どのタイミングで? 失敗しないコツは?「私の卒乳体験談」
「1歳を過ぎたら」「離乳食を1日3回、ちゃんと食べるようになったら」などの目安がある卒乳のタイミングですが、その方法や時期は千差万別。親子の数だけさまざまなパターンがあります。ここでは、1歳の誕生日前後に卒乳を決行、失敗をへて再チャレンジしたママの卒乳体験談をご紹介! これから卒乳を考えているお母さんへの専門家のアドバイスとあわせて参考にしてください。
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卒乳する前のチェックポイント

☑おっぱい、ミルクに代わる栄養がとれている

★栄養は1日3回の離乳食から 
★水分はコップ、ストローを使って

離乳食を1日3回食べるようになり、母乳やミルク以外のもので栄養がしっかりとれていることが、卒乳の絶対条件。コップやストローから水分を飲めることも重要です。卒乳できそうなタイミングを探して、授乳時間や回数を減らしていく計画を立てましょう。 

☑ママも赤ちゃんも心の準備ができている

★ママが「もういいかな」と思っている 
★おっぱいに代わるスキンシップがある

ママの「もう十分」「授乳がつらい」という気持ちも、立派な卒乳のサイン。赤ちゃんもおっぱいだけが精神安定剤ではありません。親子で体を使って遊んだり、絵本でコミュニケーションをとることも安心につながります。上の2つがOKなら卒乳しても。

☑おっぱいの分泌、赤ちゃんの飲む量が減ってきている

離乳食の量がふえ、母乳を飲む量が減ってきていれば、それはまさに卒乳のサイン。反対に、おっぱいがパンパンで赤ちゃんもごくごく飲んでいる状態なら、意識して量、回数を減らしていかないと、母子ともに大変な卒乳になってしまいます。

出典 :Baby-mo2017-2018年冬春号※情報は掲載時のものです

監修
米山万里枝先生
東京医療保健大学大学院医療保健学研究科 教授
助産師として多くの出産に立ち会い、母乳育児の指導を行う。おっぱい・ミルク全般、母体の健康など幅広い知識があり、授乳、卒乳のエキスパートとして研究、講師などを積極的に行っている。

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